桜の季節の舞台探訪・ヤマノススメ・ソメイヨシノ満開の飯能市街
今年の花見の一貫では飯能中央公園の桜を見てみようと飯能に行く事にしました。
そこだけで済ますのもアレなので、飯能市街をそこそこ歩き回ってヤマノススメゆかりの場所の桜も見てみようと言うものです。
なお、カット合わせはあまりしていません。
主に桜が入る感じで撮りました。
まずはお馴染みのあおい達の高校。
モデルは聖望学園です。
こんな感じで学校の前は桜並木です。
聖望学園迄来たらちょっと足を伸ばせば・・・いや、結構遠かった。
第二天覧山のある「飯能桜の森」
こちらはアニメ化されておらず、原作コミックスです。
いや、以前行った時(1月)に思っていはいたのですが、いくらなんでも「桜の森」は詐欺です。
色々な種類の桜がポツリポツリと植えられていて、花期がバラバラなので全く華やかさがありません。
「桜の森」の企画を立てたのは誰なんでしょうね。
何種類かの桜の木を植えるのは良いんです。でも春に順々に同種の木が何本も花を咲かす様にしないと。足立区にある都市農業公園を参考にしたら良いです。
次はここなちゃんガード。
どこだそれw
そもそもここなちゃんが橋をくぐるのはいくつか場面があるのですが、八高線の橋の下は完全に「橋」の下なので、ここなちゃんガードと言えばOVAの場所です。
とは言ってもここなちゃんの背景に見えているのとは反対側です。
ここは昨日秘密の花園への往復の時に桜の木が見えて「あれ?ここはここなちゃんガードの筈では?」と目星をつけていたのです。
ここなちゃんガードは第二天覧山から天覧山へ行く道の途中にあるので必然的に通ります。
飯能中央公園に到着しました。
公園内は飯能春祭りで大変な事に。
二期後半のEDで登場した横断歩道。
左側が飯能中央公園です。
飯能中央公園を除くとここぞと言う桜の場所はあまりありませんね。
昨年4/16に歩いた「桜山展望台とここなの飯能お花見大冒険」のコースの方が良いかもしれません。八高線橋下にも桜があります。
ハクメイとミコチ・第12話・最終回
緑尾老のキャラバンがマキナタの近くにまで来ると言うのでハクメイとミコチはそこに行く事にした。ハクメイは昔行き倒れていた時に緑尾老に拾われて暫く一緒にいたのだ。
マキナタに行きたい、そこは色々な人達が集まった変な街だからと言うハクメイを連れて緑尾老のキャラバンはマキナタ迄やって来た。念願かなったハクメイ、しかしそれは緑尾老達との別れだった。
マキナタは門より大きい者を入れない。緑尾老はそれよりもずっと大きいのだ。だからハクメイ、お前だけが入れと。緑尾老とマキナタに入れずに別れるのは嫌だ、それならば一緒に行くと言うハクメイに緑尾老は、それはダメだハクメイはこの町で一度暮らしてからその先を考えなくてはいけないと。
こうしてマキナタのミコチの所で暮らす事になったハクメイ。なら、ここからいつかは出ていくの?と聞くミコチに、いやもう此処は帰って来る場所だとハクメイは言う。
さて廃道を歩いて索道に乗る計画だったが、廃道は結構道が荒れている。いや、本当の廃道の荒れっぷりはこんなもんじゃないよ。ちゃんと登山靴履いて歩かなきゃw
そこで何かに乗せて貰う事にする。丁度道に居たタヌキに500で索道の駅迄乗せて貰う事になった。最初はゆっくりと進んでいたタヌキだが、背中の上でハクメイが話す緑尾老との関係、そして今日はその緑尾老のキャラバンを見に行くと言うのを聞いて情が芽生えたか、少し急ぎ足で進む。でもおかげでハクメイとミコチは乗り物酔いしちゃったけど。
カハル橋まで来たら何か様子がおかしい。橋桁が腐って通れないので通行止めになっていた。ここを渡れないと索道まで行けない、それじゃ間に合わないと困り果てているハクメイを見て、仕方ないな、橋の向こうまでって約束したからなと背中に二人をしっかり結びつけて川へ降下。そして川を渡ろうとした。
だが、そこには巨石が通せんぼをしていて向こう岸に渡れない。どうしたものかと思ったタヌキだったが、ここでハクメイが持って来た爆薬。趣味と実益の爆薬。これで爆発させてバランスを崩して岩をどけて渡れる様にした。
向こう岸に着いたものの、もう索道が終わってしまいそう。どどどど、どうしようとハクメイとミコチが慌てているのを見てタヌキが最後のサービス。ゴンドラに二人を放り込んだ。
夜行索道となったゴンドラの中でピーナツの夜食を食べて寝ているうちに、コヨウ大岩に到着。山頂で日の出を見るんでしょと薪を渡してくれたので、緑尾老のキャラバンが通るまで夜明けを待っていた。だが、暗くて分からなかったが、見張っていた方向が逆。日の出でなんとか見える様になった時にはもう緑尾老のキャラバンは去りつつあった。ハクメイが叫んでも聞こえない。そこでもう一つの爆薬。これを石にくくりつけて、猿の索道員に遠くへ投げさせて音で気づかせようとしたのだが、おい、そんな近くに落としてどうするw
大きな爆発音は、さすがにキャラバンに届いた。ケイカが襲撃か?と望遠鏡で除いたらそこには猿が爆発で落ちかけたところで手を振るハクメイが居た。相変わらずだなあと笑う緑尾老の一行。ハクメイの合図に応えて緑尾老が遠吠えをする。久し振りの挨拶が出来て良かったな、ハクメイ。
EDの物語で出てきたが、ハクメイの紅い髪の毛が気に入っていた緑尾老は、ハクメイがそれを置いて来た時、自分の飾りとして結びつけていたのだ。
ハクメイとミコチ、いい雰囲気の物語だった。金曜深夜はこれをリアルタイムで見て心が和んで週末に入ると言う良いパターンだった。
See you againって、二期がありそうな最後ですね。
恋は雨上がりのように・第12話・最終回
近藤はどうやら九条が家に来て以来久し振りに原稿に向かう様になったらしい。それにしてもやっぱり紙の原稿用紙なんですね。
あきらに「南高の倉田はあきらと同じ怪我から復活したよ」と言ってしまったはるか。それは「おまえは一体何をしているんだ」と言わんばかりのものだったから激しく後悔していた。
あきら達は進路希望の調査の季節がやって来た。吉澤は同級生だとして、ユイも同学年なのか。ユイは以前チラと言っていた様に理容師を目指す様だ。そのユイに吉澤がまた髪をカットして欲しいと言って来た。どうやらユイと吉澤はうまく行きそうな感じ。
近藤は最近仕事の方でも忙しい。ここのところ連日本社に行っている。店内では久保がこれはひょっとしてひょっとしたら昇進なのではないかと言う。店長から昇進したらどうなるか。本社勤務になるらしい。キッチンの二人はそんなの無い無いとは言うものの、あきらは近藤がこの店から居なくなってしまうかもと気になる。
或る日、事務室に勇斗が来ていた。鼻の頭に絆創膏をしているのでどうしたの?と聞いてみると陸上で転んだと言う。速く走れる様になりたいと言う勇斗は、あきらに走るのが早いかと聞いて来た。
