転生したらスライムだった件 第2期 第2部・第39話
ラミリスがやって来て「話は聞かせて貰った!テンペストは滅びる!」と前回の続きで叫んだのに、その後ラミリスは何も言わないで終わっちゃったんですけど。なのにサブタイが「ラミリスの報せ」ってどうなの。
騒々しいのでディアブロがなんですかこの羽虫はとつまんで片付けようとする。ラミリスはそれを振り払おうとするものの、ディアブロは魔力が強いから出来ない。リムルがこれでも魔王なんだよと言っても誰も反応しない。既にヴェルドラで驚愕してしまった後と言うのもある。でもヴェルドラと聞いてラミリスはあいつが復活する筈が無い、あいつは自分が昔ワンパンで沈めたんだと。そう意気がるのでヴェルドラさんの所へ連れて行くと、その覇気に気圧されて気絶してしまった。これでラミリスさんの活躍終わり。
ラミリスの割り込みが終わったので改めて今後の方針の確認。
リムルは魔王となったのを宣言するものの、覚醒した事は隠す。ファルムス王国のエドマリス王が欲の皮が突っ張らせてテンペストに侵略したものの、敗北。そう言えばエドマリスは未だ生きてるんだっけ。
その時にファルムス軍がヴェルドラの封印を解いてしまったが、英雄ヨウムとリムルが何とかヴェルドラを祭り上げる事で抑え込んだ。ファルムス王国軍2万がリムル一人に潰されたと言うよりは暴風竜ヴェルドラにやられたと言う話の方が一般に理解されやすい。
これでリムルが魔王になった理由はヴェルドラをしずめる為だし、他の魔王はヤバいのはリムルと言うよりヴェルドラと思うだろうし、リムルにはヴェルドラがついてると思えばテンペストにちょっかいを出す国は出ないだろう。色々ヴェルドラに負わせる事になるが、ヴェルドラはもうリムルのカルマを一緒に背負うと決めていたのだから問題ないと言ってくれた。
そしてこれから先の作戦。エドマリス王をファルムス王国に返す一方で賠償金を請求。それでファルムス王国内が揉めて内戦が起きるのを画策。一旦ファルムス王国をこれで滅亡させて、新たな国王にヨウムを推戴すると言う寸法。ヨウムも英雄にされたり国王にされたり、都合よく使われているよね。
だが英雄に祭り上げる程度なら勝手にやっとれで済むが、国王に推戴するとなると話が違う。王国民に対する責任が生まれるのだから。だからガゼル王はヨウムを睨んでその覚悟があるのかと問うた。ここで「覚悟ならあるさ」なんて答えじゃないのが説得力ある答えだ。「あるのか?」「ある」じゃ口先だけの問答になってしまう。ヨウムは知るかと答えてでも信じて託されたこの役目を断ったら男が廃る、好きな女の前でいいところ見せたいと。本質を答えてるのでガゼル王も納得。
余計な話だけど、会社生活でも上司とかから「あるのか?」「あります」って回答じゃ多くの場合は納得して貰えないからね。
フューズさんも納得してブルムンド王国も協力しようと言う。ファルムス王国のミュラー公爵とヘルマン伯爵と懇意にしてるのでその二人と手を組もうと言うのだ。
でも未だ完全に納得していないのはエラルド。やはり魔物の国と言うのは簡単には納得できないのだ。それをフューズに問い質した。でも小国のブルムンド王国としては西方聖教会に頼るのかテンペストに頼るのか、考えた結果、リムルを頼った方が良いと言う結論だった。だからリムルの救援に駆けつけたのだが、仮に国がテンペストとの国と国との盟約を違えても自分の考えで駆けつけたろうとも。
色々言い出したエラルドであったが、エレンちゃんからもったいぶるなと言われてリムルに問うた。その魔王の力を何に使うのかと。なーんだそんな事かとリムルは、自分が望む暮らしやすい、みんなが暮らしやすい世界を築きたいのだと。それが理想なのだと。
これを聞いたエラルド、改めて跪いてサリオンはテンペストと国交を樹立したいと申し出た。
こうしてテンペストは全力でクレイマン討伐へ向かう。
一方のクレイマンさん、ユーラザニアに攻め込むのをラプラスから質されるが、ラプラスはどうもクレイマンが何者かに追い立てられているんじゃないかと睨んだ。そんな事を言われてクレイマン自身も大いに不快で不安の様だ。