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放課後ていぼう日誌・第8話

今日も雨。作中の年は分からないけど、現実の今年は梅雨がはっきりしていて梅雨の期間中きっちり晴れた日は一日も無かった。ていぼう部の部室は離れているから雨だとなかなか行けない。そこに部長がぬっと現れて校内にも部室があると言う。

そこはソファーもあって、ベッドもある…それって保健室だよね。

顧問のさやか先生が養護教諭なのを良いことに、保健室を第二部室にしていた。これにはあとからちょっとした理由があった。今回のネタにかかって来る。

保健室には何と釣り道具が置いてあったのだ。それを今日は使う。相手はテナガエビ。どんなものかと陽渚は思ったが夏海が見せてくれた写真だと本当に手が長い。こいつは汽水域に生息していて、学校の近くの川で釣れるのだそうだ。だから逆にテナガエビ用の道具は部室ではなくて第二部室の保健室に置いてあった。

テナガエビ用の釣り竿はちいさくて可愛い。リールは無くて糸が垂れていて、その先にテナガエビ専用の仕掛けをつける。浮きが二段階、最後に重りがあって針がある。かなりシンプル。そして針が小さい。こんな小さな針に何をつけるのかと言うと、部長が保健室の冷蔵庫をガサガサと探してカニかまぼこを見つけ、それを使うと言う。それってさやか先生が酒のツマミに買っていたのでやめてーと言うが、大野先輩が羽交い締めにしてちょっとだけだからと奪ってしまった。
参考資料

と言う事で、現地へ。その途中でコンビニに寄って遊漁券を購入。川だと必要(海だと要らない?)なのだそうだ。まあ確かに山歩きして渓谷で釣りが出来る場所があっても、大抵は入場料取ってるよね。やはり資源量が海と違うからだろうか。

日券(一日券)が500円。他に年間利用券もある。これを聞いた時に、食材を買うのに500円もかと思ったけど、要はレジャーを兼ねているから食材の費用と比べちゃダメか。

現地に近づいたらポツリポツリと来て、傘をさしたものの、傘を持ちながら釣りは大変なのではと陽渚が聞いてみたら釣りのスポットは大丈夫だと言う。橋の下で釣るのだ。ここなら雨を気にしなくても良い。

部長に言わせればテナガエビ釣りはスリリングでエキサイティングなので負けず嫌いの陽渚には合ってるだろうと。そしてその通りの事が起きる。

手始めに部長がやってみせる。餌をつけて糸を垂らして、手応えがあったら釣り上げる。簡単ですねーと言って陽渚が始めたのだが、手応えがあったと思って引き上げたらかかっていない。針の先には未だ餌が少し残っていたので早すぎたんだなと言われて、今度は少し待ってから上げてみたら遅すぎた。
参考資料
遊漁券、そこにそうやって着けるのか。

この、手応えがあってからどれだけ待つのかは人それぞれ。でも聞いた感じだと大体20秒弱なのでまずは20秒で始めて少しづつずらして行ったら良かったのではないのか。しかし陽渚は何度やっても逃げられるのでとうとう怒りの声を上げてしまった。これが負けず嫌いの陽渚さんに向いてるって話か。

部長からもうひとつコツを教えてもらって手応えがあった段階でちょっとだけ引くとテナガエビが引っ込もうとして針にひっかかると言われてやってみたらとうとう釣れました。
参考資料

やった、遂にやったぞなどと悠長な事してると、外れやすい針からまたもテナガエビが逃げてしまう。

そんな事もあったけど陽渚も段々慣れて来て、そのうち小さいテナガエビも釣れる。こっちはお腹に卵を沢山抱えた雌で、資源保護の為に雌はキャッチアンドリリース。釣れたエビはクーラーボックスに入れてエアも送る。一日このままにして砂を吐き出させるらしい。だから料理は明日。

そして翌日、陽渚と真の「お料理がんばるぞっ!」の始まり。
と言っても大野先輩が解説する訳だけど、水で洗って袋に入れて、そこに料理酒をぶちこんで締めます。エビがおとなしくなったところで衣をつけて揚げます。こうしてテナガエビの揚げ物が完成。

陽渚がまるごと食べてみて目を輝かせて美味しいと叫ぶ。
あ、まあ、そう言うの食べられる人には美味しいんでしょうねえ。
大偏食の私には節足動物は到底食べられません。

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