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ホリミヤ・第10話

堀のあらぬ妄想で宮村にホモ容疑が。そしてその話を聞かされて今日は近づくなと宮村に言われる石川達って一体。

女に奪われるならまだしも男には嫌だと言う微笑ましい堀の状況はまだしも、吉川と河野の方は深刻だ。吉川はあの柳からの告白事件以来、石川には付き合っていると言う事にして貰っている。そう、吉川の中ではあれを奇貨として今の状況を続けていたかった。その様子は他の女子から見て噂になり、あの二人付き合ってるんだよね、いつも一緒だよねと言われていた。そしてその噂話は河野の耳にも入る。

吉川にも後ろめたさはあった。それが綾崎をお茶に誘う行為になる。綾崎は吉川が石川を好きだと認めるなら黙っていても良いと言うのだ。綾崎の指摘にすら今の吉川には言い切れない。

吉川は姉の画材の買い物の手伝いに出かけていた。するとばったりと柳に会う。姉はイケメンの柳を見て柳の方がふられたと聞くと驚愕。柳の件はだから未だ完了形ではないのだ。だから石川との付き合ってるフリも完了しないのだ。

吉川は河野から石川と付き合ってるのかと聞かれた。吉川はあくまでも付き合ってると言う事にしていると言う自覚はあった。だから河野にはその前提で実は付き合っていないのに付き合ってる風を話す。それを聞いて立ち去る河野の口が震えているのを見る。
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次の日から吉川は学校を休む。もう四日にもなる。風邪かなあと思う堀だが、風邪ならメールの返信があるだろうと。そんな話をしてる最中、石川が何かに気を取られている。

家では由紀が学校をズル休みしているのを姉の美紀が、いい加減にしろ、出席日数大丈夫なのかと難じていた。またクッキーはもう作らないのか、雪みたいに白くなったけどあれは美味しかったじゃないかと。

そして言うのだ。あんたはいつも欲しい物があっても欲しいと言わない。そのくせ後になってから文句を言う。幼い頃の髪留めだってそうだった。欲しい物をその時に言わない子、吉川由紀。

そんな話を姉にされた後、吉川は部屋で携帯電話の電源を入れる。携帯は一気に12通のメールを受信するが、石川からの最後のメールには
「河野さんに告られたんだ…」
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翌日から吉川は学校に来る。元気そうになったねと言う堀ではあるが、石川は吉川に言いたい事がある、ちょっと屋上に来い。

石川は河野に告白された。でも返事は要らないと言われたと言う。あれ、今回は違ったのか。姉に言われた、あんたは欲しい物があっても、その時に言わないで後悔する。それが今度もそうだったのかとメールを見た時は思った。

石川は言うのだ。だって俺はあんな優しい人には釣り合わないと。それじゃもう桜色のクッキー貰えないね。

寒くて雪が降りそうな空模様。雪と桜に擬せながら二人の話は進む。雪は融ける頃には汚れている。春が来て汚れた雪が消えるのだと言う吉川由紀。でも石川は春が来たから雪が消えるんじゃない、雪が自分の気持ちで融けるのだ。桜が咲いたから融けろと言われて融けるんじゃないと。

これ、完全に桜と雪をかけた告白じゃないか。石川を中心とした三角関係は石川と吉川で決着したか。そして河野はその最終型を生徒会室の窓から知る。

見方を変えたら吉川が下手にあの時点で彼女が本当だと考えていた事、柳の手前の形だけの関係なんだよと言わなくて良かった。そんな事を言ったら河野は期待したし、そしてやはりダメだった時に吉川を恨んじゃう。

想いが叶わなかったのは仕方ない。誰が悪いのでもない。仙石はそいつはマジだバカだな頭が悪い、桜を選ばないなんてどこの男だと。

仙石は同級生が泣き崩れるのを初めて見た。
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