魔王城でおやすみ・第1話
人間界をも支配しようとして魔王タソガレ(名前からして駄目じゃん)が人間界の統一国家カイミーン国の姫であるスヤリス姫を拉致。姫を返してほしくば人間界の支配権を認めろと宣言した。
姫が奪われて大混乱のカイミーン国は勇者アカツキが立ち上がり、姫奪還の戦いに出発する。姫とカイミーン国の命運は勇者アカツキの双肩に委ねられた。アカツキさん、前期で人類最強の勇者をやっていたので力だけは確かではなかろうか。
スヤリス姫、魔王城に攫われたものの、個室に入れられて何かされる訳でもなく三食提供されるだけなのであとは寝るしか無い。うん、それって病院に入院してるのと大して変わらないな。
ところがスヤリス姫は魔王城で安眠出来なかったのだ。だからいつも眠気に襲われる。何が悪いのかと思ったらどうも枕が悪い。枕を何とかしよう。そこにでびあくまが食事を持ってやって来た。食事用のナイフとフォークが差し出されるが、それを持ったスヤリス姫、これならあいつらを殺れるのではと。ひでえ凶悪だな。
でもそんな事よりもブラッシングで毛を落とす方が効率的だとブラッシングをする。でびあくま達これにすっかりハマってしまった。
そんな訳で、ブラッシングして欲しくば鍵を渡せと、以降はこれでいくらでも鍵が手に入る様になってしまった。
しかし今度はティアラが寝る時に邪魔。かと言って髪を纏める物がないとと思って、布製のティアラを作る事にするものの、ハサミが無い。そこに丁度よくハサミを身体に持った魔族が来たのでティアラと交換して布製ティアラ完成。
しかし今度はシーツが悪い。そんな時にきれいでツヤツヤのマントをした魔族が見えたのでまたも外に出てハサミで魔族のマントを切りまくる。挙句の果てにあのマントに見えたのが一反もめんみたいな魔族だったので頭と手が邪魔で残りをよこせと切ってしまった。なんて残酷なやつ。
しかし今度は周りがうるさくて安眠出来ない。どこか静かな場所が無いかと宝物庫に入り込んだら、さかまく風を吹き出す宝具があった。これは使えるのでは?でも全体が大きい。風が出る部分だけ取り外せないかと道具を探したら、あっちからやって来た。ダイヤモンドみたいな魔族が来たので布にくるんで風が出る宝具を叩いて割ろうとする。しかしその頃魔王様があの宝具は勇者との戦いを左右する物だから大切にと言っていた。それを聞いて慌ててスヤリス姫は宝具を修復。しかしゴミが出来た!
姫がウロウロしていると、うっかりとマグマの中に落下。姫死亡。第1話で主人公死亡とか無能なナナかよ。だがこちらはあくましゅうどうしによって蘇生される。その時に棺に入っていてこれは防音によいかもと思いつつ、周囲がギザっているからとあくましゅうどうしの角で研いで一緒に一度死んだスライムでつやを出した。こうして理想の棺が出来てここでおやすみ。
なんて傍若無人な姫。
それに対して気の優しい魔族達。