ましろのおと・第2話
前回最後に突如踏み込んで来たのは雪の母の梅子。子育てを松吾郎に任せて家を出ていたらしい。アニメでは未だ紹介されていないが、金はある模様。黒メガネを二人連れていたし。だから雪が津軽を飛び出して何かを求めているのか或いは逃げただけなのか、それをひっくるめて雪の才能は認めていてこの先の指針を示してくれる。
まずは前回でもう契約切れだったユナのアパートの代わりに下宿を用意した。下町、その後に描かれた夕やけだんだんの景色からして谷中とかその辺らしい(あれ?Wikipediaを見たら下宿先のたぬきち食堂は葛飾区って書いてるなあ)。そして自分が唄うからお前は三味線をやってみせろと言う。こうして雪と梅子の共演が始まり、街中に唄いが響き渡る。
あんな関係でも両者とも相手の力量を認め合う関係。梅子の歌は最初は雪の三味線を圧倒していた。だが途中から雪が松吾郎の音を思い出すとそこからは巻き返し。最早街中の人達はその唄いに聞き惚れていた。ところがクライマックスの直前で三味線の弦が切れる。えーw、先日聴きに行ったショスタコーヴィッチの交響曲第8番の時にチェロのトップの弦が切れてましたな。オケはトップのが切れたら隣の人のと交換して隣の人がステージから下りて交換して来るんだけど、一人じゃ無理だな。
梅子は雪が通う高校の手続きもしてあった。そして若菜がこの後は色々面倒を見てくれる。
ああなるほど、谷中から近い高校ったら開成高校ですか(そうはならんやろ)。
これ、登校途中の夕やけだんだん。
若菜が保護者の様に雪を学校へ連れて行く。学園長と教頭からは雪は大変だったんですねと言われて「は?」と言う顔の若菜。梅子、なにもかも芝居をうって雪の転校理由をでっち上げていたのだ。その上多額の寄付もしたから学校側としては全く疑わずに雪を受け入れた。
担任の先生(小薮啓子)もそれを吹き込まれているのかどうか、雪に何か悩み事があったら遠慮なく言ってねと。取り敢えず書類を見て間違いないか確認してねと言う場面でさっきのクラスに居た女生徒前田朱利が何かを抱えてやって来た。
何かと思ったら津軽三味線。持って来た前田は三味線愛好会の子。
はて、なにもかも出来すぎの環境では?
これは逆に梅子が知ってて雪をここに入れたと言う事ではなかろうか。津軽三味線を置いていったのはこの学校の卒業生の緒方洸輔だそうだ。やはり何か繋がりあるな。
でも前田には分解された津軽三味線を組み立てる事は出来ない。雪は面白半分でいじりたい奴から避けるためにやってるんじゃと言ったが、でも前田はちゃんと使ってみたかったのだ。雪が手際よく組み立てるとこれで弾いてみたいと言うものの、皮が破けている。これを張り直すには数万円かかると聞いてのけぞった前田。まあ普通の高校生にその金額は高いよねえ。
若菜が帰る前に一回一緒に弾いて行こうとお稲荷さんへ。
二人の合奏「アレ」が始まった。
その迫力はおそらく三味線素人と思われる山野寅治と桜の心をとらえた。
私も、最初の雪と梅子、そして雪と若菜の共演を聞いて大したものだと思った。
やはり古典化された音楽の本気は違う。EDのテロップでちゃんと名前が出ていたが、私にはどれ程の人なのか分からないけど、凄いと思った。普段私が聴く音楽ジャンルはクラシックのロマン派で全然分野違いなんだけど。