月とライカと吸血姫・第1話
録画したサムネに犬が写っていて、なんだろうなーと思ったら始まってすぐに分かった。ライカ犬か!微妙に名前を変えているがソ連とアメリカだ。共和国が先に宇宙開発に乗り出す事に成功。一見キリル文字に見えるけど、普通のラテンアルファベットをちょっといじっただけの文字で英語綴りになっている。
ツェルニトア共和国第一書記が誇らしげに演説する。
「月面到達は共和国の勝ち、ハンバーガーづくりは連合王国の勝ち」
共和国と連合王国の宇宙開発競争は激化し、人間を宇宙へ送る計画が進行する。宇宙飛行士の訓練を受けている一人がレフ・レプス。レフは実は候補生として優秀だったがある事件のよって補欠となってしまった。このままだと宇宙飛行士にはなれない。だが同士チーフであるコローヴィンはその才能を買ってある任務を与える。
連合王国に先んじて人間を宇宙へ送る。しかもそれを生中継すると第一書記はぶちあげた。だがもし失敗した場合に隠蔽が出来ない。さらには問題がある。モジャイスキー博士は宇宙で人間が生きていても普通で居られるのかが分からない。そう言った危惧を委員会に伝えると、別のモノを送り出せと。
それは吸血鬼。共和国内には吸血鬼が居た。それは人間ではない。だから失敗しても人間が実験にされた訳ではないし、成功しても最初の人間にはならない。
そうしてモジャイスキーはN44と言う個体番号の吸血鬼をレフに紹介する。レフの任務はN44を訓練し、外に漏れない様に、そしてずっと監視しろ、監視は隣の部屋からしろ、君の荷物は既にここに持って来ている。あとはよろしく。
吸血鬼の生態に詳しい助手はつける。アーニャ・シモニャン。
分類上はヒトと違う吸血鬼。でも太陽光線にちょっと弱い。でも同じ食事が出来る。血は吸わないのか?そして寒さに強い。
レフはN44に夕暮れの街を少し見せた後で、訓練生全員に紹介した。訓練生はそう言う事を知っていたのか。そして吸血鬼には差別意識を持っていた。
食事後にレフはまた一通り街を案内する。そして史上初めて宇宙に出た犬の墓標の前で止まった。最初はレフは十字架っぽいのにN44がやられてしまうかと思ったが、それは人間が作った伝説。平気だったのでマールイの説明をする。実は一週間生きた訳ではなくて、マールイは宇宙に到達してから数時間で死んでしまった。その時、あのストレンジな博士に見えたモジャイスキー博士は涙していた。
その事件以来、実験動物に入れ込まぬ様にモノとして送り出す事になった。心を痛めたからこそのモノ扱いだったのだ。
上からN44はモノ扱いしろと厳命されたレフだったが、でも彼の行動はN44=イリナ・ルミネスクをあまりモノとして扱わない。N44も自分をモノとして扱う前提なのに。
林原めぐみさんがヒロインって久しぶりなんじゃないかな。