俺だけ入れる隠しダンジョン・第9話
先日のダンジョンのアイテム収集で手に入れた「風のせんべつ?」をエマにプレゼント。これでエマの風属性に「風足」「風斬」が加わった。
エマはノルに今週末一緒にパーティーに出てくれないかと言う。でもそれって貴族のパーティーだから準男爵のノルが行くとまた肩身の狭い思いしなくちゃならないのをエマは分かっているのか。自分が他の男の子と踊っても良いのかとか言うから慌ててノルは行くって言うけど。
それはまあいいんだけど何の脈絡もなく突如としてエマがノルに私が盗まれても気づかないよねとか。なんだその「盗む」ってのは。攫われて変な事されたら穢らわしいって嫌われそうと言う意見もおかしくないか。ここまでエマに尽くして来たノルがそんな事言うと思ってるのか。
家に帰ったら家族が変な事してる。父は臍を噛んで嘆いていて、母と妹は耳を塞いで叫んでいる。聞いてみたらレアモノショップを開く為の店を借りに行っても準男爵だと侮られて貸してくれない。まあ父の嘆きは分かった。でも母と妹は何してたんだ。全然分からんぞ。
レアモノショップは、ノルがダンジョンでレアアイテムを持って来て販売して家計の足しにしようと言うものだった。
父に夜会に行くから服は無いかとノルが聞いてみたら、出て来たは出てきたがシミのある服。いや、ちゃんときれいにしてしまっておけよ。仕方ないから買う事にする。
そして夜会へ。いやあ公爵の時にも言ったけど、この世界観でスーツですか。あとで登場するけどどう見ても電気で灯しているとしか思えないシャンデリアも登場する。ウロウロしていたノルにとある男女が話しかけて来た。久しぶりねと。誰だその二人。ラダンさん、ロミーさんとノルが応えている。エマの話が出たからやっとそこでエマの両親と理解した。
ラダンがエマから今日の事は聞いてるかと思わせぶりな事を言うが、その今日の事を聞く前にエマがドレスを着てやって来た。うん、馬子にも衣装(をい
そこに今日の主役らしいボーン・リズリード伯爵登場。最初に今日は怪盗ファントムから予告状が来ていると発表する。エマがおかしな顔してるからエマが予告状で狙われているのか。だから最初の方で自分が盗まれたらとか変な事言ったのか。伯爵に行った予告状は「人魚の涙」を盗むと書いてあった模様。
普通ならここでどっかの警部さんが厳重な警備してるからご安心下さいと言う場面ではあるが、流石にそこまで時代は無視出来ないw
この国一のギルドとして名高いラムウの冒険者4人が護衛にあたると言う。そう言えばここってギルドなのに競合ギルドあるんだよね。
ダンスの時間になって、マイク・ケントールと言うのがエマに交際を申し込んで来た。近くにノルが居たものだからこいつが邪魔してるのかとダンス勝負をノルに仕掛けて来る。上手にダンス出来た方がエマとのデートが出来ると。これをノルが受けちゃうんだ。何考えてるんだと言いたいけど、受けなかったらエマが悲しむだろうから仕方あるまい。
と言ってもノルはダンスなんてほとんどした事が無い。マイクはそつなくエマとダンスして拍手を貰う。ここでノル君、超卑怯な手を使った。スキルを創作「舞踏術」。便利過ぎると言うか卑怯過ぎると言うか、流石あのオリヴィアの弟子だ。今回オリヴィア出て来ないけど。
スキルを獲得したらこちらのもの。見事にエマと踊りきって拍手を受ける。まあエマも好きな男の子とダンスした方が乗るよね、ノルだけに(をい)。
マイク君、当て馬にすらならない形で退場するが、ここで怪盗ファントム登場。突如灯りが消える…ほーら!電気だよ、電気、このシャンデリア。
予告状どおりに人魚の涙とエマ・ブラウンをいただくと。まあパーティーの主催者の伯爵家に伝わる秘宝を盗むってのは分かるがブラウン男爵家の娘も一緒と言うのはどうしてだ。
任せたぞ、ラムウの冒険者達!と言う事で早速レイラ達が向かうが、怪盗の方が素早い。不注意なノル君、あっさり隣のエマを怪盗に盗まれた。いや、狙われたって知った瞬間に抱きしめるとかしておけ。
エマが拉致されたとあって伯爵は焦って人魚の涙を見に行く。そこを盗まれると言う古典的なパターンで夜店の宝石みたいな人魚の涙も盗まれた。どちらも盗まれてラムウの冒険者の面目が丸つぶれで、ラムウのリーダーは男の方を、レイラは女の方を追う。一緒に逃げたんじゃ?
あんなに素早かった怪盗も流石にエマを抱えているせいかあっさりとノルとレイラに追いつかれた。追いついたノルは怪盗のスキルを見る…、って露骨に弱点あるじゃん。だから弱点をスキルにするのやめろって。そしてレベルが見えるのはまあ良いとして名前と職業と年齢迄見えて、ホント、プライベートゼロだな。これ簡単に足がつくじゃないか。
ともかく怪盗ファン(あとで分かる、もうひとりの男が「トム」で二人合わせてファントムだよ!)は召喚術で火の鳥を召喚し、レイラが火の鳥に手こずる間にノルはファンにやられそうになってしまう。雷属性弱点だけど動きが素早いので当たらないし、射程外。
召喚術をキャンセルさせようとしてもLPの消耗が大きすぎる。と言う事でノルがやったのは火の鳥に体重+30kg。それもスキルかよ!あれだけでかくてたかが30kgでそれかと思うかも知れないが、鳥って凄い工夫して体重減らしてるからね。
「い・ま・よ!」とレイラに討ち取らせようとし、自分も水玉で援護だ!と叫んだのでファンがそれを防ごうとしたが、これは囮でした。例の水と雷の合成魔法でファンは雷弱点をつかれてしまった。
これでファンが捕まるが、あとからやって来たリーダーの様子がおかしい。それにノルが気づく。しかもそのリーダーがピアスをしていたっけと言う、信じられない程の観察眼でこのリーダーを疑う。
すると案の定このリーダーは偽物。重力操作(重力の観念がるんですか?この時代に)でノルとレイラを動けなくする。ピアスを弾いて正体を暴くものの、トムの重力操作は強力で二人共動けない。トムは路上でエマを見かけて一目惚れして手に入れたいと素性を調べて目をつけていたと言う。何というストーカー。
このままではエマが危ない。まさに冒頭でエマが言った様に「盗まれて変な事され」かける。ここはもうインチキスキル編集などではなく、ノルの根性でトムの重力操作に抗って立ち上がる。驚いたトム。ノルの方に気を取られているうちにエマが気がついてトムを吹き飛ばし、それをノルがぶちのめした。
元々エマの両親にはノルは好印象だったみたいだが、ますます覚えがめでたくなる。そしてお礼としてブライトネス男爵家の取りなしでアイテムショップの為の店舗も借りることが出来た。
でもアリスの目つきがやばい。