放課後ていぼう日誌・第7話
陽渚が祖父の釣り道具の中から見つけた物に謎の仕掛けがあった…あの、素人が見ても何だか菱形の重りの先に針があるよね程度で謎には思えませんが。
大野先輩はそれを見てこれは穴釣りの仕掛けだと言う。消波ブロックや堤防の近くの岩の隙間に垂らしてその隙間に居る魚を釣るのだそうだ。その時に引っかからない様に重りが菱形をしていてそのすぐ下に針がついている。
ここの説明、大野先輩がどんどん早口になって喋りまくるので陽渚と夏海の二人はへーと言う顔で聞いていた。今回あちこちでの表情がいちいちかわいい。
ともかく大野先輩の大演説で穴釣りが楽しそうと言うのは伝わった。じゃあ今回はガラカブ釣ってみようかと。味噌汁に使うと美味しいよと言われて陽渚の目が輝く。と言うかしいたけに。
今回部長はあのまま寝てるのかと思ったらちゃんと一緒にやって来た。今回はいつも大野先輩がしているライフジャケットを陽渚に貸してくれた。穴釣りは夢中になると周囲を見失って落ちてしまう危険があるからだと。テトラポットとか危なそうだなあ。
でも妙に大野先輩が力説するのでさては過去に大野先輩が落ちた経験があるのだろうと思ったが、この時点では部長は大野先輩に睨まれてその先が言えない。
餌は青虫をつけると言うが、それって蝶の幼虫の事かなと思ったらもっとグロかった。これ、当然陽渚には無理。幸い今回大野先輩が用意してくれていたのはイカの切り身で、こっちなら陽渚でもつけられる。
穴釣りは遠くに投げないで目の前で垂らして底についたかなと思ったらちょっと上げ下げして餌をアピールする。もしそこにガラカブがいたらすぐ食いつくらしい。ダメなら場所を移動。
暫くこれを繰り返したものの、全然食いついて来ない。さては連休中にみんな釣られちゃったかなと。場所が場所だけに連休でみんな釣られちゃうとかあるんだ。あまり移動しないんだな。
逆にもっと堤防に近い所に下ろしてみようと言われて今度はそっちに。するとすぐに食いついて来た。ガラカブ釣れたー。早くクーラーボックスに入れた方がいいんじゃないのと思ったが、陽渚が直接ガラカブを掴もうとするので夏海が止める。棘がささっちゃうぞと。
だったらどうするのかと言うと、口の中に指を突っ込んで掴むらしい。それとても何だか噛まれてしまうみたいで陽渚は恐る恐る掴んで針を外せた。無事クーラーボックスに入れてから部長がこれ使うか?と。
何とか四人分釣れたが、今回明らかになったのは大野先輩はやはり以前堤防の穴釣りで海に落ちた事があって、その時は父親が助けてくれたけどそれ以来ずっとカナヅチなのだそうだ。なんでもできそうで出来ない物がある、これが本当の完璧。
ところで今回はガラカブの調理の場面無かったね。
梅雨晴れの日、今度の土日に釣りに行こうと陽渚が誘うものの、夏海は流石にその日は行けないよと言う。なぜなら中間テスト目前だから。陽渚、すっかり忘れていました。ど、どうしようと焦る陽渚に夏海がうちに来て勉強するかと言う。えー、夏海がと何だか見下した様な顔の陽渚だが、これでも夏海は中学時代は上位一桁の成績だったと言う。そんなだったのかと陽渚は夏海の家に勉強しに行く事にした。
夏海の家は洋食屋さん。中に入ってみたら誰も居ない。こっちから入って良かったのかなと陽渚が思っていた所に夏海が出現。おお、メガネとショートパンツスタイル。
夏海、普段はコンタクトだったのか。
そこに夏海の母親が来て、今日来ると言っていた友達って陽渚ちゃんだったのねと。小さい頃を覚えていて、でも陽渚の方はあまり覚えていない。
夏海の部屋は弟と共用。えー、あんな普通にお店と一緒に建てた家屋なのに子供部屋は一つなの?友達の部屋に入って興味津々の陽渚。東京ではあまり友達居なかったのか。まあそれに学校からの距離で片方の家にばかり行くってのはよくあるよね。
そして勉強を始めたら夏海の言ったとおりに夏海の方がちゃんと勉強が分かっている。よくある「ここはこの公式を当てはめる」って指摘だけど。
そしてお客さんが増える前にお昼食べてねと夏海のお母さんが用意してくれたのがナポリタン。美味しそうです。これのせいで今日の昼はナポリタンにしましたw
午後も続けてテスト勉強したものの、ふたりとも疲れてしまった。寝転んでいたらふと夏海が陽渚のバッグについているヌイグルミのアクセサリーに気がつく。これってあのアジゴをモデルにしたやつだ。ワタをべりっと剥ぎ取る事が出来る。なんか嫌な再現性だな。でも夏海は気に入って、自分も何かヌイグルミのアクセサリーを作りたいと言うが、この時アジゴ級のは難しいからもっと簡単なのをと。
ひょっとしてOPで出てるやつかな?