精霊幻想記・第10話
裸の女の子と同衾してる所を見られて「違うんだ、これは誤解」と、まるでラッキーすけべ主人公の様なセリフを言ったリオ君。
サラが狼狽して早口で喋りだしたら、ああこれってまさにおちフルの衣乃っちじゃないか。ピンク髪の子が自分はハルトと契約してる精霊だよと言った事で思い当たるみんな。そう言えばドリュアスがリオの中に人型の精霊が居るって言ってた。
そこで色々聞いてみたが何も分からないと言う。名前も無い。だからハルトに名前をつけてほしいと言う。リオとの脳内通信も出来て、リオの過去は全部分かっている。
取り敢えず最長老とドリュアスに相談してみようと、最長老達の所へ行く事にするが、まさか裸のままではと思ったら、勝手に服を生成出来ました。その姿を見て思わずリオはアイシアと呼ぶ。サラがアイシアとはここの里の古い言語でアイシアとは暖かい春とか美しい春と言う意味だと言ってくれたので、相応しい名前。アイシアと決まった。
と言う事で最長老の所へ。ドリュアスも出現してアイシアの様子を見る。ドリュアスも知らないタイプの精霊。ドリュアスはアイシアがどんな系統の精霊術を得意としてるのか聞いたら、アイシアがあっさり全部と答えてしまった。
と言う事で、アイシアはリオと勝負して確認する事になる。ドリュアスでも万能型の精霊なんて知らないのでどれだけの力があるのか知っておく必要がリオにもあるとして。勝負が始まって氷だの炎だの風だのアイシアはリオとぶつけ合う。周りで見ていたサラ達が思わず吹き飛ばされそうな勢いで。そこまで見てドリュアスがそこまでと止める。
これは凄いね、ってそれと同じのを使えるリオはどうなのよ。
ともかく凄いのは分かったけど人型として出現したばかりで不安定だからとドリュアスがアイシアに色々教える事になった。こうしてアイシアの教育でまた時間が過ぎて行く。でもそうなると今度はラティーファが放置状態。
そのうちにドミニクによる家が完成。家が既にあるのにどうしてと思ったが、そうだった、持ち運び出来る家を作るって言ってた。風呂まであるよ。
持ち運び出来る家が出来たからには出発する。それを聞いてラティーファが驚いたし、サラも驚いた。いつ出発するのかと聞いたらもう明後日には。それを聞いたサラはラティーファと話す時間を作ってあげてと言う。放置状態だったからね。
確かにそうだと思ったリオ。風呂に入りながらラティーファの事を考えていたら、ラティーファの方からやって来ました。お背中お流しします。背中を流しながらラティーファが現世の日本での話をする。以前の名前は遠藤涼音。バス通学をしてあんなお兄ちゃんが居たらイイナと思っていた。でもバスが事故に遭ってと言うから、ここでやっとリオはあの時の子だと分かった。お互い大変な事故だったね。
今度もちゃんと帰って来るよねと抱きつくラティーファ。
分かれにあたってまた最長老からのプレゼント。転移結晶。これでいつでも里には戻れる。そして髪の毛を変えられるピアス。ああ、これでEDで見る金髪のリオになれるのか。
妹ラティーファを託してリオはシュトラールへ。先に会っておきたい人と言う事でセリアの所へ。その頃セリアはシャルル様が婚約者になっていた。セリアさん、何だか大人っぽくなってないか。髪型のせいか。
セリアに会いに学院に行くと言うリオだけど、そんな夜に行って良いのか。もうセリアは家に帰ってるんじゃ。霊体になれるアイシアを便利に使って学院の中へ。そしてセリアの部屋に行ったらもぬけの殻。セリアはどうしちゃったんだとリオは他の学院の先生に聞いてみる事にした。この時もアイシアを便利に使って幻術で惑わせて聞き出した。
セリアは今は王城。シャルル・アルボーとの結婚を控えて、ユグノー公爵家の妨害を恐れて王城に居るらしい。町中で聞いた「明日は貴族様の結婚パレード」と言うのはこの事だったのだ。それにしてもこの国は相変わらずアルボー公爵家とユグノー公爵家で対立してるんだな。王族も憚る程に。
ところでシャルル・アルボーってあの学院に居た頃の「下民、下民」って言ってた奴かと思ったのだが、調べてみたらそっちじゃなかった。「下民」言ってたのはステュアード・ユグノー。シャルル・アルボーってフローラを誘拐された時にリオに冤罪をかけて拷問した方だ。どっちの公爵家も後嗣の出来が悪いな。