プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~・第3話
真美が二学期の終わりに転校しちゃう。ショックを受ける愛佳。後から「私達も幼稚園から一緒なんだよ」と言うセリフがあるので幼稚園から中学迄一緒だった愛佳が居なくなる。薫子も来て、幼馴染三人で真美が居なくなっちゃうのかと暗い表情だが、薫子がそれは真美だって同じ気持ちだよねと言うと、愛佳は決めた。真美が居なくなるその日まで精一杯思い出を作ろうと。それにはアイスホッケーの体験に参加してる6人で試合しようと。
この話を梨子と尚実にしたら快く受けてくれた。あとは松永に話して対戦出来る様にして貰う事。
それを聞いた松永は厳しい顔をして、試合をすると言う事は今後アイスホッケーを本気で続けると言う事、二ヶ月半の練習で試合を出来る様になるって事だよねと。ハイ!と元気に答えるので松永は後ろを向いて「キタキタキター」と大喜び。
と言う事でまずはポジション決め。キーパーはどっしり構えている薫子。体格がどうと言うより、ここはサッカーの授業の時にもキーパーやってたと言うのを強調しよう。センターフォワードは一番元気でグイグイ行く梨子。左右のウイングはやはり攻めの愛佳と、そしてこれで転校しちゃう真美。必然的にディフェンダーは彩佳と尚実。
さあビシバシしごくわよ。練習で薫子はパック取れてたので試合でも行けるかなと思ったんだけどな。やってみたら体力が無い。毎日基礎体力つけなさいと言うのでくたびれていたみんなだったが、もう音を上げるの?と言われて頑張りますと力強く答えるみんな。やる気ある。
身体を使って温泉に。先に上がったのか外には彩佳と真美と薫子が居て、みんなで薫子のイチゴを食べる。その時尚実がロビーにあるコミックスを発見。駆け寄ってこれは誰の持ち物かと聞くと、大女将の祖母が若い頃に買ったものだと言う。尚実はこの作者のファンなのだ。大女将が買ったと言う事は当時の初版本。今はもう絶版。すっかり感動する尚実。そうかそうか、私も少女マンガのコミックスで昭和50年頃からの初版本沢山あるよ。大女将と話が合いそうだな。
松永は愛佳達の対戦相手を探していた。難しいよね。こっちは試合する時点で未だ三ヶ月程度の経験。一方既にチームがある所ってそれなりに強い。強すぎたら話にならない。かと言っていい加減に探すと思い出のある試合にならない。
と言う訳で、愛佳達の特訓が始まり、松永の試合相手探しも進む。日光の景色も秋から冬へ。カウンターの飾り付けにクリスマスツリーも設置される頃。おまたせしました、遂に対戦相手が決まりました。相手は山梨のジュニアチーム。向こうは小学生の時からやってるから強敵。試合は次の日曜日。
全力でぶつかるよと言う真美は、練習試合をやろうと決めた時から縫っていたのを取り出した。最初はテーブルクロスと思っていたけど、チームのシンボルが出来ちゃった。ここでちょっとウルっと来た。でも場面転換前に梨子がよーしやる気出たーと言うのを尚実がまるで羊子さんみたいと言われたらマジ声でそれはやめてよって、羊子さんの評価、おやじくさいと言われるより酷い。
当日、山梨アイスホッケークラブとドリームモンキーズビギナーチームとの練習試合開始。リンクでは山梨側がズラっと揃ってるがドリームモンキーズは6人ギリギリでこの時点で相手は大丈夫かと思う山梨側。
こうして試合が始まるが、やはりアイスホッケー初めて三ヶ月のチームで初めての試合なのでどんどん点を取られていく。第1ピリオドは4点取られ、第2ピリオドでは2点取られ6対0。松永からは固くなってる、このままだと悔いの残る試合になるから力を出し切れとはっぱをかけられた。
第3ピリオドも早速点を取られて7対0に意気が落ちるが、愛佳は未だ諦めないよ!薫子もとうとうパックを取って阻止、真美が繋いでくれたこのパック絶対ゴールするんだと、一度止められたのを押し込んでゴール。
思い出の試合、勝てるとは思えなかったけど、やはり最後の1点を決めて達成感を感じるドリームモンキーズ。
そして真美が日光を離れる日。東武日光駅にはみんな見送りに来ていたがどうも一人少ないなと思ったら愛佳が居ない。お別れが辛いと言うけど、これは並走する自転車で見送るパターンだなと思ったらそうだった。東武特急リバティの中から自転車で走る愛佳を見つける真美。離れたってずっと繋がっていると叫ぶ愛佳。
そして春が来て、松永に電話が入った。釧路の友人から電話。
頼みって、あの子ですか。