精霊幻想記・第12話・最終回
シャルル・アルボーとセリア・クレールの婚姻のパレードに賊が侵入。どこの馬の骨とも知れぬ者に出自のはっきりした精鋭がやられる訳が無いと高を括っていたシャルルだが、全部蹴散らされて挙げ句に自分が踏みつけられてしまった。リオはセリアに短剣を突きつけて周囲を睥睨する。
動くな、俺はお前に恨みのある者だ(まあ確かに)。結婚式を台無しにしてやる。
そーですよね、いきなりセリア先生助けに来ましたなんて、セリアとクレール家の事を考えたら言えない。
そして念話でリオはセリアと会話する。アルボー公爵に強要されての結婚なのだろうと。でもセリアは家の為にそうするのが良いと考えたと言うのだ。それはセリア先生の気持ちなのか?そう言われてとうとうセリアはリオに私を攫ってと言う。お墨付きを頂いたので、ここからはセリアを抱っこしての本気の逃走劇。
ただ、セリアの気持ちを確かめる為に随分時間をかけた。だから兵も沢山集まって来ていた。アルフレッドも本腰の奪還作戦を指揮していた。それをシャルルが余計な命令で隊列を乱させたので易々とリオに飛び越されてしまう。アルフレッド、シャルルにあれは何者だと問うと、俺に恨みがあると言っていたと答えるので、それでは心当たりが多すぎる。
リオが屋根伝いに逃げると、グリフォン部隊がそれを追う。流石にグリフォンには速度があり、リオは一旦地上に下りてアイシアにセリアを託し、自分が囮となってグリフォン部隊を引きつけた。セリアが居ないと気づいたグリフォン部隊は容赦なく攻撃。リオは地上に下りて兵士と戦闘。相手を殺さずに戦うのは流石に大変だと思ったところへアルフレッド到着。
下がれ、自分が出るとアルフレッドが一騎打ちでリオと戦う。この時点でアルフレッドはリオが一人も殺していない事に薄々気づいていたのではないか。リオとアルフレッドが剣を交えた姿はやっとOPで出ていた戦いか。アルフレッドはリオに何故本気を出さないと問うが、まあよいこれで終わりだとばかりに魔力を込めた剣戟を食らわせる。あれをまともに食らったら消し飛ぶ筈と言いながら、アルフレッドには手応えが無かった。
セリアはアイシアによって無事に遠くに連れて来て貰って、程なくしてリオが到着。やっと気持ちを隠さない再会が出来た。セリアはこれで人生が終わると暗い気持ちだったのを助け出して貰ったと言う。このあとどうするのと言うセリアの問いに、リオは一生不自由はさせないと答える。
ところがここで突然の異変。アイシアが来ると叫んだら光の柱が何本も出現。その「来る」が何か出現する場面になるのかと思ったら、アイシアが助けてあげてと言う。どんどん分からなくなって行くな。
ここでいきなり場面転換。現世の日本から転移されたと思しき三人が賊に攫われかけていた。リオはそこに飛んで来て、ここに落ちていたスマホは何かと聞くが、とぼける賊。しかし助けての声を聞いてリオは容赦なく賊を切り捨てた。
二人を助けて、これだけかと日本語で問うと、日本語が通じる相手と分かった二人は、もう一人があっちにと指差す。その中にはOPで登場していた黒髪ロングの女の子が。女の子は何故か自ら名前は綾瀬美春だと名乗った。この子こそ、リオ=春人が第1話で幼い頃に川崎市の河原町団地で別れる時に絶対守ると告げた子だ。
運命の再会。これがサブタイの「運命の再会」かよ!前回でセリア先生との運命の再会をしたのにどうしてその次の回が運命の再会なんだと思ったら、こっちだったとは。
そして物語はここで唐突に終わる。どう見ても第二クールの報せがあるなと思ったのに「ありがとうございました」で締めてしまった。
は?
何だこの最終回。「あのね商法」ですらないではないか。何考えてシリーズ構成したんだ、おかしいだろ。
精霊幻想記、話はまあ普通でもヒロインはセリア先生もラティーファもサヨも可愛かったので良い印象かなと思っていたのに最終回で全てがぶち壊しですよ。