少女☆歌劇 レヴュースタァライト・第10話
ばななループからひかり&華恋の一石によって第99回スタァライトから第100回スタァライトへ動き出した99期生達。だが彼女らには色々な課題があった。それがひかり&華恋後のオーディションで次々とそれを克服して行く。それはループの根源であったばななにまでも。今や純那と一緒にばなないすなばななスイーツを作れる程に。
ばななスイーツを食べながら華恋もひかりもまひるも双葉も香子も次のオーディションを考えていた。トップスタァを掴んでスタァライトするのだと。
華恋とひかりはまひるから部屋を片付けるから二人とも出てと追い出されて、行った先が水族館巡り。華恋がひかりをおいかけたサンシャイン・品川、そして東京タワー水族館へ。もうすぐ無くなってしまう(本当)東京タワー水族館へ。
そこは約束の地。幼い頃にスタァライトを見てスタァライトごっこをした場所。あの時は人垣が出来てしまったらしい。そしてロンドンでオークションに敗れたひかりが東京にやって来て華恋から一緒にトップスタァになろうと引き上げてくれた場所でもあった。ひかりは華恋に感謝する。自分があの状態になっていたのを一緒になって「私達」になってくれてありがとうと。
そしてオーディション最終日の召集。9人が会場に呼ばれたが、そこは今までとは違っていた。舞台には席についた真矢とひかり。後ろにはクロディーヌと華恋。そして観客席に香子と双葉とまひるとばななと純那。オーディションは2対2のレヴューデュエット。だから5人は観戦者となるのだ。自分が参戦出来ないオーディションなんて見る価値は無いと席を立ちかけた香子だったが、双葉達は見届けると言うので香子も席に戻る。
2対2の組み合わせは現在の順位で1位の真矢と2位のひかりが選ぶ。ひとひねりあるのかもと思ったが、順当に真矢はクロディーヌを、ひかりは華恋を選んだ。
そして始まる運命のレヴュー。流石に主席天堂真矢と次席西條クロディーヌのペアは強い。単独でも華恋とひかりを押している。そしてペアとしても強い。追い詰められた華恋とひかりだが、しかしここで二人の逆襲。
真矢のボタンが取れて上掛けが落とされる。ここでクロディーヌが叫ぶのだ。真矢は負けていない。負けたのは私だと言って自分のボタンを引きちぎった。真矢は決して負けてはならないのだ。いつもいつも不敗で自分の先を進んでいる。自分は入学試験の時に自分の奢りを知らされてから真矢の後を追って来たのだ。でもばななループでは真矢さんはばななに負けてるんですけどね。ともかく取り乱したクロディーヌに真矢が落ち着いて私のクロディーヌとフランス語で説得した。
これで選ばれたのは華恋とひかり。華恋が言っていた二人でトップスタァになるんだと言うのが成し遂げられたのか?
いや、違った。キリンはレヴューの継続を宣告する。悲劇のレヴューの開演ですと。
二人が星詰みの塔に向かってせり上げられた。とまどう華恋にひかりは言った。
さよなら。
華恋のボタンを落として最後に残ったのはひかりだった。
やってくれたなひかりさん。
私達になってくれてありがとうとかぬけぬけと言えたものだ。
しかしこれは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」になっていないか?