死ぬまでに遭遇したいシチュエーションって何?と唐突に聞いて来る真奈菜。真奈菜は外国人に道を聞かれてそのままあんな事やこんな事迄行きたいのだそうだ。一方ちおちゃんは車から吸い殻をポイ捨てされたのをそのままキャッチして運転手に「落とし物だぜ」って返してやるのに遭遇したいと言う。やはり感覚が並ではない。
なんて言っていたら今まさにそれが起ころうとしていた。つい先日小田原でもあったけどね。それを見てちおちゃんは猛然とタックル。何とか吸い殻をキャッチしたかと思われたが、そのまま街頭の支柱に激突して肩を激しくぶつける。
衆人の目から逃げて建物の影に入ってちおちゃんの手を見るとさっきの吸い殻がちゃんと握られていた。だがちおちゃん達は高校生。タバコなど持っていてよいのか。その問の答えは真奈菜が出した。それはもう吸い殻、ゴミ。ゴミを拾うのは合法。ああ、まあ、そのまますぐに捨てればそうだろう。
しかし真奈菜はちおちゃんの様子から気が付いた。この子はタバコを吸っている大人をカッコいいと思っているみたいだ。そんな訳でちおちゃんにタバコを持たせて吸っていないけど吸っているみたいなポーズを取らせて次々と写真を撮って行く。あー、これネットにうpしたらどうなるんだとか思いながら。そしてとうとう奇跡の一枚が撮れるのだ。
なんかね、若者が(年寄りくさいけど)パシャパシャ写真撮ってインスタばえ求めてる気持ちが分かったよ。
そしてちおちゃんは真奈菜にも一緒に撮ろうぜと言って、真奈菜は共犯者にされてたまるかと思ったのに結局は写ってしまう。
しかしタイトルどおり今は通学途上。このまま吸い殻を持っていると自ずとそのまま学校に行く事になる。これは厳しいミッションだ。知らぬふりをして校門に入るちおちゃんと真奈菜だったが、後藤先生の目、いや鼻は誤魔化せなかった。
臭う。タバコの匂いがする。おまえらそのままそこで止まれ!と一喝。ちおちゃんの所に近づいて来てここから匂いがすると言う。もう逃げられない。ちおちゃんは潔く吸い殻を見せた。そして手に持っている理由をポイ捨てされていたのをゴミ拾いしたと言う。まあ本当なんだけど。
すると後藤先生はあっさりとそれは良いことをしたなと認める。あまりにあっさり認められたので逆にちおちゃんは疑わないのかと聞くが、吸い殻にうっすらと口紅が着いているし両切りタバコだからお前にはキツイ、だから違うというのだ。
子供扱いされてかえって反抗したくなったちおちゃんは、実は私って悪い女かもとバキューンなポーズをするものの、周りから一斉に笑われて、これがお前の評価だ、だから違うと終わってしまう。じゃあじゃあと写真を見せようとしてこれは真奈菜から強く妨害された。
進路調査票が来た。真奈菜は学校の先生と書いて出したそうだが、そうしておけば教師からえこひいきを引き出せるかもしれないと言うのだ。でも真奈菜の本心は働きたくないでござる。ちおちゃんはなんだかんだ言っても働くのは楽しい部分があるんじゃないかと言うので二人で賭けをする事になる。最初に出会った人に働くのは楽しいかどうか聞いて楽しいと答えたらちおちゃんの勝ち、そうじゃないと真奈菜の勝ち。
そのまま歩いて行くと例の安藤が居る。いや、この時点ではちおちゃんには分からない。見てる我々が小山さんの声で分かるのだw 安藤はやべえ仕事やりたくねえと頭を抱えている。これを見て真奈菜がにやり。さっそく聞きに行く。
真奈菜のお悩み相談。安藤はいろいろと辛みを口にする。ちおちゃんは離れて新聞配達かーと見ていたが、やっと気がつく。安藤ではないか。そんな訳で真奈菜の後ろから手を上げて合図を送る。それを見た安藤はこんな姿をブラッディ・バタフライに見られてしまったといきなりかっこつけだした。そして挙げ句にはもう全部捨ててバックレるかと。
それを見てちおちゃんが説教。折角働き始めたのに投げ出すなんてかっこよくないと。説教された安藤、思わずブラッディ・バタフライと言いかけたのですかさずちおちゃんがそれを制止して私達も配るからと。と言う訳でちおちゃんと真奈菜は新聞を配達する羽目になってしまった。しかも大幅に送れた新聞を。
真奈菜が配達する先をみつけると、遅れているからピンポン鳴らして直接手渡そうと言われてしまい、そのとおりにすると、中から出て来たおばさんにもうニュースで見たわー!と地面に叩きつけられる。
ちおちゃんの方も届けると温厚そうなおばさんが出て来たのに新聞を丸められて顔をこづかれる。
何故こんな目に遭うのかと言うと、安藤に言わせれば昭和生まれはゆとり教育前の詰め込み教育だったから一日の始まりに文字が詰め込まれた新聞を見ないと攻撃的になるとか。酷いな昭和生まれ。まあ私も若い頃に未だネットが普及していなくて新聞をとっていたが、朝の出社前に新聞が意味もなく遅れて届いてなかったら怒ったな。だって朝刊が夜に家に戻ってから見るんじゃ意味ない。強い雨風とか雪とかそう言う天候が悪い日は仕方ないけど。
と言う訳で天候が悪い訳でもなく安藤が遅れたのは配達中に職務質問を受けてしまったからだそうだ。いや、見るからに新聞配達してるのに職務質問する警官ってどうなのよ。
そして最もやっかいな客。ちょっとでも遅れると玄関の前で待っていて延々と説教されるのだ。今日も外に出て待ち構えている。仕方ない、怒られて来るかと言う安藤にちおちゃんはそれを止めて真奈菜に目配せする。真奈菜、ちおちゃんの意図をしっかり汲んで、すぐに連携に入った。アパートの下で待ち構え、ちおちゃんが走って真奈菜に放り上げて貰う。無駄に運動神経の良いちおちゃんは見事に二階に上がっておっさんの背後からひっそりと新聞受けに投函するのに成功。そして飛び降りて安藤に受け止められるのだ。
最後の新聞を配達して喜ぶちおちゃんと安藤。なんだこの雰囲気はと思った真奈菜は二人を引き裂いて学校へ。だがちおちゃんが安藤にこれだけしたのは別に二人の関係なんかじゃなかった。安藤に新聞配達って楽しいねと言って「ああ」と言わせたから賭けは私の勝ちだと言うのだ。さあ100円寄こせ。安藤はちおちゃんにいつも助けられてなんていい女なんだと思っているのに、そのちおちゃんはこんな女w
真奈菜にもちおちゃんと同じ挨拶をされているかどうか分からな無い状況でどう返すのかと言う瞬間がやって来た。真奈菜の理論では挨拶しようとしている人間なんて周りを見ていないから挨拶してるようなしていない様な表情で軽く返せば良いと言ってそのとおりにするのだが、顔が微妙すぎた。
そこを突っ込まれてお腹がおかしくてなどとオーバーリアクションしてしまったせいで人が集まりだす。さりげなく挨拶を返すの失敗。