社長、バトルの時間です!・第10話
ミネ子が大量のレアアースとキラクリをキボウカンパニーにもたらしてくれたおかげで財務的にゆとりが出来た。これなら女神様召喚まであと少し。
今日も頑張るぞーとミナトが拳を振り上げたのに対して応えたのがユトリアだけ。他の人達はみんな用があると言って今日はお二人で行って下さいと言う。この辺から何だか怪しいなとは思った。それにアカリとマリカが行かなくて戦闘要員はどうなんだと思ったら、実は今でこそユトリアは社長秘書役をやっているが、先代の時代は殲滅のユトリアとか死神のユトリアとか言われていたらしい。
ところでミネ子が早々と会社員風の服になってた。
今回のクエストは難敵ではないけどキラクリが手に入ると言うものだった。二人で現地にやって来たが、あれ?ユトリアの言葉遣いがいつもと違うぞ。これは見てる方の勘違いではなくて、ミナトも気がついて聞いてみたら、いつもは社長秘書の言葉遣い、今回はバトル要員として、昔からの関係の言葉遣いだそうだ。
と言う、ミナトとユトリアが二人きりで行く事はキボウカンパニー全員の一致で企んだらしい。残った全員でお茶会していた。これで二人の距離も縮まるでしょうと。マリカの言い分が酷くて女旱とは。
簡単なモンスターだけと言う事で、登場したのはスラビィだった。こんな相手一撃よとばかりにユトリアは剣をふるって真っ二つにする。剣さばきが凄いと褒めるミナトだが、うーん、単に剣をふるっただけにも見えたが。
ところがいつもとちょっと違うスラビィ。そう思っていたら二つに斬られてもそれが二個体になるだけ。四つに斬っても四個体になるだけ。かえって増殖している。ミナトは何か弱点がある筈だと考えた末に、いつもと違うのはネクタイだ。じゃあネクタイを狙えと言ってユトリアにネクタイを貫かせる。するとスラビィは消滅。弱点が分かったらとユトリアは次々とスラビィを片付けて行った。
殲滅完了。流石は殲滅の死神(もうユトリアって名前さえ入っていない)。
ところがキラクリが見当たらない。どこだろうと探していると、強そうなモンスターが出現する。これはヤバい?と思ったら、そのモンスターはユトリアを見てご挨拶するのだ。
ちわーっす!
これ、以前来た時に倒したモンスターのボスだそうだ。
殲滅の死神を姐さん呼ばわり。
こいつに聞いてキラクリの方へ。
キラクリを持ち帰ってギルドへの書類作成。ところがミナトにお茶をいれたユトリアの様子がおかしい。顔を赤くしてフラフラとしていて、熱が出たのかと思ったら期待通りにミナトが勘違いする。でも流石にばったりと倒れたから社内の医務室で寝かせた。
熱を出して倒れたユトリアを見てミナトがこれは人工呼吸か心臓マッサージが必要か?と言うけど、普通そんな状況の人間にその対処は考えないだろうに。熱が高いからと取り敢えず頭を濡れタオルで冷やしてやる。この世界、どんな技術レベルかしらないが、水で濡らしたタオルってものの何分かで暖かくなるから大変なんだよね。
そのうちにユトリアは気がつく。クエストから帰って来てそのままだったから何も食べていなくて、そんなユトリアに何か欲しいものがあるかと聞いたらミナトが作った卵スープだそうだ。そう言われて卵スープを作るミナト。
そのうちに夜遅くなったのでもう帰っていいよと言うユトリアに、ミナトはもう今日は会社に泊まるよと言うので、だったらベットを二人で分けて寝ましょうという。ミナトを床に寝かせる訳には行かないと。
と言う訳で二人でベッドに寝るのだが、まあどうなんでしょうか、いくらなんでもブレザーとネクタイのままってのは。
ベッドの中で、女神様に会えて先代社長の行方が分かって先代が帰って来たらミナトはどうするのかとユトリアが尋ねる。以前、ユトリアに引き込まれた時は自分が社長なんてと思っていたミナトだったが、今は違う。
「好きになっちゃったんだ」(勘違いさせるセリフ)
キボウカンパニーが好きになっちゃったミナト、このまま社長業を続けて行きたいと言う。戻ってきた先代には会長になって貰おうと。
そして翌朝。
二人で寝てるのをアカリ達に目撃される展開かと思ったらそうじゃなくて、先にユトリアが起きて朝食の用意をしてくれていた。オムライスを食べている場面にアカリ達が連れ立ってやって来た。たまたま同じ運河船に乗ったからと。
そして朝食を会社で食べているのを見て「ふーん、そう言う事か」と。
まあ間違いじゃないけど。
などとほんわかした場面に突然の轟音。
何かカテドラルの様な物が地面からせり上がる。
あと二話なのでここで突然の終盤展開でしょうか。