歌舞伎町シャーロック・第6話
小林が追いかけられてその後ゴミ捨て場で裸になって寝ていたのでてっきりあいつらにやられてこのザマかと思ったら違った。あの追いかけられた場面は過去の回想。
子供達に落書きされて、それでも動じてないと言うか気づいてないと言うか。ふと見ると向こう側で太陽を空手チョップで切ってるラップなアブナイヤツが居た。なんだあいつと思う子供達だが、小林は知っていた。杉本だ。シャバに出て来たらしい。小林を見て何だタマじゃないか今何やってるんだと聞くと小林がこの子達の教師と言うのだが、小林は嘘がつけない。顔でモロバレ。このモロバレ顔が今日のポイント。あっさり杉本に見破られて探偵やってると答える。小林は兼古組を破門されたのだそうだ。
パイプキャットで子供達が宿題の作成中。将来の夢。でもこんな生活をしていると現実を知らされると言うか夢が持てない。そんな中でヨシオだけはそれなりの夢を持っていた。この街を守るヴィーナー(?)になる。でもみんなからそれは無理だ、だってもう隊長が居るじゃないかと言われてしまった。
子供達が歩いていたら駄菓子屋にあの杉本が来ていた。またシュッシュやっていたが、要は駄菓子屋から巻き上げに来ていたのだ。ドッキリマンチョコのおまけのシールが取引サイトで高値を呼んでいると言うのでシールだけ出せと言って来た。店長が仕方なくシールを上納する。子供達はこれを見てヤベーヤツと隠れる。ヨシオはあの夢の通りこの街の平和が侵されていると感じた。
だからヨシオは杉本からシールの入った袋をスる。自分の事務所に戻った杉本。兼古のやり方はぬるい、今に見てろ金を稼いだら独立して島も乗っ取ってやると息巻いていた。そこに子分のポッターがさっきのおもちゃが2万円で売れたと報告。杉本は2万ごとき、今俺の懐にはドッキリマンチョコのシール、100万にもなろうものがある、と手を入れて無くなっているのに気が付く。あの時のガキか。
杉本は小林と再会した時に居たガキだと見做してあいつらはどこに居るんだと問い詰める。小林がどこに居るのか知らないと答えたところで間の悪い事に電話が入った。小林、しらばっくれるけどまたも顔に出てしまい、杉本が代わりに出る。店から食べ物持って来てくれとの電話で、杉本はすっとぼけて伝えておくから今どこに居るんだと聞くとあっさり場所をバラしてしまった。
早速杉本はかぶ伎ボウルの6階へ。マッチョなポッターが子供達を締め上げてスッた物だせと言うが、誰も知らない。いや、ヨシオは知ってるがしらばっくれていた。その時になぜ小林がタマと呼ばれているのか教えてやると話し出す。
その昔、未だ小林が兼古組に居た頃、原田若造と言う所に借金の取り立てに行っていた。ところがそこでみつけた若造の描いている漫画を見て、若造が夢を持ち続けて漫画を描いていると知って小林はこれを逃してしまったのだ。若造はどこだと言われてとぼけようとする小林だったがまた顔に出ている。怒る杉本。これからお前はタマだとこの時に名前をつけたのだ。
小林は兼古の親分にこの金は自分が働いて必ず返すと手をついて願い、兼古の親分はそれを認める。小林は道路工事などで金を稼いで親分に全額を返す。その帰り道に本屋に若造の漫画が雑誌に載っているのを発見。あいつデビューしやがった、しかもモデルが俺じゃないかと。そう言う小林にこの道は合わないと思ったのだろう、だから兼古の親分は小林を破門に。
杉本がどこに行ったのか、子供達の秘密基地がどこなのか分からない小林とそれを救出したワトソン達だが、分からないなら聞けば良いと言うホームズの知恵でモリアーティがLINEを送る。子供達がスッたのが見つかった、詫びを入れて返したいと。これで場所が分かるが、後先考えずに小林が特攻。しかし二人がかかりでやられて倒される。これを見てとうとうヨシオが黙って居られなくなって靴底に隠した封筒を差し出したが、もう誰がどうでもいいわ、取り敢えず坊主は二度とスリができない様にボーリングの玉で潰そうとする。小林が力を振り絞って杉本にタックルしたところで兼古の親分到来。
落とし前つけろと迫られた杉本はラムネを決めてビルの窓から飛び出した。
あれはもう駄目だね。
親分は小林に相変わらずバカやってるなと言いつつも、探偵業頑張れよと。
親分、この間もそうだったが、それなりの任侠をわきまえてる。
子供達も解放されて今日はおれの奢りだ(駄菓子屋で)と引き上げる小林だが、どうもモリアーティだけが何を思ったのか用事があると参加しなかった。はて、モリアーティのこの様子はどうなんだろう。まあホームズは落語ラクダシールでご満悦だったけど。