精霊幻想記・第9話
さっさとベルトラムに向かうのかと思ったら、親しくした人達の惜別の回でしたか。
まずはルリにリオが王族の子でルリとはいとこになると言うのを教える。最初はなにかの冗談だと思ったルリだけど、本当らしいと知って恐れ入ってしまう。でもいとこなんだからと今まで通りをリオに求められたら逆にだったらもっと砕けた言い方してよと言われてしまう。と言う事で、翌日からリオとルリが仲の良い呼び方を始めると、今度は周りの女の子から何抜け駆けしてるんだと言う目で見られる。
ルリはこれであっさり理解する。リオが次の収穫祭の後に旅立つと聞いても。でもそうは行かないのがサヨ。自分が居なくなると言う事で以前にも増して色々村人に指導する中で、田植えの時にリオはサヨにだけは先に話しておきたいと自分が居なくなる事を告げた。ショックのサヨ、でも定期的に行き来出来るんだよねと、少しでも会える可能性を探るが、そんな近場に行く位ならこの村にとどまってるんじゃ。だからそう滅多には来られないと聞いて涙が出てしまった。慌てて泥が目に入ったとごまかすけど。
それにしてもあの異様な間隔のある田植えは何なんでしょうね。
あの場はごまかしたが、サヨは家に帰って泣き崩れた。そこにシンが帰って来て、一体誰がおまえを泣かせたんだ、リオか?と言うと、慌ててサヨが否定するからこれはかえってリオがやったなと怒るシン。あのやろうと飛び出そうとしたのをサヨが止める。リオが村を出て行ってしまうのだと。
これで合点がついた。今度はシンは怒ってリオの所へ行くのではなく、リオの所へ行って頼むから村に残ってくれと土下座までするのだ。妹思いのシン。でもそれじゃリオを困らせてしまうと言って後から追ってきたサヨが兄が迷惑をかけたと頭を下げる。頭を深くさげてリオにはほとんど顔を見せてない。サヨの顔を見てシンも引き下がった。
こうして秋に向けて月日は過ぎて行く。その間にサヨが一生懸命鍛錬している。ああ、これってリオに連れて行って下さいと言う為か。
そしてとうとう収穫祭の日が来てしまった。
サヨはリオを人気の無い所へ連れて行って、告白。あんなに周囲に女の子が居たけど、はっきりと好きですって告白したのはサヨだけだ。でもリオはそれを受ける訳には行かない。身分違いって訳じゃなくて、リオのこの後の復讐戦とかが待ってるのがあるととても受けられないよね。ただ、サヨはそこまでの事は知らないから足手まといにならない様に頑張ったと言う。でもやはり受けられないんだ。
あとでゴウキがサヨにリオの事が好きなのかと確認し、この村を捨てても良い程なのかと聞いていた。サヨがそうだと言うとならばと言ったが、なんだったのだろう。そこまで本気ならとリオの正体を明かしたのだろうか。
翌日早朝、リオは暗いうちに出発。村の出口でサヨが待っていた。自分も頑張るからリオ様も頑張ってねと。こう言う挨拶をすると言う事はやはりゴウキはリオがサヨを連れていけない理由をはっきり言ったのかもしれない。
空をすっ飛んだリオ。次は精霊の森へ。こちらでも惜別のご挨拶に。ラティーファと言う妹が待ってるし。精霊の里にはまた数ヶ月滞在するらしい。その間にドミニクが持ち運べる家を考えてくれるらしい。
と言う事でサラとオーフィアとアルマが待ってる家へ。みんな成長したねって言うけど、精霊の寿命は長いから二年ごときでは育たないのでは。
ともかくリオはぐっすり寝て起きてみたら隣にピンク髪の女の子が裸で寝ていました。目を覚ましたものの、これって夢かと思ったリオではあったが、そこにラティーファ達が入って来て慌てふためく。今までの落ち着いたキャラから一転、よくあるラッキーすけべ主人公みたいな声で「ち、違うんだ、これは誤解」と。
実は今回始まる時にあのピンク髪の精霊、すっかり出なくなったなあと思っていたので、まさかこんな形で存在感を表すとは。