さらざんまい・第8話
海藻(ママ)
悠が未だ小さかった頃、兄とこの町を去る時に捨てていたものがあった。それがサッカーボール。悠がサッカーやっていたのかと言われていたが、やっていた。しかも捨てた場面を見ていたのが一稀。そしてその時にあのミサンガを悠は一稀に投げ渡したのだ。そんな時に繋がりが出来ていたのか。だから悠が前回あたりで一稀がミサンガをしているのを見てあれだけの反応をしたのか。
燕太は荒れていた。スマートボールをやりながら荒れていた。前回あの練習場を荒らしたのが自分であると漏洩してしまったのを一稀に見咎められたから。しかし何故あんな事をしたのか一稀には自分の気持ちが分かっていない。そりゃ分かってないけど。そして知らないで希望の皿を悠に使おうなどと言い出したのに怒っていた。
荒れる燕太の背後に来たのは悠の兄の誓だった。最後の一球を打つにあたってうまく人生は一発勝負なんだと教え、それを見事に当ててくれる。燕太にはそれが悠の兄の誓だと分かったが、そこは言えないでいる。
そこにカワウソ警官がやって来た。誓が指名手配されて、警邏に出されたのだ。誓は警官の姿を見てヤバイと漏らすと、燕太が逃亡の手助けをして裏側から外に出してやる。ここから暫く燕太は誓と一緒に逃亡にお付き合い。誓は燕太が悠の友達とは知らないが、あとから何となく気づいたんじゃないかな。キャンディーを2本くれるから。
誓はスマホにある悠が子供の頃、サッカーをやっていた頃の写真を弟だと言って燕太に見せるが、そこにはあのミサンガが。一稀が持っていたミサンガがまさか悠のものだったと知って驚く燕太。
一稀は怒っていた。流石に鈍感な一稀とは言っても、練習場を荒らしたのが燕太だと露骨に漏洩されてしかも皿を盗んだのも燕太だと知り激しく怒っていた。でもちょっとは考えてみたらどうなのか。あの燕太が何故それをしなくてはならないのか。悠は知っていたが、それを悠の口から一稀には言えない。そして悠はもう兄と友に船で旅立たねばならない。
カワウソ警官の警邏は逃げた先のはなやしきにまで及ぶ。そこでさらにまた燕太は誓を逃がすのだが、そこで遭遇したのは誓に兄弟分を殺されて復讐の為に誓を探していたヤクザ。どう見ても「嗚呼!!花の応援団」キャラではないか、クエックエッ。これ、連載開始が昭和50年で、今の若い視聴者にどれだけ知られてるんだ。
誓は燕太をそいつの前に突き出して自分は逃亡。ヤクザは燕太が誓の関係者なのだろうとここ最近ヤバイ刃物を突き立てて迫る。そこにたまたま警邏のカワウソ警官がやって来た。撃つぞと言って撃っちゃった。カパゾンビの材料になるかもなと。驚いた燕太が逃げ出すうちに銃声を聞いた他の警官が到着。ヤクザが死んでいるのを見て、正当防衛ではすまないぞと言うが、これまた昨今の事件で刃物を振り回す相手には発砲もやむを得まい。今回はカワウソ警官がカワウソバッヂで他の警官を操作して正当防衛に。
サラちゃん陣営にはっきりとケッピがいる。カパゾンビを出現させる連中がカワウソ警官と探知して、対カワウソ用秘密兵器を投入する事にした。そして拘束されているらしい黒ケッピを取り戻すとか。しかしケッピが対カワウソ用秘密兵器を操作してる時にサラがラーメンの胡椒でくしゃみをしてケッピがかちんこちんに。サラはそのままお仕事に行っちゃうし、これって一稀・悠・燕太の危機にケッピが動けないって状態だろうか。
ケッピの基地できゅうりを踏み砕きながら苛立つ一稀の所へ燕太が箱を持って駆け込んで来た。その箱には希望が叶う皿が入っていて、悠の事情を知った燕太がやはり皿を悠の為に使おうと考え直した様だが、怒りの一稀は燕太が何か言う前に掴みかかって殴る。そしておまえなんかとは絶交だと。それに応える前に、そこへカワウソ警官がやって来た。
カワウソ警官は一稀に向かってカパゾンビ銃を撃つが、燕太がそれを庇って銃弾を受けてしまった。虫の息の燕太が一稀にやっと応えられた。嘘だろうとお前を嫌いだなんて言えるかよと。
今回、話の根幹が大きく動いた。繋がりを一番気にしていた一稀が実は色々繋がっていたのを分かっていなかったんだ。