恋は雨上がりのように・第8話
近藤のこの妙なテンションは何だ。あきらにおともだちとか言って手伝おうとする。吉澤が混じろうとしたら吉澤には前髪が長いねとつれない。吉澤がこれまた真面目で、もしかしてバイトをやめせられるかもと悩むのだ。
どうしてここまで近藤がおともだちおともだちと言うのかと言うと、あの嵐の夜に思わずあきらを抱きしめてしまったのを「友達としてのハグ」と弁解した為。だから「おともだち」をしっかり固定しようとしているらしい。
あきらがまかないを食べているところへユイもまかないを持って入って来た。そしてあきらの右頬にニキビが出来ているのを発見。良い薬があるからと取り出そうとしたところで吉澤が暗い顔をして入って来た。例の前髪を指摘された事を気にしているのだが、それを聞いたユイが自分は美容師を目指しているからカットしてあげようかと言うと、悩み解決と感じた吉澤がユイの手を握って大喜び。
吉澤が出て行った後でユイが真っ赤になってあきらに好きな人居る?と聞いてきた。以前もそのそぶりが見えた様にユイは吉澤の事が好きなのだ。だからあんな事を言ったけどうまく行かなかったらどうしようと急に弱気になる。そのユイをあきらが励ます。先ずはおともだちになれば良いと。そしてお友達から先に進むかも知れない。それは自分に言い聞かせている言葉でもあった。

店内に夏祭りのポスターを貼りまくる近藤。律儀な性格で引き取ったポスターを全部貼るのだそうだ。でも従業員の動線上にあんなに貼るのは意味的な意義は無いよなあ。但し物語的にはこれであきらが夏祭りを意識すると言うのが分かる。そしてこの後であきらがおともだちなんだからメールアドレスを教えて下さいと言うので、てっきりあきらは近藤を夏祭りに誘うのかと思っちゃったよ。
あきらがあがる頃、ユイが外で吉澤の髪をカットしていた。そして近藤のメアドを貰ったあきらは例によって足をうきうきさせるのだ。

あきらを気にしていたはるかだが、そこに転がって来るサッカーボール。どうやらはるかに声をかけるきっかけのボールの様だったが、はるかは露骨にそれを嫌がる。いつも一緒に居た子は誰だっけと言うので、サッカー部キャプテンの山本がターゲットにしているのははるかを介したあきらではなくて、はるかそのものらしい。
でも話かけんなと言わんばかりのはるかがそこから走って離脱しようとしたのを山本も走って追いかけようとしてどうやら痛めた膝が痛んだらしい。山本もあきらと同じ様に足を痛めて好きな物から遠ざからざるを得なかった様だ。そんな山本が怪我でスポーツを諦めている者の気持ちを代弁してくれる。そしてはるかがあきらの傍に居てくれるのが支えにもなっている筈だとも。おや、はるかの表情が変わった。この場面でははるかの山本を見る目が変わったのかと思ったのだが、今日の最後の場面を見るとそうじゃなくてあきらへの気持ちの方なんじゃないかと思って来た。
現代国語の補習を受けていたあきらだが、店にもそれを持って来て問題の解答を書いている。近藤は夏休みの宿題?と思ったが、補習と聞いてちょっと笑っちゃう。現国の補習を受ける様な子が近藤の為に夏目漱石を読み出したんだけどね。
どんな問題?と聞いて芥川龍之介の羅生門と知ると俄然テンションが上がる近藤。芥川は夏目よりずっと読みやすい。明治から大正に時代が移っただけでこんなにも感性が現代に近づくのかと思う程に。
近藤が問題を見てみたら最後の問いが下人の行動をどう思うかと言う問題で、こんなのを問題にしちゃなあと言う近藤だが、これは採点対象じゃないと聞くと、それなら納得だと言う。羅生門を読んで自分がどんな風に思ったのかを書けと言うものだ。そして近藤は羅生門のあらすじを饒舌に語る。と言うか、冒頭を読み上げ始めてしまう。わ、わたしも源氏物語の冒頭なら暗唱してるよw
近藤は自分が下人だったらどうするかと聞かれてもう小さく生きる事しか出来ない年になったと述懐する。そして自分はもうニキビなんて出来ない老境に近づく人間なんだと思う近藤。
そうしてあきらの教科書をぱらぱらと見ていくのだが、そこに例の落書きがあって焦る近藤。ああそうか、あの時の教科書これのここの部分か。
厨房では吉澤がユイにカットをして貰って喜んでいる。あのぱっつんで良かったのか。何にせよ吉澤が喜んでいるので、ユイ、良かったなあ。髪をカットした吉澤を褒める近藤だが、あきらのニキビを見てもう自分は・・・などと思った近藤なのに、その彼にもニキビが。
そしてあきらは夏祭りに出かける。誘ったのははるかだった。お待たせ、と言ったので近藤が相手じゃないとは思ったがはるかだった。離れていたはるかをあきらが夏祭りに誘って嬉しそうなはるかだった。