そりゃ陸上のエースだったから速かった。でも今はやっていない。こんな時どう答えるのかと思ったら「うん、まあまあ」と。それを聞くと勇斗があきらに走り方を教えてと言う。驚いたあきらだったが、教える事にした。
練習中に転んだ勇斗、でも転んでも遅くても走りきらなくちゃいけないあきらめるな、そうじゃないとそれ迄走った意味がないじゃないか、とパパ即ち近藤に言われたのだそうだ。
あきらはその近藤の言葉を噛みしめる。小学生だとちゃんとした走り方をするだけで数段速くなりそうだな。速くなったら続けるだろう。
事務室で二人になった時、近藤は勇斗が走り方を教わった話をする。でもあいつ続くかなと言うが、あきらは大丈夫だと。飲み込みも早いし、きっと続くよと。
近藤が頻繁に本社に行っていた理由が明かされる。本社でレクチャーを受けていたが、追試になっちゃったと。ここの場面、暫く意味が分からなかった。だってファミレスのシステムを知らないから。どうやらタイアップの新メニューのレクチャーを受けたものの、近藤はうまく出来ず、追試になって、だからこの店での新メニューの提供は遅れるらしい。いいのかそれで。ともかく近藤の昇進じゃなかった。
そしてまたも近藤が本社に行く時にファイルを忘れた。あきらはそれを持って追いかける。走るかなと思ったが走らずに届ける。近藤にファイルを渡して立ち去りかけたあきらに近藤が思わず声をかけた。
それを聞いて近藤に駆け寄って抱きしめられたのは果たして近藤の見た風景だったのだろうか。あきらもはるかにメッセージを送る。「もう一度、一緒に風を見よう!」はるかの気持ちが通じてあきらも再び走る事にした。こうして二人はまた自分の夢を追いかけ始める。
いやあ、結局最後の場面は実際の風景ではなかった訳だけど、二人はこの先どーなるんでしょうね。
なかなか楽しかった。ノイタミナ作品の中でも好きな方だ。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン・第12話
和平反対派が蠢動。
南から北へ平和条約調印の為の特使が向かうが、それを狙った妨害工作が行われるのをライデンシャフトリヒ軍が察知した。陸軍は特殊部隊をもう解散してしまったので今回の特使護衛の為の部隊として海軍特殊部隊のディートフィリート・ブーゲンビリア大佐に白羽の矢を立てる。と言うか、ディートフィリートに言わせれば弟が居ないから兄に押し付けたのかと。陸軍首脳部らしき連中がこれに微妙な反応を示した。
一応途中までは川と運河を遡上して行くのでそれは海軍の部隊には合っている。がディスタリーから先は列車でガルダリク迄向かうので、海軍部隊の得意とするものではないが、陸軍としては現地の部隊を自由に使って良いと言うお墨付きを与える。
先のメナス基地近くの収容所から脱走したガルダリク帝国の部隊約1,041人が今回の特使襲撃をしようとしているメルクロフ准将と合流。メルクロフ准将はヴァイオレットがギルベルトと最後の戦いをしたインテンスの駐屯部隊の司令官の様だ。あそこで撤退する時の悔しそうな顔が思い出される。
特使がディートフィリート大佐の船に乗船。そして調印文書をうつ為のドールが同乗したが、それはカトレアでおつきとしてベネディクト。C.H郵便社のドールが乗っていると聞いてディートフィリートはカトレアに今日はあいつ(クラウディア)は来ていないのかと言って来た。そして同社にはあのヴァイオレットが居る。そのヴァイオレットに対しては口を極めて罵る。カトレアがむかっとしたが、ベネディクトがヴァイオレットは確かに出来損ないかもしれないが、それでも一生懸命手紙を書いている。そしてカトレアも彼女の書いた手紙は人の心に染みこむとディートフィリートに反論した。ホントにね、人に対して悪意を込めて悪態をつく人間って最低だと思う。
特使が船に乗っているうちは順調に進む。しかしディスタリーで列車に乗り換えてからが問題だった。沿線で火災が起きていると言うので列車は足止めをくらっていたが、そこをたまたまメナスから帰社するヴァイオレットを乗せた例の飛行機が飛ぶ。まずヴァイオレットは沿線の黒煙が単なる火災ではなく爆破されたものだと視認した。これはただごとではない。そしてその路線を走ろうとしていた列車の中にカトレアを見つけたので無理にでもここで降ろしてくれと頼んだ。あの郵便飛行機のパイロットここでもヴァイオレットの無理を聞いてくれたよ。
すぐさまヴァイオレットは列車の中に入ってカトレアに会い、同行すると言うがカトレアはそれはダメだと言う。だが、ディートフィリートがヴァイオレットを見かけてなぜこんな所に居るんだと連れて行ったので、そこでヴァイオレットはディートフィリートに沿線の火災は攻撃によるものだと知らせた。これは有益な情報だったので、そこは真剣に聞いたがヴァイオレットが「大佐、ご命令を」と言うと、お前はまた命令を待っているのかと。
しかし結局ヴァイオレットは列車には乗った。そして敵軍の破壊工作は開始される。ディスタリーで潜入した工作員によって機関車の乗務員は倒される。そして前方車両に特使が乗っていて兵士は後ろの車両だと言うのを確認したところで後ろの車両を切り離す。いや、あんなに綺麗にポイントで別れないと思いますけどね。前の車両は襲撃部隊が乗っているので無事通過させるとして、その後ポイント転換してもおそらく間に合わずに脱線すると思う。
ディートフィリートはすぐさま異常に気が付くが、兵士は後ろに乗っていたから完全に丸腰。ここは仕方なくヴァイオレットの力を借りるしかない。ヴァイオレットが客車で応戦する一方でディートフィリートは機関車の方へ。ディートフィリートは首尾良く敵兵を殺したが、ヴァイオレットは違う。
「もう、誰も死なせたくない」
それは敵兵に対してもそう思う様になっていた。むこうにだって帰りを待っている誰かがいる、だからヴァイオレットは戦闘で敵兵を殺さずに倒していくが、それは再度起き上がった兵がヴァイオレットを襲う事になる。メナス基地での戦闘でヴァイオレットを知っていて戦わずに撤退した兵がまたもここで遭遇。そして何よりもメルクロフ准将もヴァイオレットを見た事がある。こいつのせいで一敗地に塗れた。
ヴァイオレットの胸から飛んだ少佐のブローチを拾い上げて自分達が戦後どんな境遇におかれたのかを話し出す。敗戦によって現場の兵士達は単なる厄介者にされた。それがどんな気持ちか分かるか。再び戦争を起こして思い知らせてやると言う。
ヴァイオレットが押さえられてまさに撃たれようとした時にディートフィリートが機関車から戻って来て助けた。助けはしたが、自分すら守れなくて不殺とはおこがましいと叱責する。
しかしここで例のヴァイオレットが殺さなかった兵士イシドルが爆弾かなにかを投げた?
