少女☆歌劇 レヴュースタァライト・第9話
B組の雨宮さん、100回記念公演の舞台をこれまでよりももっとずっと良くしようと溢れる思いで新しい脚本を一晩で書き上げる。
これを受け取ったA組のみんなが絶賛。だが、ひとりだけ反応が薄いのがばななだった。だってばななは99回のあのみんなで作った舞台が最高で永遠にあれを、いや、もっと眩しい舞台が無い限り繰り返そうと思っていたのだから。その世界では純那がじゅんじゅんなんて呼ばれていない。どうしてこうなったのか。
スタァライトは二人のクレールとフローラの話。昨年はこれを真矢とクロディーヌが演じた。真矢演じるクレールがフローラを忘れ、それを取り戻す為にクロディーヌ演ずるフローラが一緒に星摘みの塔へ向かう。そこには6人の女神が居た。各々はそれを演じている各々が持っていた問題だったのではないか。激昂、逃避、傲慢、呪縛、嫉妬、絶望。
そしてそこを乗り越えた先で、しかしクロディーヌは光を失う。
これ、悲劇なのではないか。
ところで以前から思っていたが、6人の女神の服装のあの頭巾があまりイケていないんじゃないのと言うのが、今度のデザインでは頭巾ではなくなるらしい。新しいデザインでよくなるのがはっきりする部分か。
変わる筈のなかったループした世界を変えたのは誰なのか。てっきり途中から入って来たひかりなのかと思っていたばななだったが、違う事に気が付いた。ひかりがやって来てそれまでと変わった華恋が変えたのだ。
8人の中に入れずにオーディションに加われない筈だった華恋がひかりの事で参加して来た。そしてそこから変化が始まった。もう我々は知っている。まひるも変わったし純那も変わったし双葉も変わったし香子も変わった。
ばななの世界を維持するにはオーディションで華恋と戦って勝つしかない。そしてオーディション7日目が始まる。絆のレヴュー。
華恋、あなたは何なのか。ひかりがやって来て何が変わったのか。華恋はひかりと一緒にスタァライトすると言う。でもばななは言う。上で書いた様にあのスタァライトは仲良くなった二人を割く話ではないのか。だから自分が再演を続けて別れ別れになる結末を避けるのだと。
それに対して華恋、「ノンノンだよ」
舞台少女は日々進化するのだ。新しく生まれ変わるのが舞台少女。この再演を続けなくちゃダメだと言うばななに対して、華恋は舞台に描かれた99回目の演目から外れて行く。そしてひかりと一緒に星を摘みに行くのだと。
変化した華恋を変化を望まないばななが抑えきる事ができなかった。真矢さえも倒すばななだったのに。
オーディションに負けたばなな。でもそれは一緒に居てくれる純那が受け止めてくれる。最初は過去の偉人の名言だったのに、最後は純那の言葉。
「人には定めの星がある。綺羅星、明け星、流れ星、己の星は見えずとも見上げる私は今日限り。99期生星見純那、掴んで見せます自分星。」
そしてステージは愈々最終ステージ。
オーディション最終日、分かります。
現在の1位が真矢、2位がひかり、そして3位にクロディーヌと華恋。