モンスター娘のお医者さん・第10話
スカディは相変わらず頑なに手術を拒んではいるが、グレンは手術の準備を開始している。スカディはドラゴンで、あのグレンがさわさわとスカディの身体を触りまくった時にこの硬い表皮は普通の手術道具ではうまく行かないと認識していた。だから鍛冶屋に特注に向かったのだ。
鍛冶屋にやって来てグレンはまずメメに声をかけるのだが、メメがあんな性格だと知ってるとしたら、それはどうなのか。他にも何人も居るわけで。ただ、随分前にメメがチラと登場して診療所の手伝いみたいな事をしていたから、鍛冶屋の中では唯一繋がりがあるサイクロプスなのかもしれない。
メメは凄いドジっ子でもあって、そもそも単眼だから距離感がイマイチなのに輪をかけてドジる。そしてふんどしまで見せてしまったw
さらにはそのドジぶりを常に卑下してるのだ。これは困った子ちゃんですね。
メメに親方の所へ連れて行って貰って今回の大手術の為の道具制作を依頼する。親方は話を聞いてそれを誰に任せるかと思案した結果、メメに白羽の矢を立てた。話の流れ的には分からないでもないが、リンド・ヴルムの最重要人物の手術道具をこれを機会にやってみるかな相手に任せて良いのか。
メメが固辞するのは当然だろう。別に自分が道具を作ったせいで手術が失敗したとみんなから言われるとかそんなのをおいておいても。でも結局はメメが引き受ける事になる。
診療所ではアラーニャが苦無の縫合をやっていた。流石に練習はしておかないとね。そして普段針子をやってると言っても皮膚の縫合とかは別でアラーニャと言えども苦労はしていた。
苦無によると、やはり何度勧めてもスカディはこれが運命だからと手術に同意してくれない。でも人の心の機微の分かるアラーニャさん、押してばかりでは相手が頑なになる、たまには引いてみないとと言う。そして相手を染めるのはグレンがお得意だろうと。あれは天然なのでお得意と言うか、なんと言うか。
ある程度道具が出来たと言う事で、グレンとクトゥリフが鍛冶屋で道具の確認をする。メスはよく切れて、クトゥリフが自分の触手を切って試し切り。いつも自分の足を食べてるしなあ。問題は針の方。強い針に鍛えないとならないが、それだと量産が効かない。現時点では未だ未だお試しの状態だと言うのだ。
メメは悩んでいた。どうやって強い針を沢山つくらなければならないのか。そして工房で考え事をしながらある一点をずっと眺めていたら…
イリィが急を告げに診療所にやって来る。鍛冶屋でメメが倒れた、急患だと。急いでグレンが駆けつけるとメメが倒れている。息はある。この時点では暑さで熱中症かなと思ったのだが、違った。取り敢えず息が苦しそうなので服を切って胸をはだける。
気がついたメメ。グレンの見立てでは三半規管が影響を受けて倒れたみたいだと言う。何かを見つめすぎたのだろうと。しかし気がついたらメメの服が切られていて、胸がはだけている。グレンは非常時だったからと弁解するが、下着を見られた上に胸まで見られてしまってもうお嫁に行けないと言う
ところで陰で聞いていた二人がグレンはメメへの口調が優しいと言うところから言い争い。
取り敢えず、アラーニャは乙女の服を切った弁解がデリカシーがないと言ってグレンを睨みつつも、替わりの服をメメに渡す。実はいつもゴスロリの服を注文するお得意様とか。どんな性癖がバラされるのやら。
メメが乗り物酔いみたいになった原因はぐるぐる回る物を見ていたから。そこで思いついたのは、あれで鉄を針金の様に引き伸ばす。これで硬い針金が出来たところで切断して、それを手術針にする。特別に強い針とはならないが、10回程度は使える筈。大量生産出来るからダメになったらすぐにまた交換すれば良い。
なんて事を早口でまくしたてるメメ。いつの間にかグレンに胸を当てる程に近寄っていた。メメちゃん、もう色々なキャラ特性がてんこ盛りだね。なにかにぶつからない様にちゃんと顔を上げて歩きなさいと言われて、でも単眼だから眉毛が片方しかないのが気になると恥ずかしがるメメ。それに対して何も変じゃないと言ってくれたグレン。なのにセクハラ変態医者ってw
それにしてもサイクロプスの眉ってそうなんだな。
さて、次回は愈々スカディの手術みたいだけど、どうやって説得するのか。