プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~・第4話
涙ながらの真美を送り出して三学期はあっと言う間に過ぎ、愛佳達は高校に入学、彩佳は未だ中学のままだけど、見事に刺繍部の部長になって部員を増やした。愛佳と薫子と梨子と尚実は同じ高校。
ところで彼女達はアイスホッケーやるのに部活を作るぞーと言う必要はなくて、今までどおりにドリームモンキーズの所に通う。刺繍部の部長になった彩佳はその刺繍部とアイスホッケーをしっかり両立するんだと誓う。なるほどこれで彩佳の話だったか。
松永からドリームモンキーズに入らないかと言われて愈々先をどうするか決める日が来た。真美の送別試合は負けたけどやった感があって面白い続けたいと感じていた。それを知った松永マジ泣き。
と言う事でチームに入る為の試験を受ける事になる。実技と筆記。実技は基本スケーティングとリンクを100周滑り切る、筆記はルールについて。ルールと聞いて、試合までやったんだから基本ルールは分かってるだろうと思ったのに愛佳が分かってない。私も分からないけど、札幌五輪の時に見た際、アイシングだけは覚えた。
教本を見ても覚えられない愛佳。妹の彩佳が問題を出して勉強を手伝ってくれる。この時点では今回の問題点は愛佳だと思ったのにまさかその後に別の件が出て来るとは。
ここで回想入ります。例のいかにも「アイスホッケーは遊びじゃない」な優が釧路のアイスホッケーチームを抜けた時。試合に勝っても全然思い通りの試合が出来なかった。そしてちゃんと動けていなかったチームメイトを責める。個々の技術も大切だけどチームワークも大切だと言われた優は、もういい、私アイスホッケーやめる!と宣言してチームを抜けるばかりかアイスホッケーをやめるばかりか、祖父母の居る日光に迄来てしまった。釧路を離れる前に釧路の風景出るかと思ったのになあ。旧市立図書館の場所から幣舞橋を見下ろしたよくある風景でも良いから。
その優に松永が勧誘電話をしていた。出てくれないけど。前回昔のチームメイトだった川上から頼まれていたし、手ぐすね引いて待っていた。優が居たスノーホワイトはAクラスのしかもトップだった。一方ドリームモンキーズはBクラスでしかもトーナメント戦で1回戦敗退。スノーホワイトをAクラスにしていた優が入ってくれれば今度はドリームモンキーズがAクラスに入れるぞぐふふと言う魂胆があった。
チーム入りを目指すとあって松永のコーチも厳しくなった。ところが彩佳の表情がすぐれない。高校生4人と違って彩佳は未だ体力が足りなかったのだ。練習が終わった後で彩佳は試験に受からないかもしれないとこぼした。自分だけ落ちるかもしれないけど、みんな頑張ってねと言う彩佳に薫子達が全員一緒じゃないと意味ないよと言ってくれた。全員で合格しよう。
そして彩佳は姉愛佳と共に暗い時間のランニングも開始。相変わらずみんなにはついていけないけど、四人が声をかけて励ます。それで良いのよ、みんなと思う松永。チームとして一丸になるのが大切なんだよ。
疲れて椅子に座り込んでいる所に、ドリームモンキーズの先輩達が来た。そうなんだよね、5人が試験受けてドリームモンキーズに入るってのは分かるが、そもそも存在するドリームモンキーズの選手はどうなってるんだと入ると言う話が出た時点で思った。早々と登場。そして試験目指しているみんなにアドバイス。確かに100周試験ってスピードよりも100周滑られるかどうかみたいだから、マイペースで行くのがいいんじゃないかな。登山もそうだし。自分の速度で歩けば登りきれる。
そして試験当日。やることは全部やった。これで落ちたら松永の前で泣くと言う彩佳。だって絶対受かりたい。
筆記試験、そんな机無しでやるのか。まるで病院に初めて行った時の問診票みたいじゃないか。筆記試験は全員合格。いよいよ実技試験。薫子さん、パックを防げる様になって来た。
最後の100周試験。彩佳は遅れ始める。四人がそれを励ます。松永が彩佳にラスト一周と叫んだ時、四人が立っていたからもうゴールしちゃって彩佳を見守ってるのかなと思ったら違った。もう駄目と思いかけた彩佳に四人が声をかけてそして彩佳がゴールに来た所で全員揃ってゴール。
ああ、彩佳が来る迄ゴール前で待っててくれたんだ。
5人が合格したのを見届けて松永は清瀬優の家に乗り込む。たのもーと声をかけて優を呼び出し、30回も電話かけた者としてやって来た。愈々「遊びじゃない」子ちゃんを引きずり込むのか。