新学期が来てモンロー先輩と桜先輩が抜けた地学部は新入生に向けて新入部員を募集。でも生徒会の許可を取っていなかったのでイノ先輩が慌てて止める。みらはああ言う性格だけど、あおは止めなかったのか。
しかしこれが功を奏したのかはたまた既に決めていたのか(後者だな)、ちゃんとした新入部員募集計画を立てましょうと言う所へ二人入部希望者がやって来る。
二人の名前は薄緑系の髪の毛の子が七海悠、赤い系の髪の毛の子が桜井千景。みら達もそうだが、視聴者も見てすぐに桜井千景が桜先輩の妹だろうと分かった。似てる似てる。でも話し方は随分違うっぽい。兎に角桜先輩の妹と言う事で地学部のみんなの意識がそっちに向かって話し込むのだが、これって一方の悠の方は本当なら気まずいだろうなあ。絵面では何ともなさそうだけど。
千景の方は桜先輩の妹だし、そもそも地学オリンピックに出る程なので当然地学部には興味はあった。そしてやっぱり地質班希望。一方の悠の方は文化祭の展示を見て来た訳ではあるが、あれはあれで細かく良く出来ているものの、地学部には足りないものがある、問題意識が足りないと言ってみら達に冷水を浴びせた。
でもそれをぬるくしてくれるのがすず。明るい調子で入って来て、あれ?空気が…と言うものの、悠がスズヤベーカリーのすずだと知ってあれは美味しかったと駆け寄る。ムードを和ませてくれるすずさん。
悠が足りないと言ったのは地学部の活動が知識欲求だけで、でも悠がやりたいのは気象班。気象を通じて人の役に立ちたい。そう言う義務感みたいなのが足りないと言う。
そう言われてしまったイノ先輩。我々で悠が地学部でやりたい事をさせてあげられるのだろうかと。
みらとあおの所には国立天文台から「きら星チャレンジ」の募集要項が来ていた。小論文を書いて募集するのだが、それに通るのは7人で狭き門。みらが小論文かと嘆くものの、あおは毎日情報集めとかしてるからきっと大丈夫だよと言ってくれた。
小論文の事を考えながら、みらは自分がどんな事をして来たのかを思い出し、そうだ新入部員にも実際に楽しんで貰おうとバーベキューをするのを提案。さっそく遠藤先生にスケジュール取って貰おうとしたら、バーベキュー好きの遠藤先生、とっくの昔にスケジュールに組み込んでいた。
既に二人はLINEの地学部グループに入っていて連絡をしたら、悠は相変わらず先輩達は暢気な人達だなと思いつつ、マシュマロ焼きたいとの返事。そんな訳もあってみらは大量にマシュマロを購入。でも材料を買っている頃から既に空は暗い状態。そして当日はモロに雨。天気予報では曇りって言っていたそうなので外したな。たまにそう言う時ある。
延期か?と思われたものの、流石のバーベキュー奉行の遠藤先生、即座に会場の変更をして駅迄迎えに行くと連絡が入る。行った先は例の子供向け天文観測会をやった伊佐沼公園。あそこに東屋があるので屋根の下で準備しようと。雨を嘆くあおにイノ先輩はティッシュを一杯持って来たから大丈夫だと。濡れても大丈夫なのかなと思ったらみんなでてるてる坊主を作り始めてしまった。あきれる悠、姉から聞いた通りの緩さだと思う千景。昨年迄の地学部は桜先輩だけカッチリしてたからなあ。
バーベキューは手慣れた地学部、てるてる坊主を作りながらもちゃんと準備は進む。でも雨だから石の観察も天体の観察も出来なくてごめんね、ナナちゃん、チカちゃんとさりげなくあっさりとニックネームを付けるみら。
美味しくバーベキューは食べるものの雨脚は強まる。それを見ても悠はあと一二時間で止むだろうと。天気予報出来るのかとあおは自分は靴を放り投げての天気予報するが、靴を濡らすだけ。悠は普通に天気予報を見たと言うが、いや、気象に興味があるならここは短期予報は雨雲レーダーだろ。
でも悠がやりたいと言う気象の分野は予報なんだ、それで人の役に立つんだと言うその表情は険しい。何か理由があるのではと聞いてみたら、3年前に親戚が水害に遭ったと言うのだ。その片付けを手伝いながら叔母が悲しんでいた姿を見て自分はこれをどうにかしないとならないと思って気象分野に入った。Wikipediaを見たらどうも平成27年の水害がその3年前の水害に該当するらしい。そしてそれは平成27年関東・東北豪雨だ。
重苦しい悠の言葉に千景が空色縞瑪瑙を差し出す。心身を落ち着かせる石だと。眉間にシワを寄せる程無理しちゃダメだと。気象は生活に直結する分野だと言う悠の言葉にみらは天文だってと言い、イノ先輩は地質だってと言いつつ具体的な例は挙げられなかったが、いや、地質図とか興味あったじゃない。
そうこうするうちに雨が上がった。青空まで。そしてそこには環水平アーク。気象分野の悠はそれを見て興奮。実物を見るのは初めてだと。私も実物には未だお目にかかってない。気象の色々な現象には遭遇したいよね。
これを見て地学部の皆は記念写真を撮りまくる。遠藤先生は悠に随分勉強してるな、でもその興味は人助けの使命感だけではなくて自分の興味を今みたいに満たす方向もありなんじゃないかと。もっと肩の力抜けよと言う感じのアドバイス。
そしてすずのバウムクーヘンも焼き上がる。あれってバウムクーヘンだったのか。
晴れたのでそのまま夜の天体観測会。部室に戻ってからみらとあおがきら星チャレンジの小論文を書いてると言うのを知らされる。二人で夜な夜な推敲しあってると聞いて悠が反応した。夜に出歩くなんて不良じゃないですかと。あ、うん、私も高校生の時は悠と同じ考えだったので分かるよ。でも二人は同棲してるんだよね。
きら星チャレンジの書類選考、みらは通過した。でもあおは…。
それを聞いてみらまで落ち込んだが、千景が桜先輩とモンロー先輩に連絡を取って、何しょぼくれてるのかと励ましてくれた。でもうだうだしてる場合じゃないよと。
千景の占い、これを何となく示していて、このまま当たる占い師キャラかな。
そして早くも石垣島への旅立ち。あおが何が出来るのか考えるからと言っていたのは根拠があった。
来ちゃった。
あの見送っていたのに同じ飛行機に乗るとか、よく間に合ったな。