安達としまむら・第6話
前回、実は不穏な流れだったんだよね。安達はちゃんと言い出せないまましまむらをクリスマス一緒にと誘った。でもそれは言葉足らずと言うか表現がまずくてしまむらは「安達はたまたま自分をクリスマスに誘っただけ」と解釈していた。その齟齬が今回噴出するのかと思ったのだが、それは無かった。
安達は初デートをひかえる乙女の如くドキドキしていた。クリスマスとは何か?いや、それはキリスト教徒がキリストの降誕を祝うものではないか。つまりキリスト教徒には無縁の行事。信者でもないのにやっちゃ駄目。一方日本にはそれと無関係な祭も存在するけど。
クリスマスとはの自問自答の中でプレゼントと言うのが浮かぶ。そうかしまむらにプレゼントか。でも何をプレゼントしたら良いのか。そう考えていたら都合よく日野が永藤を伴わずにやって来た。お昼を誘われて一緒にラーメンを食べる。美味しそうなラーメンが出るアニメは名作。
安達は日野に聞いてみる。しまむらの好きな物って何だろうかと。本人に聞いてみたらと言う日野の返しにちゃんと返せない安達を見て日野は察した。そこで記憶の中からしまむらとお茶を買いに行った時にしまむらが気に入った様な感じで見ていた葉があったなあと言う。どんなお茶だったかと聞いても日野は名前が出て来ない。日本茶か紅茶かどっちだったかも分からないと言う割には、現地に行ったら名前が浮かぶかもと言う。そこで安達は一緒に行ってくれないかと頼んでみる。察している日野は承諾。そんな所に永藤がやって来て日野の隣に座ってラーメンを横取りしちゃう。代わりに日野は永藤のパンを。これを見て仲がいいなあと思う安達。
イオンモールらしき所へ行ってお茶の店へ。「三國屋善五郎」と言う店が実際にあるらしく店内も同じらしい。そして売ってるそうだ、日野がこれだと示した「レジェンドオブアフリカ」が。でも今三國屋善五郎の通販サイトに行ってもレジェンドオブアフリカは見当たらないので、当時だけか季節物なのか。因みに紅茶と言うとインドを連想する人が多いと思うが、アフリカ東部も紅茶の大生産地域でケニアは紅茶生産量はインドに次いで二位、輸出量なら一位の国。それにしてもレジェンドオブアフリカってどんなブレンドなんだろう。
買い物を済ませてお茶していたらその近くをしまむらと永藤が歩いて来た。二人は思わず顔を伏せてやり過ごす。日野は永藤からは今日は用事があるからとだけ言われていたのでその用事がしまむらとの事だったとは思っていなかった。そして安達もしまむらの横にに居るのは必ずしも自分ではないと言うのを見た思いだった。
そんな事があったけどクリスマス当日。安達はしまむらにかまをかけられて動揺する程に早い時刻から来ていたが、それ以上に以前バイト先の中華料理店でのチャイナ服がかわいいと言われたからと今日チャイナ服を着て来た。これはヤバい性癖だ。
二人でゲーセンに行ってエアホッケー。ふと思ったけど、子供相手ならエアホッケーって本気出せば勝てそうな気がするので、幼い頃に勝っていた思い出は、あれは大人が手を抜いていたんだろうなあ。でもこの対戦は安達の圧倒的勝利。
その後安達はあのプレゼントをしまむらに渡す。日野が選んだ時は違った場合に怒る?って聞いたけど、このしまむらの反応はハズレた訳ではなさそう。そしてしまむらからも安達にプレゼント。永藤に選んで貰ったと言う。永藤には妹にプレゼントするんだけどどんなのが良いかと誤魔化して選んで貰った訳だが、そのせいもあって小さい子ならこれがいいんじゃないかとブーメラン。ええ、ブーメランかよ。ともあれ永藤と一緒に居た理由はこれだろうとは思っていた。
実際にブーメランを投げてみる安達。なかなかうまく行かない。ゴーグルするのはブーメランを受け取ろうとする投げた本人が失敗して目にブーメランが当たらない様にするものなのか。最近はそう言う安全策が取られているんだな。
そして安達は思う。今しかない。告白は。
とは言っても安達が言えたのはしまむらの一番の友達になりたい、なれる様に努力すると言う言い方。それをしまむらは向上心は良い事だといい子いい子してくれた。
前回のすれ違いっぽいのは無かったね。