次回、いよいよ最終回。
宇宙よりも遠い場所・第13話・最終回
南極へ行くんだ。南極へ行って母の痕跡と会って来るんだ。
その報瀬の願いは叶って母のノートPCに向かって嗚咽した彼女。
その後の南極基地での活動はマリ達も南極調査隊の他の隊員と同じ様にしっかり仕事が組み込まれる。そしてそれをこなしていくうちにすっかり南極観測基地にとけこんでしまった。報瀬など溶け込みすぎて隊員を麻雀で撫で斬りにしているけど。
南極の風景にも慣れたが、マリが気が付いた。未だオーロラ見ていないと。でも夏に来たのだから夜が無くてオーロラを見られていない。
もうこのまま越冬したいと言うマリだが、他のみんながすぐに思う様にそうは行かんでしょう。学校どうするの、みんな先に卒業しちゃうよとか、家族はどうするのとか。マリ、考えてなさすぎ。
じゃあもう一回来ようと。この四人で来ようと。報瀬が二つ返事するからマリは本気で聞いてると顔を引っ張るが、報瀬だって本気で答えてるのだ。
藤堂から言われていた帰る前に最後にやりたい事。それは野球。まさかこのアニメで野球やるとは思わなかった。ここに居るみんなで遊びたいからと言う理由だった。藤堂がピッチャーでバッターボックスに立った財前が藤堂の球を打てたらちゃんと返事を貰うと言うものの、藤堂は本格的なピッチャー。投球が本格的だけど、デッドボールも本格的。そして報瀬との対決は報瀬が打っちゃった。
髪を切ると言う報瀬。ばっさり行ってしまった。
でも母の貴子に似てくる。
やがて女子高生四人組が日本に帰る日が来る。四人を代表して報瀬が挨拶。最初と最後の方で長々とお辞儀しながら挨拶をしていたのが印象的だった。最後に「必ずまた来ます、ここに」。そう言えば前川が言っていたが、一時は民間南極観測隊の実施が危ない時期もあったのだそうだ。それが報瀬達の熱意に応えるべく力を振るって実現出来た。
四人に隊員から色々プレゼントやお願いがあるのだが、轟のそのセーターは重すぎるなwそして氷見は結月にCDを差し出してサインを貰った上に新しいドラマを楽しみにしていると言う。結月ここでやっと自分がドラマに出る手応えを感じたみたいだ。
報瀬は別れるにあたって藤堂に母のノートPCを残して行く。これは元の場所にあるべきだと。これを報瀬が船で離れた後で藤堂が見てみるのだが、そこには前回も見えていた送信トレイの一件が目に入る。未だ送信していなかったメールが。藤堂は貴子のやり残したこのメールの送信をする。
南極から離れて夜を迎えた船上。とうとうマリはオーロラを見る事が出来る。その時に報瀬のスマホにメールの着信が入る。なんと母からのメール。そこにはオーロラの写真が添付されて「本物はこの一万倍綺麗だよ」と書かれているが、今まさに目の前で見ている報瀬は涙ながらの笑みで「知ってる」と。
日本に帰国してバラバラに帰るマリだが、またきっと会えるよ。
そして自宅に戻ったマリがめぐみに帰ったよとメッセージを送るのだが、めぐみは今北極だそうだ、なでーと苦笑いするマリ。
宇宙よりも遠い場所、とても面白かった。
報瀬とそしてマリや日向や結月が親友となって南極へ行くと言う今回の大きなテーマは成し遂げたので、このままでの二期は難しいだろうが、これをもっと違う形での次の話を期待したい。
りゅうおうのおしごと!・第12話・最終回
披露宴のおかげで?w迷いがふっきれた八一。でも第4局に遅刻しそうになって慌てて会場へ向かうと途中で銀子が待ち伏せしていた。八一は荒んでいた時の言動を謝ろうとしたが(そのくせすぐに言葉が出ない)、銀子はいいから頑張ってこいと背中を叩いてくれる。
対局が始まって名人は相掛かりで来た。八一は勿論受けて立つと。迷いも無くなったし名人と対等に戦えるかと思ったのだが、相変わらず八一弱い。名人が強すぎるのかもしれないが。取り敢えず最初の内は定石通りで進んだが、ある所からは未知の世界。と言っても私には将棋の駒の動かし方程度しか分からないので、どこまでどうなのかは判断しかねるのだが。
そんな中で名人が対局の中断を求めていると連絡が入った。どうも「連続王手千日手と打ち歩詰め」が重なってしまったらしい。審議に入った末に打ち直しへ。しかしこれが明らかになる前にあいは席を立っていた。つまりあいは先を読んでいたのだ。そして八一の為に食事を用意していた。
食事を食べ終わって精神的リラックスにはやはり膝枕です。あいがさあここに寝てと言われて、え?と驚く八一だが言われたとおりに膝枕をすると、予想通りにそこに銀子が入って来た。お約束。あいと銀子の争いになる訳だが、ここは桂香が二人をなだめて収める。
再戦となって八一が漸く名人の顔を見るだけの余裕が出来た。こんな顔をしていたのか、と言うのはずっと描かれなかった視聴者にとっても同じ。
八一の頭もフル回転して先の先までも読み始める。しかしそれとても読み出せば時間がかかる訳で、八一は持ち時間を使い果たした。棋士ってこう言うものなのか。時間さえあればもっと違うさしかたが出来るのか。八一の成長は名人に促された感じだ。しかも八一がこれまでかかわって来た人達の声が頭の中で聞こえる。
大詰めの局面で名人が考え始めた。それは八一もその時間に考えられると言う事。でも名人はそれでもなお、八一が予想していない手をさして来る。
長い時間が過ぎて名人が言葉を出す。
「負けました」
精魂使い果たした八一は廊下を歩いている時に倒れそうになるが、そこであいが水を差し出す。一番弟子のあいの助けに八一がなんでも聞いて上げようと言ったのに、あいは、
「私に将棋を教えて下さい」
一応これで話的には区切りなのだが、最後におまけ。
桜の下で八一とあいが将棋をさしている。どうやら花見みたいだが、みんなが来ないなと言う八一。あいが時間をずらして教えていたのだ。でもそこに三々五々やって来て、これがOPで最後に描かれた場面か。このはな綺譚みたいな場面だなあと思っていた。
りゅうおうのおしごと!、良い「小学生は最高だぜ」作品だった。
もっと天衣も描いて欲しかったな。
citrus・第12話・最終回
京都タワーで芽衣にキスをおねだりするサラ。芽衣がいいわよと答えたが、多分サラはそれは本意ではないと思ったろう。
一方京都駅では柚子がニナに引き留められていた。サラを応援してくれるって約束したよねと。サラの好きな人と言うのは芽衣なのだと。ニナは約束を盾に柚子を引き留めようとしたが、これは逆効果だろう。サラの所へ行こうとする柚子はこれがサラの恋路を邪魔する事になっても、サラが大事な人だから全力じゃないとダサいじゃんと心を決めていた。それでもなおニナは柚子を追って押し倒して泣きながら引き留めるのだ。サラは柚子が芽衣を好きだと知ったら絶対譲ってしまう。いつもそうなのだと。サラの幸せを望むニナはどうしてもサラの想いを叶えてやりたいと。
そこにサラから電話が入る。柚子は京都タワーに向かった。ニナも一緒に。
京都タワーではサラだけが待っていた。柚子と二人で話がしたいから芽衣には場を外して貰ったのだ。そして大浴場で拾った生徒手帳を柚子に返した。これでもう知ってしまっていたのだ、柚子が好きな義理の妹と言うのが芽衣なのだと。
「私達同じ人が好きだったのね」
サラの前を向いたこの話し方がいとおしい。
芽衣は八坂神社に居る筈だと言う。あなた達、二人とも相手の気持ちが分かっていない。これはまつりにも言われていた言葉だった。分かっていない気持ちを伝えようと柚子は八坂神社に向かう。その結果がどうなるかは別にして。
サラは芽衣が運命の人だと感じたが、それは柚子と結びつける運命だったのだと言う。サラって八坂神社で芽衣を探す時も縁結びの神社で会えるとかロマンチックねと言ったが、サラ自体が本当にロマンチストなんだな。
人にぶつかりそうになる程に周りが見えないくらい目標へ向かって突き進む柚子(と言うのを姫子とはるみが見かけた)。3月のライオンで零がひなたを見つけた鴨川沿いかなと言う所を歩き、さらに随分歩いたみたいだが八坂神社に到着。そこで芽衣の後ろ姿を発見して声をかけるものの、芽衣はあなたには用がないと逃げ出す。謎の大集団に阻まれて(これどうしてこんな描写があったんだろう)走って追いかけるが、足がもつれて芽衣を押し倒した形で捕まえた。
ここでやっと芽衣に心を吐露する柚子。あの時もあの時も芽衣の気持ちが分からなくて拒絶したけど、もう今はちゃんと向き合う。芽衣が好きだと。この気持ちに応えられるならキスして欲しいと差し出した唇。ここでそのまま芽衣がキスしちゃまた言葉に流されてキスしたみたいになるんじゃないかと思ったら、柚子にキスしたのはあの熊のぬいぐるみだった。それを恥ずかしそうに差し出す芽衣に本気を感じた。
でもこれで済まない、キスのおかわり。今度は本当のキスを。
一足先にサラとニナは駅から出発。土産物店で待っていた二人の所へ柚子と芽衣がやって来た。ニナはサラと芽衣を二人きりで話をさせようと柚子を担いで外へ。どんだけ力あるんだ。サラと芽衣は京都駅の屋上へ。これって俺ガイルの場所?
