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虚構推理・第6話

鋼人七瀬はまとめサイトを核として人々が作り出した化け物。だから鋼人七瀬の首を落とそうが何をしようがまた復活して来る。だとしたらそのまとめサイトを潰すのか。今の世の中、消すと増えるの法則があってそれは逆効果だ。それに紗季は未だ若くて良識人だから警察の力でそんな事は出来ないと言う。いや、やれば出来ますがw

それならばどうするのか。鋼人七瀬のまとめサイトの話よりももっと人々が納得出来る、しかもそちらの方が面白みがある話を流す事でまとめサイトの虚構を虚構で上書きしてしまう。それは言うが易いが行うは難し。

そこで紗季に協力してほしいと言うのは現実のデータを提供して欲しいと言う事。警察に個人情報を流せと言うのかと紗季は抵抗するものの、琴子は素早くベッドに置かれた書類らしき物にタックルしてここにそれがあるではないかと。何をするのかとそれを阻止せんとする紗季。
参考資料

仕方なく紗季は情報を絞って琴子に語る。例の父親殺しの濡れ衣を着せられて七瀬かりんは真倉坂市に逃げて来る。1月29日の夜に七瀬かりんは放置された(放置だそうだ)マンション建設現場に入り込み、そこで鉄骨の下敷きとなる。発見は1月30日。周囲には煙草の吸殻が数本。七瀬かりんのポケットの中に煙草の箱が入っていたと言うので、わざわざ犯人がそれを押し込む一方で吸い殻を放置すると言うのは合理的ではないから、煙草は七瀬かりん本人が吸っていたと思われる。

携帯の履歴からそこで誰かと待ち合わせをした訳ではなく、自発的に一人でその場に居たのだろうと推測された。そして鉄骨が倒れた時、普通なら何らかの身構える姿勢を取るのに鉄骨をモロに受けたのは、これまでの精神的な疲れから消極的な自殺を選んだのだろうと言うのが警察の結論だった。

一方で七瀬かりんの死によって利益を得る姉の七瀬初実は、七瀬かりん(春子)はそう言う自殺をする様な子ではないと何度も漏らしていると言う。アリバイもあるし、わざわざ結論が出そうな捜査を否定するのは理にかなわないので初実犯行説はとられていない。

なるほど、と、警察の情報を聞いた上で琴子は九郎と紗季と一緒に現場へ向かう。今更現場で何をするのかと紗季が思ったら、琴子は巫女の舞と称して魔法少女もどきのポーズを取る。ともあれそれによって現場で死亡した作業員の霊が出現した。人間の霊なら話が早い。普通に会話出来るので。

作業員の霊によると警察の推測のとおりに七瀬かりんは一人でこの現場にいて、鉄骨が倒れた。作業員の霊が危ないと叫んだところで七瀬かりんに通じる訳もなく、七瀬かりんは鉄骨の下敷きになってしまった。警察の結論は正しかったのだ。

これで済むのなら最初から霊に聞けと言う紗季ではあったが、現実世界の具体的なデータがあってこそ虚構を組み立てられる。あとは九郎と琴子による虚構の組み立て。
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何故九郎が?それは無闇矢鱈と琴子が虚構を作ってそれをまとめサイトにぶつけたところで人々の意識がそちらに向かうのかと言うのはやってみないと分からないし、しかも勝算が低い。

そこで九郎の未来を予言する件の力だ。虚構が成功する未来を予言出来たらそれをやれば良い。とは言っても件の力は未来を作る力ではない。沢山ある未来の中でそのうちのどれが実現するのかを縛り付ける力。これはこれで途方も無い力であって、だから件は命との引き換えにこれを行う。

それが今、九郎の中にあり、そして九郎は死んでも死なない。こうして琴子は虚構の構築をする事になるが、犠牲者が出る前にやっておかないとと思った。犠牲者が出たら人々の鋼人七瀬に対する思いが強くなる。

だが、出てしまうのだ。アバンで寺田刑事が鋼人七瀬のまとめサイトを見ていたなーと思ったら、その寺田が鋼人七瀬と対峙してしまった。寺田も最初は九郎と同じ様に鋼人七瀬を倒そうとした。だが、鋼人七瀬の身体には触れないのだ。そして鉄骨だけは別だった。鉄骨は寺田の頭上に振り下ろされる。
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あーあ、寺田さん、殺されてしまったよ。

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