魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~・第11話
アノスが湖の水を全部消し飛ばしてしまって聖水の加護が無くなった湖底での対抗戦。3カノンはこちらにはあれがあると言って結界を張った。アノス達は、人間には力を与え魔族からは魔力を奪うと言う結界にわざわざ入らなくても良いのだが、それでは対抗戦にならない。と言うか、勇者どもは結界に閉じ籠もってどうするつもりだったのか。
ミーシャが結界の中に入って魔王城を作れば行動の自由は取れると言うので、ではそれで行こうとアノスはミーシャを連れて結界の中へ。ミーシャが魔王城を作っている間は俺がミーシャを守ると言って、そんな物は作らせない何しろ我々には1088の術式があるのだからとしゃしゃり出て来た3カノンを手玉にとった。
しかしそこに4人目のカノン登場。序列1位のゼシア・カノン・イジェイシカだそうだが、自分では喋られないとレドリアーノが代弁。しかしそれを加えても4カノンはあっさりふっ飛ばされる。
ふっ飛ばされたラオスに対してはサービスがお相手。自由に戦える状態のサーシャは強いからね。ラオス如きでは太刀打ち出来ない。一度は魔道具の校章を奪われたラオスだが、奪い返すとこれさえあればとサーシャを攻撃しようとするが、どう見てもサーシャが簡単に手放したなと思ったら、毒が仕掛けられていた。一度敵の手に渡った物が、元のままで返って来ると思うなよ。
ハイネの方はレイと戦う。ハイネは大聖剣ゼーレとゼレオを所有していて、この二つの剣で傷つけられて聖痕を受けたらもう傷は治らない、さーどうするとニヤニヤするが、あっさりと腕を斬られて片方の聖剣がレイの方へ。もう一方も奪われて、でも聖剣だから魔族なんぞに扱えるかと高を括っていたハイネだが、レイは剣を自由に使える。それを見たハイネはさっきは自分でこの二つの剣でやっちゃおうかなとか言っていたくせに、今度はやられる側になったらそんな酷いことするなとか懇願する。小者過ぎて笑える。
レドリアーノの方は倒れたままだったが、アノスがいつまで寝たふりをしてるんだと言うとヌケヌケと起き上がった。アノスにはレドリアーノとゼシアが挑む事になる。レドリアーノは1000万人の人間の願いの力を集めてアノスに向かって来た。流石に1000万人の人間の願いの力は結構な物だが、ちょっと待って、おい人間どもよこんなヤツらに願いの力なんて託して良いのか。脅されてでもいるのか。
こんな感じの組み合わせだとサーシャやレイには活躍の場があるが、折角アノス班に入ったファンユニオンの出番が無いなと思っていたのだが、アノスが1000万人などこちらは8人で充分だと言って、ファンユニオンに「図らずしも応援合戦になってしまった」と言うから、ああ、ここでまたファンユニオンによるアノス様応援歌合唱曲が入るのかと笑ってしまった。
期待に応えてファンユニオンはアノス様応援歌合唱曲第3番を高らかに歌う。アノスに集まる8人の力が1000万人の力を蹴散らす。何しろ「身の程を弁えろ」と言う歌なんだからw
アノスに言わせれば力を提供する側の本気度の違いだ。嘗ての本物カノンが10万人から集めた力はこんな物ではないとレドリアーノをふっ飛ばした。本気を出しましょうとか言って眼鏡を外したレドリアーノだったが、ここぞと言う所で眼鏡を外すとか、それって老眼ですよ。
だがここに魔族を皆殺しにしろと言う声が聞こえて来る。これで一度ファンユニオンは心を乱されるが、そこはミサが踏ん張った。この声、EDのキャストで大塚明夫さんの名前が出ているので、前々回にカノンに対して何があっても魔王の言う事に耳を傾けるなと言ったあのジェルガじゃないか。
レドリアーノは大した実力は無かったが、ゼシアは底力を見せる。自らを犠牲にしてまでアノスに向かって来るのだ。きりがないなと言うアノスにエレオノールの声が聞こえた。ゼシアを止められるのは僕だけだぞと。
ミーシャがエレオノールの所へ向かったが、そこをディエゴが襲う。ディエゴ、鬼の形相でサーシャを剣で突きまくり、根源もろともと剣を振り上げた所でやっとアノスがやって来た。
アノスに簡単にあしらわれて、最後には死んでいる暇があったら答えろと嬲りものにされる。やっと奥の扉が開いてエレオノールの所へ。そこに居たエレオノール、僕は魔法なんだぞと明かす。