プリンセスコネクト!Re:Dive・第13話・最終回
仮面シャドウに襲われてユウキ、そしてペコリーヌとコッコロとシャルはラビリスタによって別の空間へ転送された。コッコロが送られた場所で見たものはペコリーヌらしき少女が国王と王妃に挟まれて描かれている肖像画。
そこにやって来たペコリーヌが事情を話してくれた。
ペコリーヌは本当は王女ユースティアナ。
ある日、国王と王妃からプリンセスのティアラを授けられてアストライア大陸全体へ修練の旅に出発する。これを無事にこなして来れば次期女王として生長しているだろうと。ユースティアナは大陸中で様々な経験を積んで王宮に帰って来る。
だが、王宮の兵士はおまえは誰だと言って通さない。ユースティアナが無理に城門を越えて王城内に入っても誰もユースティアナの事を覚えていない。国王と王妃の前に至ってもそなたは誰だと返され、ユースティアナを名乗る、今は陛下と呼ばれる者がペコリーヌを攻撃して来て、ペコリーヌは王城から脱出した。
陛下って、それなのか。
誰も自分の事を覚えていない傷心のペコリーヌがやがてコッコロとユウキと出会う。そしてキャルと出会う。ペコリーヌはそこに自分の居場所を見つけた。だが、自分が実はユースティアナだと明かしたらまたコッコロ達から忘れ去られるのではないかと恐れて今まで素性を隠していたのだ。
そんなペコリーヌを自分達が忘れる訳がないと抱いてくれるコッコロ。
これがコッコロママと言われる姿か。
王城の外では仮面シャドウと戦っていたペコリーヌ達が崖崩れとともに姿を消して、イカッチやチャーリー達が必至で探していた。そこに遅ればせながらやって来る王宮兵士。ペコリーヌ達が必死で応戦していたのに今頃になって来るのかと住民達が怒る。王宮兵士と住民との対立になりそうな所に団長がやって来て矛を収めさせる。そこにさらにやって来た副団長。え?このおばさん、副団長だったの?この人の立ち位置が分からないな。シャドウともペコリーヌ達とも戦ったんだよね。そして団長のジュンに向かって含みをもたせた言葉を言う。どうしてこんな大事なのに我々にはことが収まってから通報が入ったのか、そして王宮の玉座にビーストが居座っているのは何なのかと。
そして「陛下」に従っていたと言うキャルの位置も別の方向で明らかになった。陛下ってペコリーヌの存在を奪ったユースティアナだったのか。どこかの闇の組織とかじゃなかったんだ。その陛下を裏切って、いや、いまここで選ぶべき相手はペコリーヌと決めてキャルは仮面シャドウと戦う。キャルの魔法、単独でも仮面シャドウと互角に戦えるとか随分と強力じゃないか。
その頃、ユウキの方はラビリスタから記憶を辿らされていた。アメスによって副作用の無い様に少しづつよみがえって来ていた記憶。だが、さっき仮面シャドウと戦おうとした時は未だ自分を犠牲にしかけた状態だった。それが今記憶が戻ってきた、その今、もうユウキは戦う事が出来る。みんなは僕が守る。ラビリスタがオブジェクト変更してユウキを元の世界へ。
キャルの魔法が強力だったとは言っても限界があるし、それに未だキャルには迷いもある。だから仮面シャドウにおされてやられそうになったが、その瞬間にペコリーヌ参上。そしてさらにそこにユウキが。主様到着で顔が輝くコッコロさん。
ユウキの力がキャルやペコリーヌへの魔力となって増大した力でキャルが仮面シャドウを封じ、ペコリーヌがとどめの一撃。こうして仮面シャドウ消滅。
ラビリスタがそれを見届けてユウキ達を元のランドソルの街へ。イカッチとチャーリーが泣き明かしていた酒場に落下してみんなが泣きながらペコリーヌ達の帰還を喜んだ。
偽ユースティアナの件が片付いた訳ではないが、ペコリーヌもみんなと美食殿を続ける事が出来てめでたしめでたし。
スタンプも溜まったね。
いやあ、ソーシャルゲーム原作でこれだけ素晴らしいアニメが作れるなんて今回始めて知った。凄いよプリンセスコネクトの制作陣。絵が良くなければまず評価されないが、大抵は話がアニメ初見の視聴者を完璧に放置するとか、やけに深刻な内容になるとか、もう絶対成功なんてしないものだと思っていたら、それがこのアニメは何もかものバランスが良くて、主人公のユウキは主人公位置に居ながら全く出しゃばらずハーレム主人公にならずラッキースケベにならず、ペコリーヌもコッコロもキャルも可愛くて特徴があって、そしてそれ以外にちょっとだけ登場するゲームキャラ達もかわいい上に、ゲームを知らなくてもそう言う感じなんだなと納得出来る登場の仕方。向こう十年はこれに匹敵するソーシャルゲーム原作アニメなんて絶対登場しないと迄思わせられる最高の出来、最高のコンテンツを提供して貰った。