ダンベル何キロ持てる?・第10話
作中ではもうクリスマスが近づいていた。ひびきがモテモテになりたい(OPでも言ってる)とシルバーマンジムに通い始めてから何ヶ月が経ったろうか。半年は経ってるよね。ところがひびきを含めて朱美も彩也香もジーナもクリスマスを一緒に過ごす彼氏は居ないのであった。まあジーナは最近参加だから。そしてご多分に漏れず(漏れず?)立花先生も居ないのであった。そもそもひびきは半年以上の成果でお腹の引き締まった筋肉質になったかと思ったらリバウンドしてるとか言われるし。
街雄に相談しても、モテるトレーニングとはなあと。いや、そっちに話が行くのか。
取り敢えず、二の腕が太いと言うのには、上腕二頭筋だけでなくて上腕三頭筋も鍛えた方が良い、何しろ上腕三頭筋の方が腕の太さの2/3を占めているのだから。うーん、普通の人はそうなのかもしれないが、脆弱な身体だとそれ以前の話として筋肉が無いからメタルバンドの腕時計を緩めた状態で上腕まで上がる程に細いよ?
と言う事で今回一つ目の街雄の筋肉講座は上腕三頭筋を鍛えるやりかた。インクライン・ベンチプレス(聞き慣れない名前すぎて一回聞いただけでは覚えきれなかった)。よく見かけるベンチプレスとは違ってこちらで上腕三頭筋が鍛えられると言うのだ。但し下ろす時には気をつけてと言われたのに、ひびきは思い切り下ろしておでこにぶつけてしまう。大事無くて良かったけど。
クリスマスに宛がないのならシルバーマンジムのクリスマスイベントはどうだろうかと街雄に誘われる。どうせマッチョマンばかりなんだろうと思うひびき達だが、普段かち合わない時間帯の人達も参加する、それだと大学生とかスポーツ選手も来てると。
それを聞いてそれはチャンスだと思った五人は参加する事にしたが、コスプレ参加を求められたらしく、ひびきと朱美と彩也香は相応のクリスマスコス。ジーナがよく分からんキャラで、立花先生に至っては例のコスプレ趣味全開で来た。仮面をしてるからバレないと。
目的のイケメンは沢山来ていて、五人とも男を求めて散って行った。それなりに楽しく話は出来たみたいだが、どうも最後の一手が無い。どうしたものかと思っていると、お楽しみ抽選会が始まる。一等は「栃木ディスティニーランド」ペアご招待券。何故栃木なのか?それは後で分かった。
これだと思った五人が抽選券を握りしめて発表を待つ。発表は街雄が筋肉をおはだけするとそこに番号が書かれていると言うもの。それじゃ予め番号は分かってるじゃん。最後に大胸筋のおはだけで出た番号は35番。なんと立花先生が当たった。
ところがこの招待券は有効期限が短くて今年の大晦日までしかない。クリスマスから大晦日の期間って冬コミの準備期間と当日だから立花先生は到底行けない。誰か貰ってよと譲った先は朱美だった。朱美は街雄を誘うと言うのだ。
そう聞いて俄然気になったのはひびき達。そこでひびきとジーナは当日尾行する事にした。彩也香は別に家のジムのトレーニングがあるので来ていない。代わりに立花先生がセーラー服コスで参戦。
様子を見ていたら普通に楽しんでいる。ところがそのうちに怪しいテントの中に二人連れ添って入って行く。まさかご休憩所であんな事やそんな事になるのかと驚いたひびき達だが、ジーナは迷い無く吶喊して行った。
すると中では二人はファンタジーのコスに着替えていた。朱美はこれでムキムキになった街雄の大胸筋にウハウハしていたのだ。にしても同じ場所で着替えたって事ですよね?
その頃、立花先生はセーラー服でTDL(あたまがTになる様に栃木だったのだ)を満喫。しかしこんな姿を知り合いに見られたら絶対死ねるな、死ねるな、死ねるな(エコー
それは知り合いと出くわすフラグだ。
期待通りに知り合いと出くわしてしまうが、同僚の愛菜先生も同じセーラー服コスしていたのでセーフ。