ダーリン・イン・ザ・フランキス・第21話
前回の最後でいきなりの超展開となったダリフラ。スターエンティティに叫竜の姫が乗ったストレリチアが接続してしまったので、かねてから賢人会議に忍び込んでいたヴィルムの工作員である主席と副主席がスターエンティティに仕込んでいたプログラムが反応して惑星破壊兵器となる。
ヴィルム様に言わせると折角地球の人類を思念体の世界に統合しようとしたのに、スターエンティティとか言う危険な武器を作って起動してしまったので惑星ごと破壊するわと言う理論。
ここでみなさんによる解説によると、地球には数千万年前に叫竜に該当する知的生命体が居た。そこにヴィルムが襲来して今回と同じ様に思念体となって融合せよと来たのでそれを拒否して戦いとなる。戦いは何百年にも及び(すげーな、銀河英雄伝説の帝国と同盟の戦争ですら150年程なのに)やがて叫竜の先祖は戦いに特化する形態とエネルギーに特化する形態とに別れた。その結果、当時のヴィルムの先遣隊は撃退したものの、もはや子孫を残せる状態ではなく、この叫竜の姫だけが人型として残ったのだ。
そんな大事件、地球のどこかにもっと沢山痕跡がありそうなんだけど。フランクス博士が叫竜のメカニズムを解析したのだって、そもそもはヴィルムの作った賢人会議に招聘されたからで、だとすると人類が自力では発見していなかったと言う事になる。
あれ?
ヴィルムの工作員が来てマグマエネルギーとか発掘したとしたら、そこから叫竜だのスターエンティティだのが生まれてしまった訳で何だか余計な事をしてしまったのではないのか。マグマエネルギー発掘前の人類なら赤子の手を捻る様に思念体として取り込めたのではないのか。
ともかく、スターエンティティは惑星破壊兵器になってしまうし、地上では青いヤツとマゼンタのヤツが交戦してイチゴ達は一体どっちと戦えば良いのか分からなくなってしまう。一応マゼンタの方が宇宙からの侵略者だと言うのだけは認識しているけど。
一方のナインズのみなさん、能力があったくせに自分で考える力が無くて最後のパパ達の命令だけを守って叫竜と戦う。変な見方をするとこれは主席と副主席の思う壺なのではないか。
これとは別にイチゴ達は自分達で考えて何をすべきかを選ぶ。中央からの司令が途切れた部隊はそうするしかないよね。
ストレリチアの中ではまんまと罠に嵌った叫竜の姫がすっかり諦めモードに入ってしまった。だがヒロは諦めない。叫竜の姫と接合して乗っ取られるのを少しでも遅らせる。それがダーリンがくれた時間なんだねと言うゼロツー。
最初は72分程あったその時間を、ゼロツーは点滴で少しでも回復させるのに使って残り30分を切ったところでストレリチアに向かう。フランクス博士も一緒に。そこに突入して来たのがイチゴ達のフランクスだった。マゼンタのヤツと防戦しながら、ここでゼロツーと合流。話を聞いたイチゴはゼロツーとフランクス博士を携えてストレリチアの方へ。
それをマゼンタのヤツが追って来るから、まずはクロロフィッツが防戦。これでイクノの髪が真っ白になっちゃうんだけど。さらにやって来るマゼンタのヤツを防ぐ為にアルジェンティアとジェニスタが残る。ここは俺たちにまかせて先に進めと言う流れ。
デルフィニウムはスターエンティティ突入ポイントへ。そこにさらにマゼンタのヤツが来るのだが(て事は、アルジェンティアやジェニスタは突破されたって事ですか?)、今度はデルフィニウムがここは任せてゼロツーは行ってと。
中に入ったところでフランクス博士が叫竜を元にして作った腕を喰わせて入口を開き、追ってやって来た青いヤツにOTFの如くゼロツーが飲み込まれて奥へ向かった。ゼロツーは博士に向かって僕を作ってくれて、ダーリンに会わせてくれてありがとうと。ゼロツーをスターエンティティ胎内グランクレイドルに送り届けて青いのは使命を果たしたが如く壊れる。
ストレリチアをこじ開けて中に入ったゼロツーだが、既にヒロの反応が無い。だが、これで終わらせられないと角を解放してゼロツーはヒロとキスをして覚醒させてスターエンティティの惑星破壊兵器化を止めて本来の姿、ストレリチア・アパスとなった。
ヴィルムが恐れていたとおり、ストレリチア・アパスの威力は絶大でヴィルムの先遣隊をあっと言う間に吹き飛ばす。嘗ての主席・副主席はこうなったらフリングホルム(フリングホルニじゃないの?叫竜より作りし生命の槍だそうで)だけは貰って行く、我々はやがてまた全力を上げて征服に来ると捨て台詞を残して去って行った。
これでなにもかも救われた・・・と思ったら、ゼロツーが反応しない。角も落ちてしまった。