サラからのお付き合いしてと言うのにOKを出したり、キスしてと言うのにもOKを出した芽衣はサラには済まない事をしたと言うが、サラは芽衣にもっと自分を犠牲にしないでワガママに行きなくちゃと。そこでサラはお詫びの約束を芽衣にさせる。
ホテルへの帰り道、芽衣が柚子の手を握ってきた。柚子、もうこの程度でもドギマギしますか。芽衣が柚子の手を握ったのはサラからのお願いだった。帰り際の芽衣の「つきあってみないと分からないわ」にも頭が熱くなる柚子で、二人は橋の上でお互いのマフラーを下げながらのキス。
東京に戻ったら柚子と芽衣の二人で寝る生活が戻る訳で、あんな感じでキスしたんじゃ毎晩寝る前にキスして寝るんじゃ。そうなると「一線を越えてしまいましたわ」(by姫子)の日も間近なんじゃないかと思うのだが、それはこのアニメとはまたあとの話となりそうで、春を迎えた外濠の桜並木の下、柚子と芽衣が登校して姫子とはるみと合流して学校へ。そう言えば、いままさに外濠の桜が満開でしょうね。しまった週末に行きたかった。
と言う訳で、柚子と芽衣のその後は規制のかからないOVAとかで見たいですw
ダーリン・イン・ザ・フランキス・第11話
第13都市部隊の撃破数もどんどん上昇している。しかしそんな中でミツルとイクノのクロロフィッツの活躍は芳しくない。ミツルは体調を言い訳にしたが、体調で説明出来る事ではないと一蹴された。
第13都市部隊の活躍を受けてSプランニングの防衛を任される事になった。実際のところSプランニングが何をやっているのかは分からない。何か採掘している様にも見えるゼロツーは毛嫌いしていた様だが。叫竜の臭いがすると。
叫竜の襲撃を前にしてフトシがココロをずっと守って行きたいとまるでプロポーズの様な事を言っていた。その時のココロの反応が即答でなかったのが少し気になる。しかしこの通信は公開されていて何恥ずかしい事を言ってるんだと茶化されるが、そこに叫竜が来襲した。小さいコンラッド級だが、以前から沢山襲来していてどこかに巣でもあるんじゃないかと。ところがここでクロロフィッツがシャットダウン。ミツルが倒れたのだ。
コンラッド級だったのでクロロフィッツが離脱しても影響はほとんど無かったが、ミツルは熱を出した。コドモ熱と言われていた。ミツルは9歳の時にエリキシル剤を投与済み。あれをうたれた場合の生還率が15%とか。その代り、パラサイトとしての能力は向上する。
このミツルの事についての会話で、以前はミツルはヒロの後を憧れる様に追っていたのがどうもその注射をうった頃から今の様なヒロにあたる性格になったらしい。そしてヒロもまたその頃に変わったらしい。ヒロが子供の頃はみんなの中心に居て輝いていたのがなぜこんなにも変わったのかと思ったが、その注射をうたれて?
ミツルの熱は下がったが、フランクスの適性は戻らない。このままだと間引きだとかハチに言われてしまう。そこでナナはパートナーシャッフルを提案した。ミツルを名指しではないが、ミツルが欠けた時の事を考えたのかもしれない。
イクノが手を挙げる。ミツルがあのざまなので仕方ないが、指名したのはイチゴだった。名目は非常事態が起きた時に女の子同士でフランクスを動かせるかどうか。
他に居ないかと尋ねるとココロが手を挙げる。ミツルと試したいと言う。フトシ大ショック。ミツルに当たり散らすし。イクノとイチゴの起動実験は失敗。イチゴはやっぱりねーと言うが、イクノは本気だったと言う。
どうもフトシとココロ、ミツルとイクノはパートナーチェンジとなったらしい。いや、この時は未だお試しだったのだろうか。ココロと組むミツルに対してフトシは絶対ココロちゃんを守るんだぞと言うが、そんなもの約束出来る訳がないと答えるミツル。
ミツル、どうも回想を見てみるとあの注射の時までは無条件にヒロを信用して約束をしていたのに、あの注射後にヒロの人が変わってそんな約束したか?と拒絶されたのが心の傷になっていた様だ。それ以来、人を信用などしない、そうしたら裏切られる事だってないと言う考えになったのだ。まあね、物語的にはそんな事ないぞとなるのだろうけど、私はオトナの世界になったらそれはそれで正解だと思うよ。悪意じゃない裏切りってあるんだよ。
グーテンベルク級叫竜が接近。第13都市部隊が迎撃に出る。ゼロツーはやっとまともなのが来たと単騎で攻撃。しかし切り裂いてもコアが深すぎて全く届かない。そればかりか切られた場所はすぐに修復してしまった。飛び散った破片が小さいコンラッド級叫竜になった。このデカブツはコンラッド級が寄り集まったものだった。
どうすると言われてイチゴはジェニスタの砲撃でバラバラにしてコアを狙おうと言う作戦を立てた。しかし起動出来たとは言ってもミツルによるジェニスタの操縦はうまくない。焦るミツルを落ち着かせようとするココロだが、動きが止まったところでグーテンベルク級に踏み潰されかけた。それをなんとか受け止めたのはフトシが操縦するクロロフィッツ。フトシはココロがやられてしまうのは許せない。
ミツルはとうとう諦めた。どうせダメなんだと。停止してしまったフランクスの中でココロはミツルはもっと他人を信頼しても良いんだと言う。そしてココロ単体でフランクスを動かすスタンピードモードに入ろうとしていた。苦しみの叫びをあげるココロ。漸くミツルがそれを押し留めて、再起動。フトシがこれに応えて叫竜をのけ反らせ、ジェニスタが砲撃。叫竜がバラバラになってとうとうコアが露出した。これをストレリチアが串刺しに。
第13都市に戻って来て、フトシはミツルに怒る。なぜココロちゃんにスタンピードモードなんてさせようとしたと。ミツルはその拳を避けずに受けて、約束すると誓った。ココロはちゃんと守ると。
あ、これを以てパートナーチェンジが確定ですか?
