天晴爛漫!・第10話
大陸横断レースは仕切り直し。列車と同時にスタートして次の町を目指す。これで鉄道と自動車の優劣を比べる姿が具体化する事になった。
町を出る時には列車とレースカーは大体同じタイミングだった。え?蒸気機関車の牽引ではスタートは圧倒的に自動車が有利なんじゃないのか?
町を出て並走すると一層速さ比べが際立つ。カーターは乗客に向かってあれこそが新時代の乗り物だと宣伝する。それを苦々しく見ていた鉄道会社重役は別の特別車両に移動した。そこでギルを呼べと命令する。リチャードを演じてソフィアと歓談していたギルの所へ乗務員がやって来てこちらへと促した。
やって来たギルに重役は当たり散らす。おまえが派手な事をしたからレースのコースが変わって列車と並走するコースとなってこの体たらくだ。もっとしっかりレースを中止に追い込めと。しかしその途中でギルはいきなり重役を椅子ごと車外へ放り出した。ありゃ、こりゃ死んだぞ。俺に命令するなとギル。こいつマジでやべーヤツだ。
そしてここからギルの一味が動き出す。列車を乗っ取るのだが、同乗していた保安官を殺すとか(でも保安官側が不意をつきそうだったのに逆に撃たれて情けないな)、蒸気機関車の機関士を有無を言わさず殺すとか。後ろの車輌を切り離して爆破し、レースカーの方にも銃撃。小雨達は慌てた。TJだけは「お、何だ、パーティーか」と喜んでいたが。
そして列車が先に橋に進入して停車。レースカーは様子見の為にその手前で止まる。列車の方からリチャードが助けてくださあ~いと駆けて来て倒れる。お人好しの小雨がリチャードさん大丈夫ですかと駆け寄ろうとしたが、流石に場馴れしているディランは違う。待て、様子が変だと放置。
仕方なくギルは、おいおい放置とは酷いなと起き上がり、ここからはギルの一味が大暴れ。あの強い小雨が何とかしてくれるのではと思ったのに、小雨が予想外に弱い。あっさりあしらわれてしまった。これではギルでなくとも、ギルの手下を一人で五人片付けたヤツがこの程度かよと言いたくなるな。
小雨であれではシャーレンもアルも全く敵わない。そしてギル達はレースカーを次々と破壊して行く。やめろと天晴は大口は出るものの、こう言う場ではどうにもならない。逆に次に俺に命令したら殺すと言われる。
こうなったら同じアウトローのディランさんとTJさんの出番だが、TJが先にギルと戦ったものの、格が違った。これでサウザンドスリーもツーだなと言った場面で今度はディランが参戦。しかしディランがこれが精神攻撃に弱いんだ。クラウディアの事を持ち出されて狼狽してかたなし。
もう誰もギルを止められない。でも天晴号を焼くギルに天晴は二回目のやめろを言ってしまった。二回目は無いぞのとおりにギルは天晴を撃つ。この時もひょっとして小雨があの時の様に弾丸を斬ってくれるのを期待したが、ダメだ、自分の身体で天晴を庇って撃たれてしまった。
レース賞金の151万ドルを用意しておけよとギルは言い捨てて列車へ。ソフィアを人質にされているアルが追うものの、橋を爆破されて届かない。
小雨の血は止まらない。病院へ行こうにも動く車が無い。
小雨は天晴が取り乱した姿を見て目を閉じてしまった。
そして次回予告…え?そんな、小雨が…
この作品の一番の癒やしキャラだったんだぞ。