手品先輩・第7話
咲ちゃん先輩、調理実習でクッキーを焼いてまーくんにプレゼントと思ったのにめでたく消し炭に。どうやって作り直そう誰に聞こうと思ったら、調理実習は合同授業なので手品の人も居た。そして一人でクッキー食べてる。友達居ない。
呼びかけると風船の方が一体何の用ですかと。そのクッキーを分けてと言うと、これには助手用に特別に仕込んだから食べるとヤバイと言う。何だよそれ。どんな危ない薬を仕込んだんだ。
ここで何故風船の方は手品の人にそんなにしてまで奇術部を存続させようとしてるのか聞いてみたら、奇術部に入ったけど先輩が卒業して一人になってしまい、廃部となってしまったけど新入部員を集めて部を復活させたいのだと言う。
まさに「この音とまれ!」
手品の人から風船の方はクッキーの焼き方を習った様で、めでたく完成。それを持って二人は部室へ向かう。ところが手品先輩のクッキーをまーくんが食べてしまい、助手の為に仕込んだ仕掛けが出てしまう。咲ちゃん先輩があんなものまーくんに食べさせられないと走ってぶつかったことでばらけたクッキーのうちの二つが咲ちゃん先輩の胸に。私こんなに大きくない。何がだ。
部費が出たが、雀の涙と言うか、耳くそ程。あまりにも少ないので、公園で芸を披露してカンパを集めようと向かった。手品道具の他にレジ袋みたいなのがあるのであれは何だと咲ちゃん先輩が聞く。それは衆人の前で手品をやろうとして吐き気を催した時の物だと。相変わらず人前がダメだ。
公園ではスタチューをしてる人も居て、手品先輩も真似をしてみる。題して石になった女。結構見られてるなと思ったら、悪ガキが来てスカートをめくる。
一方、咲ちゃん先輩の方は風船の大道芸が結構受けていた。こうしてお金やら物やらが色々集まる。中にはどんぐりみたいなのも。咲ちゃん先輩に言わせれば子供って自分の大事な物をくれるんだよね、かわいいと言うのだが、その台詞を言ってる隣に燃えるゴミの篭があって悪い予感がしたが、案の定、また子供がやって来てくれた木の実をありがとうと笑顔で受け取った後でゴミ箱へ。
その頃の手品先輩。なんか、おっさんから5万円でどうって言われてるんだけど。
プール開きです。
手品先輩は今日の為に家から水着を着て来ました。ほら、制服の下に。
咲ちゃん先輩も水着に着替えて来ていて、溺れたのをまーくんのマウスツーマウスで助けて貰おうとしたものの、まーくんが手慣れていてマウスシートを被せた。いつもやってるんだな。
手品先輩はみんなが止めるのも聞かずに、手足を縛った状態で水中に飛び込み、ロープから脱出して浮かび上がる手品をやると言う。プールの中でやるとシャレにならない。生死の境をさまよう事になる。
みんなから止められて悲しむ手品先輩。
しかし手品先輩は家で風呂の中で出来たと主張して、だったら手だけ縛ってやると強行した。数十秒経っても浮かんでこないので助手が制服のまま飛び込んで救出へ。抜けたのはロープだけでなくて水着もだった。
部室でお茶の準備をテキパキとやる手品先輩。
助手は不思議に思った。自分の前で手品は失敗するのに、こう言う事は問題無く出来る。
どう言う時にダメなのか、色々な物を前にして手品が成功するかどうかを試してみた。蝉の抜け殻は大丈夫。目みたいなのも大丈夫。人の顔に見えるシミは結構ダメ。助手の前だけど目隠しでやるのもダメ。
だったらと、助手の絵を描いた等身大パネルを置いてみた。顎が長いけど。自分は外に出てるからと言って手品先輩に手品をやらせてみた。ところが助手は等身大パネルの後ろに隠れていたのだ。そうとは知らずに手品先輩はお札切断マジックをやってみる。めでたく成功して助手がやった!と飛び出すと、折角成功したのにまた嘔吐。