俺だけ入れる隠しダンジョン・第10話
大事な知らせが二つある。一つは転校生。外国からの留学生。
「こう言う時のお決まり」で転校生レイラはノルの隣となった。ラムウが競合ギルドとは聞いていたが外国だったのか。国が違えばそりゃギルドも違うかもしれないが、ライバルギルドとか言う程に距離が近いのか?
もう一つの知らせは合宿。合宿には温泉付き。盛り上がる英雄学校の生徒達。特に男子生徒は女湯を覗くぞー!と。こんなにおおっぴらに宣言するものなのか。そして女子生徒からはノルなら私達を守ってくれるよねと言われ、板挟みで針のむしろのノル君。
ともかく一応ナーロッパ的設定なので現地迄徒歩で向かう。みんなやけに軽装なのでは。浮かれる生徒達に先生から釘が刺された。魔物が出るかもしれない、浮かれた冒険者はみんな居なくなった。死んだから。
しかしこんな大勢で気をつけろと言われても困る生徒達だが、ここは冒険者としての経験値が高いレイラが仕切る。短距離戦の得意な者は前面に、遠距離攻撃が得意な者は後方に。そして自分が後方を見張る。
予想外に役立ったのが罠感知のスキルのあるヨルト。ノルが落とし穴に落ちるのを防いでくれた。にしてもこの落とし穴でかすぎだろ。
ここに妖精ピクシー登場。可愛げな姿だけどピクシーってヤバいんじゃないのか。英雄学校に通っていてノル以外誰も警戒しないのはどうなんだ。先生の指導の方が問われるのでは。
ピクシーに近道だと言われて洞窟に入り、どんどん怪しげになるのでノルが剣を抜くとピクシーは剣は怖いとか言い出した。しかしノルはピクシーのスキルを覗いていて「魔物意操」を持っているのを知っていたから、魔物を操って待ち伏せしてるのじゃないかと指摘したらあっさり本性を現した。
出現するリザードマン。だが流石にみんな英雄学校の生徒で温泉目指して必死の戦いをするからリザードマンを倒しちゃった。これはヤバいとピクシーが逃げ始めるが、体重+10kgでピクシー墜落。前回の火の鳥の時は+30kgでどうなのかと思ったが、この大きさで+10kgじゃいくらなんでも飛べまい。
こうして全員無事に温泉付き合宿所に到着。
えー、何故あんな大変な山道みたいな先にこんな巨大な施設が。
温泉は男女別々の時間で。今の時間帯は女子の時間です。リザードマンとの戦いですっかり汗をかいたので早速温泉と思った女子達であったが、男子は一応紳士的に振る舞うものの、すぐさま覗き計画「男の養生計画」が始まった。ヨルト君、さっきは罠感知で良いところ見せたのに。
覗き魔の汚名を着せられない様にと覆面が配られるが、女子達からの熱い期待を寄せられたノルは出来ないと覆面を捨てると裏切り者として追いかけられる。いや、おまえらノルを放置して本来の目的に向かわないのかよ。
ノルがまた風呂の方向に逃げるからこれ幸いと男子達が追いかけて突撃。そこに先生が立ち塞がって土の壁。
やっと男子達は目的に向かって突進。バカなの?こんなに騒いで突撃したら女子達隠れるじゃない。そしてがら空きになった背中にノルと先生の攻撃が当たってみな倒れる。
だがヨルトが立ち上がる。ちょっとキャラを確認する為にWikipediaを見たのだが、どうも原作では男の養生計画を立てたのはアレンらしい。キャラを描き分けるのが面倒で何もかもヨルトに押し付けたか?
しかもヨルト君、この時の為に散財して怪力になるありとあらゆるアイテムや装備を手に入れて先生に力勝負で勝つ程になっていた。いや、だからバカなの?そんな散財するんだったら姿を消すアイテムとか透視のアイテムとかにして密かに覗けばいいじゃないか。
倒された先生に代わってノルが戦う。でも本来の力勝負ではいくら想いの力があったとしても敵わない相手に、非力のスキルを創作して付与。LPをほとんど使い果たしてしまった。
だが戦いは未だ終わっていなかった。倒れたフリをしていたケントが抜け駆けして走る。だからさ、だったらヨルトが戦ってるすきに行けば良かったんじゃ。足の早いスキルがあるケントに追いつけない。鈍重になるスキルはLP2000も消費するが、背に腹は代えられないと付与するノル。これって力尽きてケントと一緒に女子の入浴中に入って、空っぽになりかけたLPを補充するパターンかなと思ったら、ちょっと違った。
そこに女子達は居ない。予め先生から一旦様子を見ろと言われていたのだ。だからあれだけ騒いだら言われなくともあがっていたんじゃ。
ノルによって守られた、と言うのは先生からのお墨付きで証明され、ノル君はご褒美として目隠しをされたまま女子達との混浴を許された。あまつさえエマと先生からフニフニされたからLPが10000を超えたと言う。しょうもねえな。