神様になった日・第3話
サブタイが「天使が堕ちる日」だったので、何だその不穏なサブタイはと思ったが、それかよ。
前回不吉な予兆と共にボロボロになって帰って来た空。どうやら大事な先輩の家のラーメン屋が営業不振で借金が法外な利子で膨らみ取り立てにあっているそうだ。それは困っているだろう。私に任せろとひなが言う。但し実行するのは陽太。自分の計画は上手くいくとひなは言うが、何しろ陽太告白大作戦は大失敗だったからなあ。それでも両親から頼りにされ、空は別に手伝ってくれなくてもいいとあの拗ねる顔を見たら陽太も引き受けざるを得ない。
ひなの作戦はこうだ。先ず陽太はあの日顔を見られたので若干変装する。四十代のラーメン屋再生請負人となって店に行く。そこで店内をチェックして、その店のこだわりの一杯を注文する。
そして切り出す。味は悪くなかったがもう一度来たいと思う物ではなかったと。そう言った上で名刺を差し出す。ラーメン屋再生請負人成神陽太だと。見た目は若いが四十代。成神と言うと空と関係あるのかと問われ、空の叔父だと言うのだ。名前を出したらバレるだろうと思ったけど、ここは逆に空の叔父の立場を使ったか。
日給100円、三日で再生してみせます。つまり300円。胡散臭いコンサルタントを信じてしまったかわいそうな子みたいになった神宮寺ひかり。これで失敗したら気の毒だなと思って見ていたが、今回結果的にうまく行ったので後でホッとした。
それはともかく陽太は先ず店の名前を変えろと言う。母が決めたこだわりのある屋号の「天昇」。だが陽太はそれを全面否定。一度間違いを認めよ。こんな名前を付けたのに天には昇れなかった。そして代わりの名前が「堕天使」。ああ、これか、サブタイw
次にやる事は負けを認めてラーメンを見直す。こだわりの一杯に磨きをかけるのではない。今どき無添加などどこにでもある。そうではない。安い材料費で美味しい味を出す。今迄は材料費で利益が出せなかったのでしょう。今度は引いて行く。しかしそうやって出来たラーメンには何かが足りない。そこに調味料を打ち込むのだ。するとなんという事でしょう、安い材料費で美味しいラーメンが出来てしまいました。
これにインパクトを加えてSNSで評判を呼ぶ。最後にかつお出汁をドリップして入れよう。最初に落ちた一滴をフォーリンエンジェルと呼ぶ。それを叫ぶ事でインパクトが生まれる。さらに今は夏。つけ麺も開発しよう。そんな事を叫んだところで空が来た。空の親戚って事になっているのでセーフ。
つけ麺も完成。看板も完成w
店の形は整った。次はこれを宣伝しなくてはならない。どんな店も知られなくては人が来ない。ひなはテレビの取材を用意していた。陽太がラーメン屋再建請負人として取材され、これが電波に乗った。
そんな番組が流れていたのを見たさる少年。何かの理由で拘束されていて、でもしつこく粘ったおかげでたこ焼きを食べる時間が貰える。その時に迷子の少女と出くわし、この少年の本領、ネットワークに潜り込んでハッキングして情報を掴んで母親を見つけると言うのをあっと言う間にやってのけた。うん、そう言う能力があるんですな。
その鈴木央人少年はどこかのボスみたいな女性の前に連れて行かれ、その女性から探しものを見つけ出せと言われて彼の実家でネットワークを使って捜索開始。全然ひなと関係無さそうな方面から出現したグループだが、捜し物はひなかな。
一方、ラーメン屋「堕天使」は行列が出来る程の大繁盛。これでヨシと思われたが、未だかたを付けないといけないものがあった。それは金貸し。月に30%の利子って、それ法廷闘争で完全に負けるよ。でもヤクザな奴はお構いなしか。と言う所で登場するのが陽太。
ひなが契約書を奪い、それを命じたのが陽太と指差しされたのでヤクザな男は陽太に遅いかかる。しかし陽太はひなに命じられたとおりに足元に書かれたステップを順番に踏むとあら不思議、ヤクザな男はぶちのめされてしまった。本当に予知能力あるよな、ひな。
結局、その時まで店を見ていた空が陽太の正体を明かすが、まあ流石にひかりも途中で気づいてはいたみたいだ。何にせよひかりさんのお店の再生がうまく行ったのは良かった。