トニカクカワイイ・第2話
あれでもう結婚した事になるんだなと思う星空。いや、上川法相によると今度婚姻届の捺印を廃止するそうですよ。そしてもうあの手を握り放題。それどころか荷物を取りに行ってる司が帰って来たら今晩はここで寝る事になるのか。
しかし星空のベッドは一人暮らしを始めた時に最低限の物と言う事でセミシングルベッド。ここに二人が寝るのは狭すぎる。
でも腕枕をしたら重なる部分が出るからもっと二人の幅は縮まる。抱き合ったらもっと縮まる。そんな想像をしているところに司が帰って来た。鍵が開いていたしノックしても返事が無いから、まだ慌てる様な時間じゃない辺りから見ていた。
当然だけどそんな一時間でセミダブルベッドを持って来てくれるところなんて無い。いやまあ何日間かはそれこそ抱き合って寝たらどうですか。流石にそれをずっとは睡眠が浅くなるけど、数日後に届くと思っていれば大丈夫。あと、荷物とか何かあったらベッドを壁から少し離してベッドと壁との間に空間を作りそこに荷物をベッドと同じ高さ程度に積み上げ、その上に敷布団を延長すると少しは広くなるから。
それはともかく、改めて星空に疑問が湧いて来た。何故司は結婚してくれたのだろう。星空は衝撃の一目惚れだったけど、司は何故なんだろうかと。でも司だって或る意味では同じなんだ。星空のあの熱情的な(命がけの)付き合って欲しいでそうなったんだ。これで納得出来たかな。
布団が一組しかないので今日はこれで行くからと出て行く司。その後ろ姿を見た星空にまたもかぐや姫のイメージが重なる。今行ってしまったらもう二度と会えないかもしれない。布団を買ってくるから帰らないで。ドンキでもどこでも行って買って来るから。ドンキかよ。
司は低反発の良いのを試してみたいと乗り気になった。と言う事で二人でドンキへ。ドンキって深夜でもやってるの?低反発と言い出した割には司は寝具にはそんなに詳しくなくて、羽根布団と羽毛布団の違いとかは星空が解説する。あ、因みに羽毛布団は良いよ。マジで良いよ。どうせ人生の1/3近くを付き合う物なのだから10万位出してもいいよ。
でも買って来たのは割合普通っぽい。もう一組シングル買ったか。上で書いたけど、この先にセミダブルかダブルにする前提で、敷布団と掛け布団をダブル買っておいてセミシングルベッドはもう放棄してダブルに一緒に寝れば良いのに。
司がコンビニに行くと言う。泊まる為の道具が無いから買って来ると言うが、そんなの自分が買って来ると言う星空に下着も?と。ドッキリする星空だけど、え?あの大きなケースの中にそう言うのが入ってるとかじゃないのか。
買い物を済ませて司がパジャマにお着替え。いや、もう結婚したんですから二人で一緒に同じ部屋で着替えましょうよ。それにしてもこの部屋って風呂は無いけど部屋と台所は明確に区切られているんだ。
そして寝ます。星空、眠られないけど。司の寝息が変わって本格的に寝たんだなと様子を見ていたら、寝相が悪い。ああ、ここまで寝相が悪いとダブルじゃなくて正解だったかw
布団を直そうとしてキスしてもいいかなと言う気持ちに。でも初めてのキスはちゃんとお互いが意識してる時にとやめておいた。それは正解だよね。
と思ったら突如司が起きる。何かと思ったら台所で水を飲む。でも戻って来て司は星空の布団を剥いで自分がかけて寝てしまう。マジで寝相が悪い。
寝ぼけた様子で着替えようとした司がいきなりパジャマを脱ぎだしたので、慌てて制止する星空。
「ちょ待って、司さん、僕居ますよ」
これがきっかけ。さっき司さん、って呼んだよね。
確かにお互い由崎になったのでお互いの呼び名を考えると言い、司は星空を「なさくん」と呼ぶと宣言。じゃあと言う事で星空は司を「つかさちゃん」って呼ぶと言ったら司が真っ赤になる。いや、ちゃんと対になってるじゃん。そう言うトコだぞ、じゃないぞ。