ハクメイとミコチ・第12話
4時発の夜汽車に乗ろうとしているハクメイとミコチ。釣りは朝早くからするものだと言うのだが、この「4時」って午前?午後?東京の人間と同じ時間感覚と仮定した場合、午後4時なら冬至位の日没の早い時期だ。そうではなくて午前4時だとしたら夜汽車とは言っても、すぐに夜明けが来ちゃう。どうなんだろうね。東京の時間感覚とは全然違う世界かもしれないけど。とにかく夜汽車だ。味わい深い。出発の頃から、もうね。これ、大東亜戦争前の満洲の雰囲気がある。
指定席のイ-2とイ-3に行ってみたら通路を挟んで別々の席。車掌さんが二人の様子に気がついてイ-1が空いているかどうか「みーちゃん」に調べさせて空いていたのでイ-3と交換してくれた。
車内に厨房があって弁当を買いに行く。ミコチがキュウリサンドを注文するので、夜汽車なのにサンドイッチか?と言うハクメイ。もめていた所をハリネズミの爺さんが揚げ山芋とビールを注文してうまそうに食べるのを見て、二人はキュウリサンドとイナリ弁当と揚げ山芋を注文。
今どの辺りを走っているのかと思ったものの、外が暗くて分からない。それを見たみーちゃんが路線の話を滔々と喋りだした。EDでチラと出るが、この乗務員、鉄道マニアなのだ。
カザシでの停車時間に駅のお店へ。ここでは生姜天と玉茶を買った。まあるい瓶に入った水出し茶。壊れやすそうだが、雰囲気は良い。
トンネルが近づいたので窓を閉めて下さいとふれまわる。何しろ烝機が牽いているので、煙が入るからね。烝機が牽いている列車の描写なら、もっと色々して欲しかった。まず、トンネルに入るといくら窓を閉めても少し煙が入って来る。すると匂うのだ、煙の臭いが。それからトンネル内では煙が車両にまとわり付くので、窓ごしにトンネルの壁はほとんど見えない。多分烝機の牽く列車に乗った事のある制作陣はほとんど居ないよね。
トンネルに入って車掌がランプをつけに来た。イイ感じ。でも夜汽車なんだから最初から灯りがあったんじゃないのか。
カノカンが近づいたら雨が降って来た。折角の釣りなのに雨で残念だったわねと言うミコチに、何を言ってるんだ雨だろうと釣りはするぞと言うハクメイ。雨も列車の中なら良いものねと言ったのをミコチは後悔しなくてはならない。
こうして終点のカノカンに到着。
雨の中、参事官釣り糸を垂らしたみたいだが、全く釣れず。雨合羽がだいぶ濡れたので、一度釣り小屋へ戻る事にした。そこで揚げ山芋の爺さんに再開。毛鉤で少し釣果があったと言うのでハクメイはレンタルの毛鉤を借りに行く。
今日は釣れなかったと完了形で言うミコチに爺さんは未だ日は高いよと。釣り師はこの雨の中まだまだやる気なのだ。それはハクメイにも言える事。
毛鉤を借りて来てハクメイはミコチに飛ばし方を教える。ミコチが思い切り竿を振ってみたものの、釣れたのは魚ではなくて椿の花だった。しかも雄蘂に釣り糸が絡んでしまった。
こんな事を繰り返しているうちにとうとうミコチが言う。私、釣り、面白くない。やっぱりそうかなーと言うハクメイに、ミコチは、でもこれだけハクメイが一生懸命に教えてくれているのにうまくいかないのが悔しいと。
それじゃ仕方ないと引き上げようとした時だった、ミコチの浮きが沈んで激しく動く。とうとう魚がかかった。懸命に竿を引っ張って釣り上げようとしたら巨大な魚(でもそれはハクメイとミコチ達から見て)が水面から出たものの、釣り針から外れてまた湖の中へ。
逃がした魚は大きい。そう思って釣り小屋に戻って来たらあのハリネズミの爺さんがミコチの逃した魚を釣り上げていた。ちょっとの差で悔しい思いをしたミコチはハクメイにまた釣りを教えてと。
釣りが嫌いにならなくて良かったねw
EDに車掌とみーちゃんの「同期の先輩」って話が出るのだが、あれってどう見ても先輩、みーちゃん好きみたいねw
恋は雨上がりのように・第11話
南高の倉田が自己ベストタイムを更新したんだって!
ざわめく風見沢高校陸上部。でもあきらが出したコースタイムには未だ及んでいない。しかし話によるとこの倉田は2年前にあきら同様にアキレス腱を痛めての復活なのだそうだ。陸上部の後輩達はあきらの記録を超えて欲しくない、あきらにもう一回復活して欲しいとはるかに言う。
グラウンドをサッカー部に譲って帰宅の途につくはるかは、雨宿りをしている時にあきらを発見した。声をかけようとして駆け寄ろうとしたが、車に邪魔されて追いつけず、あきらはそのまま能見台から京急線に乗って居なくなってしまった。
あきらは来月のシフト希望として「月・火・金・土 日曜もOK」と出すので、近藤が驚く。こんなに入れて良いのかと。しかしこの時のやりとりは近藤が本社に行かなくてはならなくて中断した。この時に机の上の近藤の名前の入った冊子がクローズアップされたのでなんだろうと思ったのだが、あれは忘れ物だったのだ。何かに追い立てられて出かけるのってダメだよね、忘れ物しちゃうから。
近藤が出かけてからやって来た客ははるかだった。あきらが迎えたので注文はあきらが取るのだが、そこに丁度忘れ物をした近藤が戻って来る。フロアを覗いてみたらあきらと同じ制服の子がいるので友達かな?と眺める近藤。
はるかはドリンクバーを注文したものの、あきらに戻って来て欲しい、南高の倉田が自己ベストタイムを出したけど、倉田もアキレス腱を痛めてからの復活なんだと言って、注文をキャンセルして飛び出してしまった。
近藤の家に九条が訪ねて来る。近藤は九条の小説が今度映画化されると言うのを書店で見ていたので凄いじゃないかと言うが、九条はあの本には不満があったのだ。あれは大衆に迎合した作品で、小説家として本当に書きたいものではない、小説と言うのは毒のあるものであるべきだと。
持参したコーヒーサイフォンでコーヒーを淹れているの待つ間にショート小説を書くのを競うが、近藤は何も書けなかった。もうダメだなあと言う近藤に九条はそうじゃないだろう、あの時の様な気持ちにならないと書いてはいけないとおもっているのじゃないのかと言う。
今回の話、諦めていた陸上への誘いを受けるあきら、諦めていた小説を書く事への障壁を可視化させて貰った近藤、この二人がこの先またその道を歩き始めるのかと言う分岐点になる話か。
あきらがフロアに出ていた時、またも忘れ物の事案が起きる。すぐに外に出て、忘れ物をしたらしい客を発見したが、あきら、今度は走らない。未だ走れないのか。
着替えを終わって(あそこのカーテンの中で着替えるのか!)帰ろうとしたあきらに近藤がシフトの事で改めて確認した。本当にこれで良いのか、何か他にやりたい事があるのではないのかと。ここであきらがロッカーを強く叩いて珍しく近藤に声を荒げた。やりたい事なんて無いです!と。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン・第11話
