天晴爛漫!・第7話
ホトトが箱に詰められていたので出発が遅れた天晴達。しかし天晴号は進化していた。アルから貰った車のガソリンエンジンも搭載してガソリンエンジンの熱も(ここで「回生」って聞こえたけど違うよね。「回収」?)使ってパワーアップする事が出来る…そうなのか?蒸気機関車の速度限界は熱量よりも駆動系があのピストンシリンダーだったからとも聞いてるが。
ともかくガソリンエンジンも使用する事でブースト可能で速度を上げる。しかし車内は熱いぞ。それに小雨、1+1じゃなくて1x1にするのかと言ってホトトに突っ込まれている。ところで小雨はこの時代に西洋算術知ってたんですか(などと突っ込む)。
絶望の谷の入口ではアル達が人力で障害物を取り除いていた。なのにTJはこう言うのやりたくないと言うし、ディランはこれは自然にこうなった物ではないとか言ってどこかに行ってしまう。結果的にはディランの行為が功を奏するのだが。
ハイブリッドエンジンとなった天晴号はギル号に追いついた。これでギル号を抜いて先に谷の入口へ行ってみんなに知らせれば参加者は全員無事に通過出来るだろう。だが、天晴はガソリンエンジンの方を止めた。冷却装置が未完成な天晴号はこのままガソリンエンジンを使用し続けるとエンジンに損傷が起きる。それよりもギル号の後ろをぴったりと着いて行ってギル号が障害を除去するのの後を着いて行き、谷での爆破もそのまま通過すればレースに勝てる。それが合理的な考え方。
だが小雨とホトトはそれじゃシャーレン達はどうなるんだと。
結局迷った挙げ句に天晴はガソリンエンジンを再起動してギル号を追い抜き、先にシャーレンやアル達にギルの企みを伝える。ギル号の到着を見たギルの手下達はその先の爆破地点に合図を送ろうとしたが、先程これは自然に起きたものではないと探索に出たディランに見つかって阻止された。
ギル号は予定通りに障害物を突破。話を聞いていたアル達や他の車も後を追随。爆破地点では合図が無いのにもうギル号が来たので慌てて爆破しようとしたが、タイミングが遅れた。天晴号が一番最後で落下する岩を無理矢理通過。
と言う事でTJとディランの二人は谷を越えられなかった。爆破地点はなんとか通過出来た天晴号だがエンジンが止まった。どうしても先に進むんだと天晴は人力で動かそうとした。誰かが救援に来るのだろうとは思ったが、アルとシャーレンが戻って来たか。小雨は素直に喜んだが天晴は敵に助けられての勝負は嫌だと一旦は断る。でもアルもシャーレンも天晴が本来の状態でなくして勝つのは意味がないんだと言う説得に小雨も同調してなんとか牽引されるのを承諾した。
アル号とシャーレン号で交代に天晴号を牽引するので時間がかかる。日没が近づいて、今日はここをキャンプ地とする事にした。小雨は凄い勢いでジャガイモなどの皮むきを始めた。以前から亡くなった母の代わりに妹の面倒を見ていたから料理出来るのだ。それではとアルは狩りの腕を見せて来ると狩猟へ。シャーレンは巻き拾い。ホトトはあの得意の釣りに。珍しく天晴だけが何も出来ない子になってしまった。無理に手伝おうとしても失敗するだけで。
食事も済んで寝たのだが、小雨が悪夢を見る。小雨、ああやって母を亡くしたの?
それで剣を最終的に人を斬るのに使えないの?
隣の天晴も居ないので歩いてみたら天晴は星空を見ていた。ここ最近の天晴の判断は天晴の物差しでみたら合理的ではないのだ。何故ホトトを待ったのか、何故ギルを抜いて急を知らせに走ったのか。そんな天晴に小雨は頭と腹と心で物事を考えるのが人間なのだと言ってやった。
補給ポイントのネバダ州イーリーではカーターが苛立っていた。レースの事情は聞いてないのか、ギルが最初に到着したのに未だディランは到着していない。もうギル号は8時間の滞在時間を過ぎて再出発する所だった。
そこにアル達が到着。ギル号の前に立ち塞がって行かせないと言う。アルはカーターにギルの部下が絶望の谷を爆破してディランとTJが来られなくしたと告げる。そんなのルール違反じゃないかと思う訳だがバッドはそんな事どこにも書いてないだろうと凄むとカーターが引っ込んでしまった。
主催者があのざまで、ここでやり合うのかと言われてアルは行かせて決着はレースでつけようと言うと天晴も小雨もシャーレンも納得した。だがホトトは納得しない。何しろギルズスネークの連中の中に自分から何もかも奪った仇がいるのだから。
ホトトが強硬に出てはこれはどっちも収まりがつかないからどうするのかと思ったら意外な展開。先ずはレースが進まない事に苛立った観衆の白人共がホトトめがけて先住民は邪魔するなと石を投げ始める。これには小雨がホトトの守りに入るが、東洋人じゃ白人共も収まらない。でもアルも加わってどうなんだ。いや、投石は続いたけど。
ここでギルが出てきて発砲して周囲を黙らせる。そしてもうこんな事やめよう、兄ちゃんと。
あれ?w
実はギルと言われていた男は本当はバッドの弟のトリスタン・ザ・バッドだったのだ。ギルを偽装した方がレースで有利だと言うので身分を偽っていた。カーター、ちゃんと身元を確認してなかったな。そしてこのバッド兄弟の仲間は自分たちより貧しい者を襲わないし人殺しもしないと言う。ああやっぱり。前回こいつら人を殺す連中じゃないと思ったが。
一悶着あった訳だが、バッド兄弟のそのままの参加は認められた。と言う事で最初にバッド号が出発…あ、天晴が分解しちゃったよw