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放課後ていぼう日誌・第10話

ていぼう部は今から夏。でも暑くてもう今日はいいやと言う部長に陽渚は暑い中をここまで来たんだから何か釣ろうと言う。確かにちょっと遠かったんだよね、ここ。

それじゃあと言って今日はアジでも釣ろうかと。でもアジゴって以前から何度もやってると言う陽渚に今日はのべ竿でやると言うのだ。

のべ竿とは長い竿で、その先に糸を垂らす。でもリールはつけていない。重りをつけてその先は一尋だそうだ。出たな尺貫法。尋とかは人間の身体的な長さから感覚が掴めるもので、ここでも示した様に手を広げた長さ。勿論人によって違うけど大体。
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それに比べたら1mってあまり直感的には分からないよね。身長が150cmだと1mってこれ位?と言う感じで。だから10mとか100mとか言われちゃうと分からなくなる。これを体感的に見積もる場合はいつも電車の長さから考えて10mって車両に乗っていてその半分の長さ。100mって5両の長さ。短い10両編成は200m。だとしたらホームのあそこからあそこまでか、と言う感覚が掴めると思う。

今日の餌は「極上オキアミ」で、尻尾を切って針に全体を刺す感じで。適当に撒き餌して糸を垂らす。やがてウキが沈んでいいかなと思ったところで引き上げるけど、リールが無いから竿をぐっと上に。凄い手応えと思った陽渚だったがかかったのはいつものアジゴだった。でもこれはたまらんばいw
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こんな感じで釣ってるとアジゴ以外の何かも釣れた。カラフルなやつ。アジじゃないから外道だと言うが、別にアジだけを目的にしない五目で行こうと言う事になって、色々なのが釣れるのもまた楽しい。それにしても上から見て泳いでる魚を目星つけるなんてのも出来るんだ。

そのうちにフグが釣れました。フグは毒を持ってるから勿論食べられない上に鋭い歯で餌はおろか糸までも噛みちぎる外道中の外道。また釣れないようにとおくに離せと言われた。

ふと見ると夏海は待ちの釣りに飽きてリールのある釣り竿を振り回していた。変わって大野先輩がのべ竿を垂らしている。夏海はああ言うタイプだが、陽渚はどっちが好きかと問われて待ってる方かなと答えると、部長がやっぱり自分と同じタイプかと言う。それを聞いて凄く嫌そうな陽渚w
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夕暮れが近づいて来て、段々釣れなくなって来る。もう終わり?と陽渚が思ったが、部長がこれからが本番だと言う。小さい魚は大きな魚に食べられない様にどこかに逃げるが、大きな魚がお食事に堤防の中に入って来るのだ。

と言う事で暫く糸を垂らしていたらその手応えが来た。今までとは比べ物にならない引きに右往左往する陽渚。そして釣り上げたのは大きなアジ。やっぱり、部長はアジ釣るって言ってたからな。

 

と言う事で、今日もかなり収穫があったみたい。ただ、陽渚は最初のアジをサバ折りする時の大量の血で腰を抜かしてしまったみたいだが。その後も釣れてどうやら大きなアジは10匹の釣果。

これを料理します。お料理がんばるぞっ!その2。よく三枚におろすと言うけど、そのやり方を大野先輩が見せてくれる。ああ、動物の処理ってエグいなあ。さあ陽渚もやってみろと言われてやってみたが、素人が初めてやってそうきれいにいく訳でもない。これは切り身にして刺し身にしてしまえばまあ分からない。

次にひらき。アジの開きってよく言うよね。三枚におろすのとは逆に背中から切れ目を入れて内蔵を出して開いた形に。これを10%の食塩水(結構濃いよね)につけたあとで干す。よく見る印象だと天日の下ですのこか何かの上に干す感じだけど、一夜干しだそうだ。しかも冷蔵庫の中。夏は気温が高いから。

だがここで悪い予感が。またぞろさやか先生に見つかったら酒を持参して飲みに来ると恐れていたら、恐れていたとおりになってしまった。

と言う事で翌日。さやか先生に予告したのより早い時間から食べ始めようと集まった。まあ開きを一枚残しておけばいいんじゃないかと。でもそんな予感がしてさやか先生も早めに来ちゃったけど。クーラーの中には飲み物持参だが、そのほとんどが先生のビール。そしてさらには燻製にする為の道具まで持って来た。この為に昨日はさやか先生は海王丸を車に積んで帰ったらしい。

燻製の道具は俄作りではなくて、実はさやか先生は猟師なのだそうだ。なんと猟銃免許でも持ってるのか。それで普段はイノシシ肉とか燻製にしているらしい。今回アジの開きも一部燻製に。
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まあ燻製も味わえたので良かったのでは。

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