C.H郵便社に依頼が来た。そこは大戦終結後もその結果に不満を持つ継戦派と和平を受け入れるべきだとする穏健派とで内戦状態となっていた。戦争終結を受け入れろと言う穏健派にとっては内戦状態と言うのは全くの本末転倒だろう。現地の事情はどうあれ、そんな危険な場所に社員を送る訳にはいかないとクラウディアは言う。カトレアはそんな戦場だからこそ手紙を送りたいと思っているのだろうにねと言う。その言葉が立ち聞きしてしまったヴァイオレットにささった。嘗ての機械人形だったヴァイオレットが今や人の心を伝える伝道師。
依頼主はどうやら穏健派の兵士。どうやらエイダンと言う若い兵士で、故郷に残した女性の写真とハンカチを手にして、なんとか手紙を出したいと願っている様だ。
クトリガル国への長い旅をして現地近くへ到着したヴァイオレットだが、目的のメナスへ行く手段が無い。地元の郵便社に自分をそこまで配達して欲しいと願った。だが、メナスは周囲が継戦派に落とされていてとても近づけないと断れる。地図を見たヴァイオレットはメナスを囲んでいる山の一つは標高が高く両軍ともそこを人間が突破するとは考えていない筈だから、飛行機で送って欲しいと頼んだ。ヴァイオレットの呆れた提案に、だがそう言う考え方は嫌いじゃないぜと現地郵便社のパイロットはヴァイオレットを乗せる事にした。それにしてもここの郵便社の人達はヴァイオレットの事を知らないからこんなお嬢ちゃんが戦場のまっただ中に行くなんて無茶だとは思ったのだろう。
エイダンの部隊は敵陣を突破する作戦に入ったが、それは既に敵に察知されて待ち伏せ攻撃を受ける。味方は先ずは隊長が狙撃され、それに応戦したものの砲撃を受けてほとんど壊滅状態となった。エイダンは撃たれた友軍兵士を連れて山中へ逃げたものの、その兵士も撃たれてひとり逃げ回る。しかしそのエイダンも狙撃されて倒れるのだ。
エイダンの周りに近寄った敵軍兵士は穏健派の兵士などこんな程度だと言ってトドメをさそうとしたがそこに飛来した飛行機、そしてそこから降下して来たのがヴァイオレット。敵兵はヴァイオレットに対して一斉に射撃したものの、そこをすり抜けて次々と倒していく。ここは嘗てのヴァイオレットだったら容赦なく皆殺しにしていたんだろう。最後に残った兵がヴァイオレットを制止した。彼はヴァイオレットを知っていたのだ。ライデンシャフトリヒの少女兵士。彼女とこの程度の兵力で戦うのは自殺行為と、他の兵士を引き連れて退却した。
ヴァイオレットは倒れた兵士を何故かエイダンと認めて依頼主=旦那様を近くの小屋まで連れて行く。そこで毛布などで身体を包んで暖を取らせるのだ。エイダンは暑いと言うが、身体を冷やさない様にと。
エイダンに手紙を出したい相手を尋ねると父と母、そして故郷に残してきた幼馴染みのマリアに手紙を出したいと言う。もう自分は長くはないだろうからと最後の手紙を。ヴァイオレットは宙に手を浮かせてエイダンの言葉をタイプして行った。これで手がエイダンの言葉を記憶するのだそうだ。父と母に産んでくれて育ててくれたのに、いまここでもう死んでしまう事を詫びて、来世でまた子供を産む事があったら今度こそ成長した姿を見せたいと。そしてマリア、出征前に告白されたのにロクに恋人らしい事も出来ずに来てしまった。未だキスもした事がないのにと。マリアへの手紙の時はヴァイオレットの手が止まってしまった。もうエイダンはそれを見る事すら出来なかったが、ヴァイオレットはちゃんと手紙を書いていると言ってやる。最後の最後にマリアへの言葉を呟いてこときれる時、ヴァイオレットはキスをした事もないと言うエイダンの額にキスをしてやるのだ。
現地の郵便社の飛行機に拾われたヴァイオレットは、無事をC.H郵便社へ報告して貰い、自分はエイダンの手紙の配達へ向かった。マリアはエイダンからの手紙だよと言うのを聞いてその瞬間は喜んで足を向けたのだが、彼の家の前で両親が抱き合って泣いているのを見てそれが不幸な知らせであるのを察知する。そしてヴァイオレットから手渡された手紙には血の付いた彼女の渡したハンカチが添えられて全てを理解するしか無かった。
エイダンの戦死に泣くマリア達だが、ヴァイオレットが立ち去ろうとした時にありがとうありがとう手紙を届けてくれてありがとうと言うと、ヴァイオレットはいいえいいえいいえと涙を流す。助けてあげられなくてごめんなさい。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンにまたも泣かされた。
全13話らしいのであと二話。一体あと二話でどう最終回を迎えると言うのだ。
宇宙よりも遠い場所・第12話
あの日、急に学校で呼び出された。報瀬は母が行方不明になった知らせを受け取るものの、その実感がわかず帰りを待つ日々が始まったのだ。
「Dear お母さん」
行方不明と言われてもメールを出す報瀬。しかしまさかこのメールが最後の途方もない演出に繋がっているなどとはこの時点では夢にも思わなかった。
天体観測所の設置場所へ雪上車へ行く民間南極観測隊。そこは母貴子が行方不明になった場所だ。マリ達も行くかと言われてみんなは素直に喜ぶが、報瀬だけは迷いがあった。
オゾンホール観測気球の打ち上げレポにも報瀬は来ない。それにしても毎日二回上げてるの?来なかった報瀬を気にしてマリが様子を見に行くのだが、かける言葉が見つからない。
報瀬はマリがそうやって気を使ってくれた事で今の気持ちをみんなに話した。母の痕跡に会いに南極に来た。色々無理をして南極に来た。でも到着して感じたのは写真で見たのと同じ南極だった。そしてさらに行方不明になった場所に行って、何も無かったら今のこの状態はそのまま続くのだろうか。そうなってしまうのが怖くて天体観測所設置場所へ行くのを躊躇っていたのだ。
そう言う訳で報瀬をこれ以上どうこう出来ないでいた三人だが、鮫島に言わせればそうやって黙って見ている事が出来るのもいい友達だと。それを聞いた結月がとても喜ぶ。前回もそうだったが、友達関係にあこがれていたから。
迷える報瀬は藤堂に聞いてみるが、それを他人に相談する事じゃない、だってあなたは自分で今迄貫いて来たのでしょうと。部屋に帰って報瀬はシンガポールの後の100万円の残りを数えていた。これを貯めるのにどれだけの事をしたのか。
そして決意した。内陸へ進むのに。
最後の旅をする事を。
雪上車でゆるゆると進む遠征隊。時速5kmか。引きずっているのは燃料か。晴れてはいるけど内陸に進めば進むほど寒さが厳しくなる。昭和基地みたいには行かない。晴れていても厳しいがブリザードが吹くと雪上車の外は死の世界。貴子は基地から戻る時に行方不明になった。
こうして南極チャレンジ天体観測所に到着。取り敢えず望遠鏡を設置してみる。でもまだまだ。建物を建てて「小淵沢天文台」が出来るのは未だ先。見上げる藤堂、貴子を思い出しているのだろう。それを知ったマリ達三人は走り出した。一体何をするんだと思ったら、1次隊が残した施設の中を片っ端から探して報瀬の母の痕跡を求めたのだ。凄い勢いで探す三人。見つかるわけないと言う報瀬に三人はいいわけないと探しまくる。
