ハイスコアガール・第1話
ハイスコアガールってそう言う意味だったか。
1991年は湾岸戦争が勃発した年、そして東側の社会主義国が次々と倒れて行った時代。社会主義国の息の根が止まった時代だった。
そう言う時代、未だゲーセンが華やかでアーケードゲームも全盛期。矢口春雄は学校ではさみしい少年だったが、ゲーセンでは輝いていた。但しゲーセンへの出入りは禁止されていたので、はるばる隣町迄行ってプレイしていた。
ところがそこでストIIをやっていて事件が起きた。対戦相手が女の子だと周りがざわめく。春雄が覗いて見たら、それは同じクラスで優等生にしてお嬢様と名高い大野晶だったのだ。しかも強い。春雄はコテンパンにやられてしまう。
晶の三十連勝がかった時、春雄はどうも使うのは恥ずかしい技を使って1ラウンドを勝つ。だが2ラウンドは片手プレイしたせいで負け。3ラウンド目は投げハメで何とか勝った。
晶を見かけたのはそれ以降もあった。或る時は駄菓子屋の店頭のボタンが壊れたゲーム機で勝つ姿。そして雨宿りの駄菓子屋だ。
駄菓子屋のばあさんの圧力を受けて春雄は晶と協力プレイをする事に。その時に春雄は晶にどつかれながら気が付いた。彼女はハイスコアを目指してプレイしているのだ。
プレイが終わった時、雨が上がって春雄は残った二十円で飴を買って晶に分ける。いや、晶が二つとも食べちゃったけど。
絵柄は好きではなかったが、晶がなかなか面白い子だった。
でも金曜深夜は本数が多いので優先順位を下げると途中で見なくなってしまうかもしれない。