アサルトリリィ BOUQUET・第11話
結梨を喪った痛手から立ち直ったかと思った梨璃と、それで安心したかと思った夢結だったのに、流石に梨璃は無傷ではいられなくてあれ依頼朝が苦手なのに朝練に励んでいた。同室の閑からは責任感と罪悪感はきちんと分けろと言われた。確かにそうだ。今の梨璃はそれが一緒になっちゃっている。そして夢結の方は目の前に見える美鈴にさいなまれる。
結梨の墓標には沢山のお供えがあった。そして二水がそこで手を合わせていた。二人で話していると先ずは梅が、そしてぞろぞろと一柳隊のみんなが出現する。最後に「かくれんぼ禁止」の茂みの中から楓がw
それにしても梅が二水に私がシュッツエンゲルになってやろうかと言ったので鶴紗が割り込んで来るが、こうやって一柳隊を見ると夢結と梅以外はみんな一年生なんだな。
でもこの集まった中に夢結とグロピウスは居ない。グロピウスは百由の手伝いで徹夜で調査してるから理由は分かるが夢結はどうも梨璃を避けているみたいな感じがあった。
梅がパーティーしないかと提案。夢結と最近会ってないと梨璃が言うのもあってそう言う場を作ろうと言うものだ。でもこんな時にと乗り気じゃなかった梨璃だったものの、二水がラムネパーティーにしましょうと提案。ああ、ラムネ、懐かしいねあの山梨迄行った話。
百由からは学院幹部、理事長代理と生徒会に美鈴とダインスレイフに関する調査結果の報告。我々の記憶にある美鈴が本当にありのままの美鈴だったのかと言う問題提起があった。美鈴にはカリスマ属性があったのではないか。そんな認識が無かった事で驚く生徒会。何故かと言うと、美鈴は夢結のチャームだったダインスレイフを最後に契約を塗り替えてヒュージに使っている。それを即座にできる能力はカリスマ属性が必要である。しかも美鈴にはさらにその上のラプラスの能力があったのではないか、記憶を改竄できる能力が。それが最後に攻撃した手負いのヒュージがネストに戻って他のヒュージに伝播したのか。
そんな事があるのか、関係者=夢結に聞いてみる必要がある。それを百由が買って出る。これでも仲良かったんですよ、主観ですけど。
主観で仲良かったと言う百由が夢結を呼び出す。そこにはあのダインスレイフがあって、単なる世間話じゃないのは明らか。
百由は理事長代理と生徒会に話した術式の書き換えの件や、美鈴にカリスマのスキルがあった事を夢結に話す。夢結としてはそれは初耳だった様だ。美鈴はそれをヒュージに対して使った形跡がある。支配のスキルを。
それがこの間のダインスレイフの取り出しを契機にしてヒュージの凶暴化につながっているのではと。うん、この辺の説明、何だか分かった様な分からない様な。合理的な繋がりがイマイチで。百由も何らかの影響としか言ってないし。そしてこの仮説に関しては夢結は何も思い当たる事がなかった。なかったけど、さらに美鈴の影が見える様になってしまった。
美鈴との思い出。ソメイヨシノの下での話を。美鈴はソメイヨシノとヒュージは似ているではないかと言うのだ。人の手によって生み出されて何物も産まずに存在する。まあ実はソメイヨシノはサクランボつけるんですけどね。ただ、次の世代を生むタネは作れない。だから植物学上で言うTrue Fruitは作らないと言う意味ではそうなんだけど。そしてそこから進んで美鈴はヒュージとリリィの違いとは何かと言う疑問を持っていた。
そんな美鈴との過去の思い出をひきずる夢結を梨璃が捕まえる。ラムネパーティーをやるから来てくれますよねと。でも夢結は行けないと言ったのを梨璃がすかさず捕らえる。それは梨璃がカリスマ持ちだからこんな事が出来るのか。夢結は思わず振り払うが、それは梨璃には拒絶された感じとなった。
ネストから三つの物体が射出。地球を一周してからここに到達する見込み。そんな予想出来るのか。ともかく生徒はみな退避。ヒュージ三つはやがて正三角形を描く様な地点に落下。三つが協働して結界の様な物をはる。
夢結の姿が見えないと梨璃がマギの力で飛ぼうとし、それに楓も同調しようとしたものの、何故か楓はマギを使えない。だから梨璃だけが夢結の所へ。
夢結はやはり未だ部屋に残っていた。そこに梨璃到着。おかしくなってしまった夢結、梨璃が一緒に退避しようと言ってもあのヒュージを自分が倒さなくてはと言い出す。でもそれを梨璃が阻んだ。だって夢結のチャームにマギが入ってない。だから自分が倒して来ると言って梨璃はひとりヒュージの方へ。
避難した全員がマギを使えない。でもさっき梨璃だけが使えていた。自分だけが使えると知ったら絶対一人でヒュージに向かうに違いないと思うみんな。このまま傍観するだけではいられないと一柳隊は結束。
梨璃にチャームを壊された夢結だったが、そこで思い出したのは工廠科にあったダインスレイフ。やはり最後にダインスレイフの登場か。