その時に日向と結月が何かを見つけた。マリが氷をのけてみると報瀬と貴子の母娘が写った写真。この時はポートレートかなと思ったら、それはノートPCの天板だ。ノートPCを開いて恐る恐る電源を入れてみると起動する。そしてログインパスワードに母の誕生日を入れても通らなかった報瀬は今度は自分の誕生日を入れるとログインに成功。
起動したメールソフトはメールの受信を開始した。
一通目「Dear お母さん」
ニ通目「Dear お母さん」
三通目「Dear お母さん」
:
:
どんどん報瀬がこの三年間出したメールを受信する。南極で凍結されていた母のノートPCの時間が動き出す。報瀬が送ったメールとともに。どんどんどんどん受信してとうとう報瀬の誕生日の1101通にまで。
受信する毎に溢れる報瀬の涙。漏れる母を呼ぶ声。
いやね、これ、視てる方だって涙が溢れるよ。なんて演出だ。
マリ達だって外でそれを聞いて大泣きに泣く。
りゅうおうのおしごと!・第11話
あい倒れる。清滝家に運ばれたあいはそのまま寝かされた。病院じゃなくて良かったのだろうか。桂香が看病して、天衣も来ていた。その天衣は対局に勝利してこれでもう女流棋士への申請が可能になったのだが、今はしないと言う。
今日の天衣は、いつもより慎重な指し手で勝利を確実に求め、八一への負担をかけない様にして、そして女流棋士への申請は先にあいに譲って一番弟子にさせてやろうと言う配慮なんでしょと桂香は言う。べ、べつにそう言う訳じゃないわよと言ういつもの天衣なのだが。
天衣の優しい気遣い(でも桂香にはBBAって言ったw)だが、それは八一の知る所ではない。八一、一体どうやって立ち直れるのか。相変わらず棋譜を必至に眺めるだけ。
そこに銀子がやって来る。ひょっとして銀子で何かきっかけを?銀子は何か手伝える事は無いのか、今だったら何でもしてあげると言うが、八一は何もない、それよりもこうやって自分の部屋に出入りするのはまずいだろうと言う。銀子は自分は負けないから八一の手伝いをしてやると言ったのは八一にカチンと来ただろう。挙げ句の果てに声を荒げて銀子は邪魔だなどと言ってしまったので、銀子は桂香の所へかけこんで泣いてしまった。銀子じゃダメだったか。
相変わらず引きこもりで棋譜を見ていた八一に桂香から食事の差し入れ。でもこのクズ竜王と来たらそれを冷蔵庫に放り込むだけでカップ麺やBAD BULLだけ飲んでいる。部屋の中には差し入れを入れておいた袋が散乱。それがどんどん溜まって行くのだ。
次で勝てば晴れて女流棋士になれる桂香は、八一の為にも自分の為にも次は何としても勝たないといけないとマイナビ女子オープンの本戦に向かった。あー、でも相手が釈迦堂女流名跡とか、ちょっと勝てる感じがしない。
差し入れの中には今日は私のマイナビ女子オープンの対局だから見てねとあったので、八一も実況を見始めた。流石に釈迦堂は強い。桂香はさせばさす程に自分が不利になる感覚に囚われていた。
だがここで釈迦堂からのお言葉「大事な対局なんだろう?」
釈迦堂さん、何もかも分かっている。そしてこれで気力を取り戻した桂香が逆転を始める。勿論釈迦堂だって手を抜いた訳ではなかろう。それは八一が棋譜を見てこの展開に驚いている事からも分かる。そしてとうとう最後には桂香が勝った。投了の代わりにおめでとうと言う釈迦堂さん。
インタビューを受ける桂香からは涙が浮かぶ。それは長い時間をかけてやっと女流棋士になれると言うのもあったが、この勝利を八一に贈る事が出来た事でもあった。報われない努力はない。
ところがこの時にも八一の部屋には差し入れがあった。対局どうだったと言うメモが入っていて。そんな筈はない。桂香は今は東京でマイナビ女子オープンの本戦をやっていたではないか。そしてその差し入れは暖かい。
これで八一が気が付いた。これを持って来ていたのはあいだったのだ。まだ暖かいと言う事は未だ近くにあいが居るのではないか。思わず駆けだした八一はあいの背中を見つけて叫ぶ。立ち止まって振り返ったあいを抱きしめる八一。ああ、やっとふっきれたか、桂香とあいのおかげだ(メモは大人の字なので桂香が書いてくれたのだろう)。
あいは今度勝ったら女流棋士になる。女流棋士になったらそのまま本当の師匠と弟子になる。それはずっとそのまま。それで良いかと聞くあいに八一は勿論だ、もう二度と離さないと。
竜王戦第四局は和倉温泉。あいの実家の旅館。しかしなんだか掲示がおかしいんですけど。竜王戦の対戦前の前夜祭じゃないの?これ、まるで結婚式なんですけどw
ひな壇にはあいと八一が並んでいる。端の方に誰か居るなと思ったら、名人だそうだw
月光会長の司会で式はどんどん進んで行く。誓いの言葉を交わした上であいが女流棋士になる申請書の記入をするがまるで婚姻届の様でしかも二人の共同作業とか紹介される始末。名人、人格者だからw、こんな前夜祭で、あんな扱い受けてもにこやかだ。でも銀子は黙っていないぞ。
どうやら月光会長、これで急な対局の時にも無理を聞いてくれる一流旅館がひとつ増えたと言って喜んでいる模様。とんでもない人だったなw
citrus・第11話
好き好き大好きなサラお姉ちゃんから貰ったマスコットをどこかに落としてしまったと外に探しに出たニナが柚子と芽衣の会話を聞いてしまった。あの二人、そんな関係だったのか!でもお姉ちゃんが好きな芽衣はどうやら柚子に対してその気が無さそう。柚子にはあっても。そう解釈してお姉ちゃんと芽衣をくっつける画策を決意する。
芽衣にあなたは私の事をどう思っているのと突き放された感じとなった柚子は部屋に戻ってから負のオーラ前回でベッドに潜り込む。それをはるみがこんな子はこうだとくすぐって昇天させてしまった。
修学旅行のしおりを見ると明日は縁結びの神社と言う八坂神社。誰だこんなコースを設定したのは、こんなしおりをつくったのは、と言う場面で姫子。姫子かよw
その姫子からニナは藍原学院が翌日八坂神社に行くと言うのを聞き出す。
こうしてニナはサラを八坂神社に連れ出して、芽衣が今日はここに来る筈だと言ってサラを急き立てた。サラに言わせるとこう言う縁結びの神社での再会はロマンチックだそうだ。そんなもんかな。本殿の前では姫子と柚子が必死になって芽衣との事を神様にお願いしている。
サラはこの柚子をまず発見。姫子はサラの事を知らないが、でも昨晩のニナを見たらその関係じゃないかと考えそうなものだが。サラは運命の人とまた会えたし名前も聞いたので、その人に告白しようと思ってると柚子に告げる。凄いなサラは前に進んでいる、それに比べて自分はと思う柚子。
