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かげきしょうじょ!!・第10話

大運動会最後の種目のリレー走者、夏組の一人が負傷で出られなくなってしまった。それを聞いて一条は決める。100周年と言う特別な大会、100期生の中から出してはどうか。そしてそれは渡辺さらさ。ところでこの場面で一条が名前を出す前に「何故彼女なのでしょうか」と聞く子が居るが、あちらは多分99期生で、先輩の方には先に情報が流れていたのだろう。でも100期生の方では初耳。
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突然の指名にさらさは驚き、予科生の中では納得できない空気もある。ただ、運動会って意味だけから言ったらでかくて身体能力のあるさらさが選ばれるのは何の不思議も無い。一方でこれは大運動会と言うイベントなので例えば予科生の成績一番優秀の者が選ばれると言う理屈もある。この、大運動会って何だ、と言う位置づけが今回の話に関係して来る。

予科生の中ではこれで本科生からの風当たりが強くなったらって心配してる子がいたが、どうせその風当たりは選ばれた本人に行くのだからかえって標的から外れたのはラッキーでは。

そしてものの見事にさらさは聖の標的にされる。最初は聖のいやみったらしい言葉が飛んでいても、それを額面通りにしか受け取らないさらさには何も影響が無かったが、露骨にあんたは頑張ったらダメ、無になっていればいいのよと言われるとショックを受ける。

言われた事を真に受けるさらさ。ファントム安道の時もそうだったし、その前の幸恵の助六には絶対なれないの時もそうだった。言われたままにショックを受ける。さらさは愛にJPX時代に人前で緊張しなかったかと聞いてみると、愛は小さい頃から人に見られる事が多くてその結果ATフィールドを張る能力がついたのだそうだ。でも先日の実技で安道から言われたとおり、それではダメ。ただ単にこちらから演技を送るのではなくて見てる側が何を期待してるのか見てる側の気持ちに応えなくてはダメだと。
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でもこれはさらさにはうまく伝わらない。何しろ大運動会はオスカルとかティボルトが登場するのではない。生身のプレヤーさらさが出る。でもそんなものお客様が求めているのか。

そして始まる紅華歌劇団大運動会。派手な入場に続いて開会式が行われ、種目が消化されて行く。いい出来だったねと言い合う中に、聖はさらさが間違えていたのを指摘。ますます萎縮しちゃうよ。たまらずリサがさらさに当たるなと言うのだが、だったらあなたがさらさをフォローしたら良いのよと。

競技が行われていくが、まあ普通だよね。これってファンが見てこそのものだろう。

応援合戦で専科+音楽学校の校歌演奏があったが、今回さらさ失敗しなかったじゃないと言われたものの、エアリコーダーだったと明かして周囲がショック。これはいかんとリサがさらさを連れ出して励まそうとした。何やってるのかと。

ここでさらさの問題が分かった。劇とは違う。大運動会は生身の自分が出る事になる。それはつまり裸でお客様の前に出るみたいなものだと。あの劇の時の度胸が全く鳴りを潜めていたのはそのせいか。

それを聞いてリサが怒る。選ばれたらもう逃げられない。目立とうが逃げようが何かを言われる。最後まで役目を遂行しろと。ただ、これは単に覚悟の話。じゃあどうしたらが無いが、そこを星が教えてくれた。だったら役を演じろ。突如代役として選ばれた100期生の背の高い女の子を。そして赤い薔薇の人から貰ったと言う赤い薔薇の花束を見せた。ここでは渡せない(まだゲームがある)けど、その人はリレーを頑張ってと言っていたと伝えた。

これでさらさは何となくどうしたら良いか分かった。席に戻るが、残ったリサはこの一件で星に名前を覚えて貰えた。

席に戻ったさらさではあったが、さらさがさらさを演じると言う意味が未だつかめない。そこは愛が教えてくれた。自分がなりたいと思ってるさらさになればよいのだと。さらさがなりたい姿。それは理想のEカップ。はぁ?
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アニメとかで見る、胸が大きくてピチピチの戦闘服を着て活躍する美少女。だったらそれを演じろと紗和が先をつなげてくれる。Eカップの人は競技中にどんな事を考えるのかと。だんだんイメージが浮かんで来た。

遂に始まる最終種目の組対抗リレー。夏組7番に紹介されたのはピンチヒッター予科の渡辺さらさ。当然場内からは「予科生?」と声が上がる。今のさらさはEカップのピンチヒッターを演じて胸を寄せてるのでその声には動じない。

7番走者のさらさと星にバトンがまわって来る時、夏組がトップで二番手が冬組だった。だが、冬組6番走者がバトンを渡しそこねる。大きく飛んでしまったバトンを拾おうと星が前のめりで出たら、走り始めたさらさと衝突してしまった。

倒れる両者。

怪我こそしなかったが、さらさはここで悩んだ。自分はどうすべきなのか。ただ単に競争に勝つのなら今すぐ立ち上がって星を見捨てて走る。でもそれは紅華歌劇団大運動会を見に来たお客様の求める事なのか。ここでてっきりさらさが起き上がって星を起こすのかと思ったが、それもお客様が求めている事じゃなかった。

さらさは倒れたまま。そして星が起き上がるのをじっと待っていた。起き上がった星がさらさを見て求められている事に気が付く。冬組トップ様が手を差し伸べて予科生を助け起こす、これこそがお客様の求めている絵。
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そして二人手を繋いで走り出し、アンカーにバトンを渡す。アンカーも夏組と冬組で手をつないでゴールイン。まさにお客様が求めていた状況。

聖が言っていた、さらさはいつも運良く目立って美味しい所を持っていくと言うが、一条がさらさを選んだのは色々理由があったのだ。確かに目立つ。でもそれだけでなく仲間を庇う心意気とか、何も知らずに自分のオスカルが大好きだったとか、そう言うてらいのないさらさが良い状況を作って行くのだ。

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