トニカクカワイイ・第5話
星空の部屋にはテレビがありません。
あれ?OPで古いブラウン管テレビが出て来るんだけど、この時点ではテレビが無いのか。テレビが無いと名作映画が見られないと力説する司。あの有名な作品を見ていないのかと星空が責められるが、いや、私もそれ全部見てないです。しかし星空はここで司の意外な一面を見た。普段は割合クールなのに映画の話になったらやけに熱い。
と言う事で二人でヨドドバシマルチカメラ東京にテレビを買いに行った。随分高そうなテレビ、しかもやけに国産にこだわる星空。にしてもあの狭い部屋に50インチ超のテレビ買っても邪魔なだけじゃないか。一方で司の方は映画は熱く語ったのに、見られれば良いみたいな姿勢だった。そのココロは旦那様が自分には必要の無いテレビを買ってくれると言う気持ちが大切だと言うのだ。ところでテレビ買ったんですかね。
テレビの話が放置されて星空は要にプロポーズした時ののろけ話をしていた。どうすんだよ、要にそんな話して。要だって突っ込むしかないじゃないか。
要は言葉だけで良いのか、指輪はどうしたと言う。うちの嫁はそんなの欲しがらないと言う星空に、要の怒り爆発。旦那が得意げに言う三大あるある。どこかに行こうと言っても、美味しい物を食べに行こうと言っても、何か欲しい物があるんじゃないかと言っても、それも気遣って要らないと言うのをそのまま受け取ってしまう旦那。そう言うのにいい加減気づけと星空に圧を加える要。
指輪の事を考えながら司を待つ星空。そこに司が出てきたが、うちの嫁さん可愛いと改めて思う星空。
今日はこの後バイトに行って帰りは9時になると星空が言うと、司はふーんと考えた上で、あそこの公園にちょっと寄って行こうと誘う。ベンチに二人で座って池を眺める訳だが、こんな状態の司を眺めながら思わずキスをする星空。もうあれですか、握り放題からキスし放題へのシフトですか。そしてそれを見せられてしまうシャーロットとアウロラ。
バイトに出かける星空だが、あのかぐや姫伝説が未だ頭にあるから司を一人残して出かけるとその間に居なくなるのではと心配になるが、そう思ったら早く帰って来てねと言われる。そう言われてバイトに出た星空、やはり離れていると寂しさを感じる。そこではたと気がついた。離れている時でも相手の事を思える道具として指輪が必要なのではないかと。
と言う事で婚約指輪を買おうと言うのだが、もう結婚してるのに婚約指輪は要らないと言う司。そして二人でするのが大事と言うのならそれは結婚指輪。婚約指輪は派手だけど、結婚指輪は普段からする指輪だからそれなりに慎ましい。
司はお金がもったいないから結婚指輪も要らないと言う。しかし指輪は必要だと思い込んだ星空が粘るから、司はこのままでは諦めないだろう。さらに旦那様はダイヤモンドがどれだけ高いのかも分かっていないだろう。と言う事でじゃあ実際に店に行ってみようと言う事になる。
表参道のハニー・ウィンストンへ。
ここで星空はダイヤの結婚指輪が幾らなのか現実を知る。何故こんなに高いのかと言う星空だが、店員が当店のダイヤは最高の品質、安いのと比べると輝きが違う。粗悪なダイヤの結婚指輪をしてしまったら毎日見る度に本当ならこれより品質の良いダイヤがあるのだなと後悔するだろうと。
それは一理あると思った星空が全財産を投じたら買えないこともないとか思い出したのを察知して司が星空を店から引きずり出す。
それじゃあと今度は司は星空を御徒町へ連れて行く。同じダイヤの指輪なのに一桁以上違う。安い!いや、安くないよ、落ち着いて考えて。
これでやっと冷静になったかなと思った司だが、実は星空が指輪を買いたがっていたのは、妙なこだわりで買いたがっていた訳ではなくて、司が一人で居る時でも寂しくない、繋がりを持ちたかったと言うのがやっと分かった。
話は分かった。そこでもう一度御徒町のあの店に行って特売のペアで32,000円の指輪を買う。この思い出が永遠の輝きになるのだと。あと、32,000円は安くないよ。確かに、それだけあったらテレビ買えたよね。
で、テレビどうした。