かげきしょうじょ!!・第13話・最終回
さらさがティボルトをやるグループのオーディション開始。
ロミオには安道が入る。
前回は俺が入るで終えて、今回説明があるかと思ったけど無かったので説明加えると、原作には書いてるが、当然希望する配役には偏りがあって、かと言って足りない分を生徒に二回目もやらせる訳には行かず、そんな配役には先生が入るのだそうだ。だからロミオが足りなかった、そしてよりにもよってファントム安道がロミオに入る。
ロミオのセリフから入る寸劇、即ちファントム安道から入る。その安道が相手が生徒であろうと全く手を抜かずに容赦なくロミオをやるものだから見てる生徒が飲み込まれるのは当たり前で同じグループで演技する生徒が飲み込まれてしまった。気の毒に、このグループのジュリエット声を張り上げる演技しか出来ていない。
さらさはどう?
あれ?ダメ?
でもさらさには経験があったのだ。嘗て人間国宝とも言われる歌鷗とやった経験が。その時は未だ未だ子供だったから無邪気に言われた事を飲み込んでいたが、芝居に遊びはあっても遊びの芝居なんてねーんだよと言う本気に接していた。そして芝居の本質を知らずに知っていた。課題だったティボルトの感情は、暁也との関係で掴めていたのだ。
そして投票の集計。三役はかなりあっさり決まった。でも問題のティボルト。
オーディションから三日経っても未だ結果発表が無い。40人+先生の投票数なら即日開票の筈なんだが、結果が伝えられないとそわそわする生徒達。でも安道が言った。今日の放課後に結果を張り出す。何か疑問や質問があったら俺の所へ来い。
どうしよう、JPXの総選挙でも紅華の合格発表でもドキドキしなかった愛がドキドキしていた。さらさが誘って見に行こうとしたらそこに聖がやって来る。あ、これさらさの合格発表見に行くの邪魔するパターンだ。案の定今日はリサがお休みでさらさの掃除の完了具合を見に行ったところささくれなどが残っていたからやり直しね、今から、今すぐから。
と言う訳でさらさにはおあずけ。
安道は職員室で質問待ち。第一陣は沢田姉妹。何故ジュリエットになれなかったのか。大変だな教師。太一が先に帰ろうとしたら外に愛がいた。当然太一は結果を知ってる。愛が見てきたと言うのでじゃあなにか美味しい物でも食べに行こうかと(落ちたからと言うのを示唆)。その太一に無言でケリを入れる愛。落ちて悔しかったか。
愛のジュリエット、先生方の間で評判は良かった。でもシェークスピアのジュリエットは無邪気で恋にこがれる少女。その点が違っていたのだ。
ジュリエットは彩子だった。薫はロミオを逃していた。ノートにあんなに書く程だったのに。この間全方位から嫌われない性格の彩子と言われていたけど、やはりこんな事言われちゃうんだ、コネかななんて。
それに怒ったのは薫。彩子の家は普通のパン屋。コネに負けたと言うのならパン屋のコネに負けたのか。コネと言うのなら私がロミオになっていた。そもそも100年の伝統ある紅華がコネで役者を決めるか。そんな甘いものじゃない。
夜の8時が過ぎた。疲れ果てた安道の所へ紗和がやって来る。
さらさはどうなったかと思った愛が、聖が帰る姿を見てやっと解放されたかと合格発表の所へ走る。そこには黙ってまじまじと見ているさらさの姿。
紗和の質問は自分に足りなかった物は何かと言うもの。紗和一人じゃないが、みんな足りないものは今の時点では沢山ある。そう言う意味ではさらさはちょっとだけ芝居と人生の経験をした子だった。
アマデウスを出す紗和。紗和はあの話が嫌いだと言う。初めて見た時、子供心に自分がサリエリなのだと思ったと言う。子供心に!私が劇場で見たのって大学院の頃だったよ。その時にサリエリを知った。努力型の秀才がどうしても天才の及ばない、それを紗和が自分に重ねた。
自分が愚痴を言ってるだけと立ち去ろうとした紗和に紅華は破天荒な人間ばかりを求めている訳ではない、そしてティボルトは紗和とさらさが同票、教師が投票しても同票、最後に遅れてきた大木先生に決めて貰ったと言う。
紙一重だから考え込むなと言う安道ではあるが、そうじゃないんだ。多分紗和はきっと以前似た経験をしている。その薄紙一枚分が鉛の様に自分を突き刺す。
99期生から100期生への申し送りの時、さらさがティボルトのイメージじゃないと言われたのに、その紗和は反論した。「渡辺さんのティボルトは素敵だった」と。
だから朝の掃除の時、本科生委員長竹井に思わぬ言葉に驚く。委員長だった人と言われる事の意味を。紗和が委員長で良かった。竹井の言葉に、安道の前では「泣きません!」と宣言した紗和から涙がこぼれる。
そして紗和は大木に突撃した。何故ティボルト役でさらさの方を選んだかと。大木曰く、幸甚指数がさらさの方が高かったから。観客のほとんどを占める女性がロミオとジュリエットを見た場合、自分をジュリエットに見立てて舞台を見る。紗和のティボルトは「悪落ちする程自分を」と見る、さらさのティボルトは「自分にだけ本当の姿を見せてくれる」と言う点で「萌え」の点数が高ったのだと。
衝撃の紗和
でもこれで納得。そして紗和はオーディション前には握手は絶対しないと言ったさらさに対して握手。
生徒募集ポスター撮り。101期生募集のポスターの写真。
彼女らは来年はもう本科生なのだ。
終わってしまった。
EDの場面、どこでどう出たのか全部覚えてるよ。それだけこの作品見入ったんだ。
何が何でも二期やって欲しい。