白い砂のアクアトープ・第12話
がまがま水族館最後営業日となりました。最終日は無料。そうなると来るんですよ沢山の客が。無料もさる事ながら、長年親しんだ水族館が閉館となれば来る。普段から来てくれれば良いのにとくくるは言うけど、仕方ない。
他の水族館の館員もおじい館長の所へやって来た。育てて貰った館員が。水族館はそう近場にある訳でもなかろうに、きっと遥々と来たのだろう。
風花は寄せ書きコーナーに居た。こう言うので一番思い出すのは古いラジオ会館を取り壊して建て直す時にやはり寄せ書きコーナーがあって描いたなあと。真帆がやって来たので類も来てるんだろうなと思ったら、空也に一緒に写真撮ってくれとは。いじらしい子。
アクアリウム・ティンガーラの館長も来ていた。水族館同士の繋がりがあるからね。館長の星野はくくるにティンガーラに来ないかと誘う。いきなりで、しかもがまがまた閉館になる引き金の一つだったティンガーラとあって返事に困るくくる。よく考えておいてねと。
そしてとうとう最後の営業が終わった。
片付けは明日以降にして打ち上げ。うどんちゃんも居るからカメーからの料理かな。夏凜はさっそく飲んじゃってるし。櫂はくくるこの先どうするのかと尋ねる。ウミやんと空也はティンガーラに行くのだそうだ。高校卒業後に館員にならないかと誘われたけど悩んでいるくくる。そして夏凜が爆弾発言。観光協会からティンガーラに転職したい!前に水族館の館員になりたいと思っていたから。
風花どうするのかと思ったら、もう翌日の飛行機で帰ると言うのが決まっていた。
そしておじい館長の挨拶を最後に本当に終わり。
夜の海辺でくくると風花。くくるから余計な事言っていいかと切り出したのは、映画の話。夢があるならそれを諦めないで欲しいと。一方でくくるは?あの台風の夜以来くくるは全然笑ってない。くくるからの一生のお願い、夢を諦めないで。風花が夢を追いかけたら今度はそれで力を貰える。くくるの為、それでくくるが笑ってくれるならと風花は映画の話を受ける返事をする。でもそれって自分の為じゃないのでは。
翌日から水族館の生き物の譲渡の作業。やはり水族館の繋がり。櫂が水族館の仕事はどうしたらなれるのかと空也に聞くのだが、空也水族館に勤めたくなったのか。
風花はもう帰る準備。おばあと話をしてたけど、くくるのお姉ちゃんがいたらの話になっておばあの表情が変わる。ここで話すんだな。
生き物が居なくなった水族館はガラーンとして寂しい。そんな時にあの幻影が出現する。くくると同じ顔の子の。この幻影、がまがまが無くなったらどうなるんだろう。
その後お昼を食べに家に戻って風花の見送りへ。ここでおばあがくくるの生まれて来なかったもうひとりの子の話を母子手帳を出して話す。水族館で生き物と長く付き合って来たのだから命が生まれるかどうかは身にしみて分かってるくくる。それが無かったら衝撃だったろう。
その幻の姉もがまがまが無くなったらもう見られなくなるのだろうか。
空港に着いて握手をして別れるくくると風花。夢を叶えてねと風花を送り出し、風花は搭乗ゲートの方へ。ひとり残ったくくる。
でも風花は知ってる。夢を無くした人が泣けるのは一人になってから。
やはり風花はそのまま飛行機に乗れなかった。搭乗口を逆走して電話をかけてくくるのところへ。今の自分にはくくるの方が大事なんだ。アイドルの夢破れて来てしまった沖縄だったけど、くくるのおかげでまた笑顔が戻った。だから泣いているくくるを一人にして行けない。私がくくるのお姉ちゃんになる。
一旦キャンセルした飛行機の便を別に取り直し、夜に羽田に到着して夜行バスで岩手の実家に帰る事にした風花。そのまま帰ると言う事は映画の話は無かった事にする。だってやっと分かった。ここに来た時にあの時の夢は終わったのだと。これからは新しい夢を求めて行く。
その風花の決意を聞いてくくるもティンガーラへ行く気持ちを固めた。がまがまを離れて精一杯やってみる。生きてる事が当たり前なんじゃないと言うのを。
第1クールが終わってくくると風花が離れ離れになったけど、第2クールはどうするのかな。
と思ったら、新しいキービジュアルに風花が居ないんですけど。