GREAT PRETENDER・第11話
シンガポールを舞台にしたエアレース胴元のイブラヒムから2000万ドル以上をせしめる詐欺は無事終わって、エダマメは今度こそ詐欺の道から足を洗おうとしていた。
でも何故フランス。日本での刑期は終えたし被害を及ぼした人にはみんな賠償したし、日本に帰ったら良かったのでは?サム・イブラヒムもあんな事をしていたからエダマメを国際手配の対象にはしないだろう。
ともかく食事の美味しいレストランで下宿をし、寿司屋で働いていた。
が、フランス語が全然分からない。私も分からない。
でも店主と店員が話していたのはフランス語に聞こえなかった。どちらかと言うと中国語。でもそこに入って来たローランは「フランス語は未だみたいだね」と、普段のローランの声とは違う声でフランス語で話すのでフランス語と言う設定だったのだろうか。
ニースにあるエダマメの働いていた寿司屋はどうも日本人とは違う東洋人の経営みたいだ。寿司の作り方がエダマメの知ってる寿司とは違う。それを指摘されてもフランス語で言われたら全く分からない。もうこんな店やめてやると出てしまった。
エダマメの下宿先のレストランにローランとシンシアがやって来た。相変わらずローランはだったら一緒に仕事しようと言うが、エダマメは断固拒否。
その折にシンシアが壁にかかった絵を気にした。モントーヤに似てるけどどうなんだと。でもローランは否定的で、どこかの誰かがタッチを似せて描いたのだろうと言う。エダマメには絵の価値は全然分からない。因みに私も分からない。検索してみたけど本作の架空の画家らしい。レストラン下宿の娘もうちみたいな場所に相応しい安い絵だよと言う。
このレストラン下宿のおやじはもう完全にフランス語しか話さない。字幕が無いと全然聞き取れない。そのおやじの言う事には仕事はちゃんと続けろと。エダマメは分からずにいいかげんに分かったそうするよと答えるが、シンシアがおやじの真意を伝えるとエダマメも気持ちを切り替えたか、明日店主に頭を下げて戻るよと言う。
だが、エダマメが戻ってみたら様子がおかしい。店主が客に呼び出されていた。ニースで日本の寿司が食べられると聞いてやって来たのにこれは何だ。シャリが固く握られて食べられたものではないと放り出す。エダマメが言ってたんだよね、寿司はもっとふわっとするものだと。客は散々店主を侮辱したあとで迷惑料込みだと言って紙幣をばら撒いて出て行った。
エダマメが頭にきて追ったが、店から出た件の客はロンドンへのみやげとして何か良さそうな絵でも見繕うと電話で話していたのを聞く。
店主はすっかり気落ちしてエダマメはそれを慰めたが、店主はもうやる気を無くしていた。おまえも韓国に帰れと言う。この発言で、店主は中国人かなと思った。だから最初の方で店員が話していたのは中国語じゃないかと言うのはありそうに思えた。
エダマメがレストラン下宿に戻ってみたら問題が持ち上がっていた。運転資金が枯渇してエダマメが下宿してるレストランを閉めると言うのだ。食事もおいしいこの下宿を閉められてしまったら困るエダマメは何か当座の資金を稼ぐ方法は無いかと考える。当面は2万ユーロあればいいかと聞いて。
考えた末にエダマメはあの寿司屋に来た傲慢な客が絵を買って帰ると言うのと結びつける事にした。まずはあの絵を下宿先から2万ユーロで買うと話をつける。そしてあの客を騙す為にシンシアに助力を申し出た。ローランには黙って。
嫌われたものだなとローランは、取り敢えずはエダマメのお手並み拝見と行こうと傍観者になる事にする。シンシアもエダマメの書くストーリーがどんなものか楽しみにしていた様だ。
プレヤーはエダマメとシンシアに加えてアビーと工藤。アビーさん、すっかりエダマメに気を許したか。でも今回の会話でエダマメは初めてアビーの両親が亡くなっているのを知る。エダマメもまあ両親があんな事になっちゃってるけど。
エダマメの書いたシナリオは、まずはあの客の先回りをして画廊で高い値札を着ける。なんだこの値段はと思わせておいて、ターゲットの画廊では工藤が客のフリをして店員を自分にへばりつかせる。そのスキにシナリオとアビーが店員のフリをして、あの絵を飾り、お手頃な値段の25,000ユーロの値札をつけてあの客を待つ。
だが、あの客と対面してシンシアの様子が変わった。話をしかけたところで申し訳ありませんと引っ込んでしまった。あとを受けたのはアビー。丁度その客があの絵の所で立ち止まったのを見て説明をしようとしたが、客は黙ってろと言ってしげしげと見た上で購入した。だが、その頃シンシアからは撤収だ撤収と言う声が。
エダマメの作戦はうまく行った筈だった。だが下宿に戻ったら二人は浮かない顔をしていた。2万ユーロが嬉しくない?テレビをつけると英語チャンネルで美術界の007と言うジェームス・コールマンがとある画廊で長年探し求めていたモントーヤのロンドンの雪と言う絵を見つけたと誇らしげに写っていた。価値のわからん者が多くて嘆かわしいと。普通なら2000万ユーロはするとのアナウンサーの解説。
やっちゃったねえエダマメと言うローラン。確かに2000万ユーロの物を実際の価値を知らずに25,000ユーロで売ってしまったのは悔やまれる。だが考え方を変えてみて欲しい。エダマメがやりたかったのは下宿の運転資金の2万ユーロが手に入れば良かったのだ。そして下宿先の二人もそんな価値があるとは思っていなかった。目的だけは達成されているのだ。
でもまあ悔しいよね。
そしてエダマメが悶々とするだけでは済まない要素があった。シンシアがあのコールマンに以前何かあったらしい。含むところがあるコールマンにまんまと本物のモントーヤの絵を安値で奪われてしまったのが許せない。
取り返すわよ!
と言う事で、今回はモントーヤ編。