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本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません・第12話

家族と一緒に残りの人生を過ごす事にしたマイン。そしてベンノの店もやめる事にした。こちらはオットーと相談したら、マインが莫大な利益を店にもたらす事で、勤続十数年の店員よりも給料が上になってしまい、商人見習いで入った未だ洗礼式もやっていない子供がそんな待遇を受けたら他の店員と摩擦が起きてしまうからやめたほうが良いと言われたからだ。

それですんなり納得するマインは中身が大人。ルッツはどこまで分かったかわからないが。ルッツの母親はマインが商人見習いをやめるのならルッツもだねと言い出す。でもルッツはどうしても商人になりたい。母は親の反対を押し切って(この当時、親の反対を押し切るのは大変だろう)までなりたのかと責めるが、ルッツは職人になっても兄達に持っていかれるだけで、どうしても自分で稼いだのは自分の手にしたいのだと譲らない。とうとう母親は折れて、許されたルッツは母に抱きついて甘える。
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この事をベンノに話し、許可証をどうするかと聞いたらベンノは自分の所との専属になれば今と変わらない事が出来るから持っておけと。ベンノもその方が良いしね。そして今使っている小屋はそのままマイン工房に。

その後は紙の作り方をベンノに譲渡。これでかなり大金が入ったろう。後で神殿での会話でマインが大金を動かせたのはこの辺りもあると思う。しかし植物紙は羊皮紙協会から反発を受ける。そりゃ既得権益を奪われるからそっちの組合はおいそれとは承諾すまい。だからベンノはそれに対応する植物紙協会を立ち上げようとしたのに、ギルド長がうんと言わないと怒っていた。仕方ないので妥協案として正式な契約書は羊皮紙に限るとした。

工房へ行こうと、マインを肩車していたベンノをギュンターが発見した睨む。ギルベルタ商会のベンノだと自己紹介したら流石に娘が世話になっている商会の店主と知ってちゃんと挨拶した。後ろでオットーが笑っていたが。

門の外に出る時に、マインはベンノが未だ結婚していないのか聞いてみたら、若い頃は妹のコリンナを養うので精一杯で、その頃に好きだった女性はいたものの、独立出来るまでと時間をおいていたらその娘は死んでしまったのだ。あいつ以上の女が居ないから結婚はしていないと。思わず頭をなでてしまうマイン。

そうこうするうちに季節は夏に。マインはフリーダの所を尋ねる。久しぶりと言う事なのでどうやらもうフリーダは貴族の妾になってしまったのだろう。イルゼがカトルカールを出してくれる。以前より美味しくなっていたカトルカールの改良点(フリジーネの皮を入れる。おそらく柑橘系の果物じゃないかな)をイルゼに教えて砂糖一袋を貰う。

フリーダは貴族街で店を出す準備としてギルド見習いをしてた。フリーダは貴族街でどう生きて行くのかもう決めている。対してマインは?マインはここでフリーダに初めて「家族と朽ち果てる」選択をしたとフリーダに告げる。マインが決心した選択、フリーダは悲しいが受け止めるしかない。今のうちに稼いで家族に遺しておくと言うマインにフリーダはそれではカトルカールの製造方法や改良点を買い取ろうと契約する。一年間の専売契約。一年後に必ず生きて自分以外にも製法を公開しなさいよと。
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愈々マインの洗礼式。衣装を改良して、髪飾りも新しい揺れる髪飾り。確かに他の子達と全然違う。ルッツなど顔を赤くしてしまった。そりゃマインだけ肩脱ぎな衣装だしね。子供達の行進をベンノもオットーも見送る。ベンノなど、また新型の髪飾りが!とw

そしてとうとう神殿に到着。ここから先は父親と言えどもギュンターは中には入れない。ルッツに託するしかない。まるで小さい結婚式みたいと言われて大動揺のギュンター。

神殿ではまず神官が子供達の血判を取っていた。あれが市民権なんだ。その儀式をしてくれたのがあのはやみんな神官長。子供達が集まっている前に神殿長入室。手に本を持っている。それを見かけてマインが大興奮。あれが本なのかと感心するルッツ。神殿長はこの世界の成り立ちを朗読してくれた。世界に四季がある理由。

朗読が終わって神殿長が礼拝の仕方を披露。これを覚えろと。
神に祈りを!
ちょっと待って!なにそのグリコ!w
マイン、思わず吹き出してしまったじゃないか。
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まあ土下座の方は普通に跪拝してる体勢と言う事で。

ところが一緒にやれと言われてもツボに入りすぎてマインは倒れた。ルッツの方は例の体調が悪くなったのだろうと慌てて神官の人達にこの子は具合が悪くなったと休ませて貰う事にした。

マインは神殿の別室で天蓋付きベッドに。どう見てもお高いお部屋。身なりが金持ちの子に見えたからここに寝かされたのだろう。こんな所に長居は無用と外にでる。そうだよね、差額ベッド代取られそう(違う)。

しかし広い神殿の中で迷子になってしいまい、灰色の法服を着た神官に迷子なのを告げると、ちょっと待っていてと神官が入った部屋の中には大量の本が。図書室がある!あれだけ恋い焦がれた本が。思わず神に祈りを!神に感謝を!のポーズが自然に出るマインw
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そして本に突進したのにそこには見えないバリアーが。魔法で無関係な人間は入れない様に結界がはられていたのだ。でもどうしても本を見たいと泣いて叩いて叫ぶマイン。神殿関係者になれば本が読めると聞いてすかさずなりたいと言うマイン。

そんなすごく変わったマインを神官は神殿長に面会させた。何故巫女見習いになりたいのか。すかさず図書室があるからだと答えるマイン。しかし、神殿は本の為にあるのではない。そもそも君の様な家庭の子が神殿に入りたいのなら情熱に応じた寄付が必要だと言う。おお、金をせびって来たか。

そこでマインは地獄の沙汰も金次第と理解して、自分が動かせるお金は大金貨1枚だと言うと神殿長も神官も驚愕。これは凄い金持ちの家の子だと思ったのだろう。門番の家の子なんだけど。マインが神殿に入るのは両親が納得しているのかと聞くと、今日図書室を見たばかりのマインは未だそんな話をしていない。未だと答えるマインに、そうか、じゃあ困った事があったらいつでも相談に乗るから来なさいと言う。やはり大金貨1枚が効いた。

この作品が始まった時から私は「本が読みたいのなら宗教施設へ行け」と書いて来たが、やっとそれが叶う。マインにその発想がなかったのは不思議だが、やはり神殿は行きたいと言って行ける場所ではなかったのだろう。

とうとうマインが新しいステージに。

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