魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~・第3話
サーシャがミーシャにアノスの事が好きなの?と言う場面。前回の続きみたいに見えるが、その後に長い会話があった。何か時系列が合わないんじゃ。前回は別れた後にまたぞろサーシャがアノスの前に出現していたろうに。
それからその後の回想がまた合わない。この魔眼のせいで誰も近寄って来なかった幼い頃のサーシャにミーシャだけが正面から見てくれたって。いや、それでなんでまた今の「あのこは機械人形」と差別する状態になるんだ。ひょっとして今回最後にミーシャが明かした事情が関係するのか。
ともかくこうしてアノスに転んだと思われるサーシャは講義の時もアノスの隣に座る。その時に話すのだが、サーシャがアノスの班に入った為に元サーシャ班の班員が行き場所を失ったというのだ。でもアノスはそれを既に全員断ったと言う。いくらミーシャとサーシャに比べたら役立たずで足手まといとは言っても気の毒な。だが、班の人数が3人では参加出来ない勝負があるのだそうだ。それはちょっと困るね。
さて、今日は七魔皇老の一人アイヴィスの特別な講義があると言う。七魔皇老とは2千年前に始祖=魔王様が自らの血で作り出した配下で、魔王に近い事から他の魔族からは特別な存在として見られていた。だからアイヴィスが部屋に入ると生徒達は背筋を伸ばして緊張するが、アノスは違う。いきなり呼び捨てで話しかける。
まあそうだろう。二千年の時を経て転生してみればどうも世界がおかしい。七魔皇老と聞くと自分の事をちゃんと覚えているかもしれないと確認したかったのだ。だが、アイヴィスはアノスを覚えていない。アノスではない、間違った記憶のアボス・ディルヘヴィアが魔王だと思いこんでいる。このやり取りを見てルードウェル教官は慌ててアノスの無礼を謝り直ちにアノスを放校にすると言うが、アノスによって二千年前からの記憶を一部蘇らせたアイヴィスは不問にした。
アイヴィスはちゃんとした記憶を取り戻した訳ではない。だが、自分にあれだけの事が出来たアノスの力量は理解した様だ。アノスが言う、誰かによって記憶を操作されたと言う話は、自分が記憶を失っている事の説明にはなる。だからと言ってここでアノスを認めては話が成り立たないw だって学院全体がアノスを魔王だと思っていないから面白事件が起きるのだから。ただ、アノスとしてはどこかの誰かが記憶操作によって自分に取って代わろうとしているのかと考えた。それが最終的な敵ですかね。
さて、今日はダンジョンに入って魔道具を取って帰る授業。他の班は我先にと飛び込んで行くがアノスはゆっくりと進んだ。何しろ自分の居城の一つなのだから。隠し扉を物理で壊して先へ進み、魔法では解錠できない扉を物理で押し開いて一番奥へ。明るい庭園の様な場所に入ったが、そこでアノスは少し状態が変わったのを感じたものの、二人にはそれを気取られない様にする。
最下層の部屋の中に入ったら目的の王笏があり、その横の部屋には宝物庫の様な物があった。ミーシャに好きなものを選ばせてサーシャへの誕生日プレゼントとさせた。でも双子だから誕生日は同じなのでアノスが指輪をやろうとしたものの、ミーシャは自分には必要無いと言う。
ミーシャから不死鳥の法衣をプレゼントされて喜ぶサーシャ。この時のやり取りをアノスはちゃんと見ていたんだな。レディの着替えだからと言ってその場から追い出されたアノスだが、マントを羽織るだけのどこが着替えなのかと思ったら、二人だけになったところでサーシャはミーシャを刺していた。
アノスが戻ってその有様を見る。サーシャ、なびいたと見せかけて裏切っていた。法衣が手に入ったからにはゼクトの破棄も出来る。アノスの仲間になると言うゼクトを破棄。このままだとミーシャは死ぬわよと言うサーシャに対した演技だと言うアノスではあるが、その演技とはさっきまで味方だと思わせていた演技の事ではないだろうな。今の裏切った状態に見せているのが演技なのではないか。
しかしアノスは全部お見通しで、ミーシャの状態を見た瞬間に既に治癒をしていて、サーシャには未だナイフが刺さったままだと思わせていた。サーシャの魔眼も通用せず、サーシャは王笏を持ったままその場から逃げて行く。
残されたミーシャに事情が言えるのならと聞くアノス。ミーシャが言うには彼女は15歳の誕生日で消えてしまう、まさに写し身、元々存在しないのだと。
あ、サーシャ、それで未練を残さない様にあんな事してたのかな。
あと7時間とか言って必死に戻るのはミーシャを消さない為なのかもしれない。