ダーリン・イン・ザ・フランキス・第10話
突然光りに包まれた。
ゾロメの声で始まったこの話、後から思えばこれはゾロメが生まれた時の記憶だろうか。その生まれ方がどの様な形だったのかは分からないが。
第13都市部隊の連携が良くなって来た。今回もいつもの様にイチゴ達が叫竜を足止めしてストレリチアにトドメをささせようとした。が、ここでゾロメが俺がやると言ってひょっとしてマズい事になるのではと思ったが、首尾よくコアを破壊。トドメをさしたかっこいいポーズのままでいたせいでまたもあの青い液を被る。以前被った青い液って叫竜の断末魔のヤツだったのか。だとしたらまたミクのスーツがと思ったが、それは大丈夫。でもミクはゾロメにおかんむり。
一方「パパ達」は第13都市部隊の活躍に大満足だった。混成部隊なのが良いのかとか色々意見もあったが、今以上の活躍をさせるには褒賞を与えるのが良かろうと言う事になる。

ナナにそれは伝達されて、明日は礼装で集まる様にとみんなに伝えられる。パパ達から勲章が与えられるというのだ。でも勲章と言われてミクやイチゴ達は驚き喜ぶが、ゾロメにはそれはピンと来ない。しかし、勲章授与の為に都市の中に入れると聞いて大喜びした。ゾロメは都市の中に入る事にとても憧れていたのだ。でもゼロツーの表情はけっして明るくない。
そしてその日。いつもなら拒否されるゲートは今日は無事に通過出来る。エレベーターで降下して都市の中へ。ゼロツーは嘗てここは死んだ街と言っていたが、だから今回までは実は明かりだけ灯っていて人が住んでいないのではないかと思っていた。
式典は起動式典の様な大勢の観客の居る中ではなく、式場で簡素に行われた。オトナの代表はイチゴ達一人ひとりにねぎらいの言葉をかけて行く。そしてゾロメの時、ゾロメは思わず握手の手を差し伸べたが、オトナはそれを見たもののあっさりすごしてしまい、ゾロメの手は宙に浮いたまま。
帰りは折角だから歩いて帰りたいと言う言葉にナナはまあ良いでしょうと歩いて出口に向かった。その時にゾロメがうっかり昇降機に乗ってしまい、上にあがってそのまま下りられなくなり、なんとか下りようとした所を女性らしきオトナに発見されて、思わず墜落したのを助けられた。
介抱にあたって治療機器を使ったらしいが、その女性は「私たちとは身体とか少し違う」と恐ろしい事を言ってのけた。この女性は「コドモ」を知らないのだ。連絡をして帰してあげると言ったオトナにゾロメが少しここにいてオトナの人の話を聞きたいと言ったら、いいでしょうとオトナがはじめて頭のフードを取って見せる。

老人だ。でも口元が若い。真の老人はあんな口元じゃないぞ、ソースは私。
部屋の中を殺菌して(これは一体なんだと思った)、お茶とお菓子を出してくれる。ゾロメにはそれが途方もなくうまい。でもオトナは食べない。もう必要な栄養摂取ではそう言う味覚を楽しまなくなったと言うのだ。
この広い家に二人で住んでいると言う。パートナーとともに。パートナーとは。ゾロメにはパートナーと言うのはフランクスを動かすのに必要だと思っていたが、オトナはなぜパートナーが必要なのだろう。オトナによるとこれは慣例を踏襲しているだけで、昔は生活や生殖にはパートナーが必要だったのだが、今は自分一人で生きられない不便な状態からは脱却したと言う。
色々謎ですな。この老人なオトナを見て、そしてコドモを知らないのを見て、ひょっとしたらもう生物としての次世代の生産が出来なくなって久しいのかと思ったのだが、ナナとハチの見栄えは若いオトナ。
そしてこのオトナ女性のパートナーは今娯楽をしていると言う。装置の中に入って直接脳に刺激を与えているのだと。その様子を見てみたら機械の中で寝てニヤニヤしているのだ。この人がどんな声なのかもう忘れてしまったと言う程に会話をしていないと言う。いくら慣例だからと言ってそれでパートナー生活する意味があるのか。
パートナーとの会話が無いと聞いて、ゾロメは俺なんか毎日ミクと言い合いをしていると嘆く。オトナはそれを聞いてそれは相手との相性が悪いので、交換した方が良いわねとあっさりと言った。
そんな話をしながらオトナ女性は何度も倒れる。人と話すのが久しぶりでとても疲れると言う。そろそろ帰らなくちゃとオトナ女性は連絡をして迎えを呼んだ。それを聞いたゾロメの目から何故か涙が。あなたとは今日初めて会ったのに懐かしい気がすると言うのだ。

あ、まさかゾロメはこの二人の遺伝子によるコドモですか?
それが冒頭の光りに包まれた場面?
「迎え」がやって来る。ゾロメはガイガーカウンターの様な機器をあてられて調査される。オトナ女性は何をしたのかを審問され、何かを渡された。「迎え」は余計な事をして、おまえらの様な細菌保持者が入って来る場所じゃないとゾロメを叱責した。どうやらオトナは無菌状態の空間で生活している様だ。だからゾロメと話す時に殺菌をした。あのフードは防菌のフードなのかもしれない。オトナ女性に渡された物は抗生物質だろうか。
ゾロメは寮に帰って怒ったミクから罰の風呂掃除当番。あのオトナ女性に会った時の懐かしさは何だったのか、でもそれをいつしか忘れて日常生活に戻っていくゾロメだった。