そのうちに予報どおりに雨が降って来た。おい、おまえら(観光客)、昨晩の天気予報で雨だと言われていたのに何故傘を持って来ていない。雨宿りの間にしょんぼりしていた柚子にはるみと姫子がお揃いのお守りのプレゼント。ホントに姫子が良い子キャラになった。
雨宿り中の芽衣をニナが発見。姉があなたの事好きなのでよしなにと告げて去る。その後ニナはサラに連絡を入れたみたいで、サラがやって来た。サラは震えながら勇気を振り絞って告白する。
芽衣はサラに訪ねた。貴方は私を必要とするのかと。サラは勿論と答えた。
その頃、今度は柚子がお揃いのお守りを買っていた。おそらく芽衣にだろう。
「恋愛成就ふたりのしあわせ 幸 愛」と言うお守りを。
夜に芽衣を呼び出した柚子が気持ちと言葉を整理して何とか話そうとした。あのお守りを握りしめて。「す、す、す」ってどこかの中学生の告白かよ。しかし、柚子が切り出せないのに対して芽衣が言う。告白されたのでお付き合いする事にしたと。
それを聞いた柚子がヤケジュースw
これは酷いw
ヤケジュースをあおいっていた柚子にニナが話しかける。サラが告白してうまく行ったと。柚子はサラの告白が成功したと聞いて喜ぶ。そこにつけこんでニナは柚子に対してサラの応援をしてねと言い含めるのだ。知ってて柚子がもう芽衣に踏み込めない様な言質を取ったな。
藍原学院の風呂の時間に遅れて柚子は大浴場へ。丁度芽衣が出てきたところでまたも売り言葉に買い言葉。中に入ってみたらサラが居た。
あれ?いくらでかい大浴場とは言ってもサラしか居ないって事はその少し前は芽衣とサラの二人だけだった筈では?全然そんな雰囲気無いね、サラに。
サラの方はうまく行っているみたいだけど、柚子の方はもうダメだと弱音を吐く。告白する前に付き合う人が出来たと聞いてしまったからだと。でもサラはそこで止めちゃだめだと柚子に言う。好きって気持ちには変わりないのだからちゃんと伝えないとと。
先に柚子が部屋に戻ったが、脱衣所に生徒手帳を落として行ってしまった。それを拾ったサラ、おそらく柚子のだろうと中を見たら確かに柚子。でも名字が藍原。藍原?名前を聞いたあこがれの人も藍原芽衣と言っていた。そして柚子は義理の妹に恋していると言っていた。じゃあ柚子が好きな人って・・・。
柚子は話をしたくてと芽衣の部屋に入り込む。芽衣はもう消灯時間だからすぐに帰れと言うが、そのうちに姫子が帰って来た。慌てて芽衣は電気を消して柚子をベッドの中に。なぜこんな事までしたか。いくら消灯時間違反と言っても入って来るのは姫子なんだからちょっと怒らせればそれで済むじゃないか。
同じベッドの中で芽衣を抱きしめるると落ち着くと柚子がさらにその先にまで及ぼうとしたのを芽衣が拒絶。柚子を追い出した。
翌日、姫子によると芽衣は約束があるからと京都駅へ行ったと柚子に話すと、柚子は自分もそっちへ行くと走り出した。京都駅に着いたものの広いから探しあぐねる柚子。この柚子をニナが見つける。芽衣はサラと会っている筈だと。何故と聞く柚子にサラは芽衣の恋人だと言うニナ。
その頃芽衣は京都タワーに居て、サラを待っていた。
やって来たサラは芽衣に言う。
「キスしてもいいからしら」
京都タワーがキマシタワーに。
舞台探訪・ラーメン大好き小泉さん・どうとんぼり神座 新宿店
ダーリン・イン・ザ・フランキス・第10話
突然光りに包まれた。
ゾロメの声で始まったこの話、後から思えばこれはゾロメが生まれた時の記憶だろうか。その生まれ方がどの様な形だったのかは分からないが。
第13都市部隊の連携が良くなって来た。今回もいつもの様にイチゴ達が叫竜を足止めしてストレリチアにトドメをささせようとした。が、ここでゾロメが俺がやると言ってひょっとしてマズい事になるのではと思ったが、首尾よくコアを破壊。トドメをさしたかっこいいポーズのままでいたせいでまたもあの青い液を被る。以前被った青い液って叫竜の断末魔のヤツだったのか。だとしたらまたミクのスーツがと思ったが、それは大丈夫。でもミクはゾロメにおかんむり。
一方「パパ達」は第13都市部隊の活躍に大満足だった。混成部隊なのが良いのかとか色々意見もあったが、今以上の活躍をさせるには褒賞を与えるのが良かろうと言う事になる。
ナナにそれは伝達されて、明日は礼装で集まる様にとみんなに伝えられる。パパ達から勲章が与えられるというのだ。でも勲章と言われてミクやイチゴ達は驚き喜ぶが、ゾロメにはそれはピンと来ない。しかし、勲章授与の為に都市の中に入れると聞いて大喜びした。ゾロメは都市の中に入る事にとても憧れていたのだ。でもゼロツーの表情はけっして明るくない。
そしてその日。いつもなら拒否されるゲートは今日は無事に通過出来る。エレベーターで降下して都市の中へ。ゼロツーは嘗てここは死んだ街と言っていたが、だから今回までは実は明かりだけ灯っていて人が住んでいないのではないかと思っていた。
式典は起動式典の様な大勢の観客の居る中ではなく、式場で簡素に行われた。オトナの代表はイチゴ達一人ひとりにねぎらいの言葉をかけて行く。そしてゾロメの時、ゾロメは思わず握手の手を差し伸べたが、オトナはそれを見たもののあっさりすごしてしまい、ゾロメの手は宙に浮いたまま。
帰りは折角だから歩いて帰りたいと言う言葉にナナはまあ良いでしょうと歩いて出口に向かった。その時にゾロメがうっかり昇降機に乗ってしまい、上にあがってそのまま下りられなくなり、なんとか下りようとした所を女性らしきオトナに発見されて、思わず墜落したのを助けられた。
介抱にあたって治療機器を使ったらしいが、その女性は「私たちとは身体とか少し違う」と恐ろしい事を言ってのけた。この女性は「コドモ」を知らないのだ。連絡をして帰してあげると言ったオトナにゾロメが少しここにいてオトナの人の話を聞きたいと言ったら、いいでしょうとオトナがはじめて頭のフードを取って見せる。
老人だ。でも口元が若い。真の老人はあんな口元じゃないぞ、ソースは私。
部屋の中を殺菌して(これは一体なんだと思った)、お茶とお菓子を出してくれる。ゾロメにはそれが途方もなくうまい。でもオトナは食べない。もう必要な栄養摂取ではそう言う味覚を楽しまなくなったと言うのだ。
この広い家に二人で住んでいると言う。パートナーとともに。パートナーとは。ゾロメにはパートナーと言うのはフランクスを動かすのに必要だと思っていたが、オトナはなぜパートナーが必要なのだろう。オトナによるとこれは慣例を踏襲しているだけで、昔は生活や生殖にはパートナーが必要だったのだが、今は自分一人で生きられない不便な状態からは脱却したと言う。
色々謎ですな。この老人なオトナを見て、そしてコドモを知らないのを見て、ひょっとしたらもう生物としての次世代の生産が出来なくなって久しいのかと思ったのだが、ナナとハチの見栄えは若いオトナ。
そしてこのオトナ女性のパートナーは今娯楽をしていると言う。装置の中に入って直接脳に刺激を与えているのだと。その様子を見てみたら機械の中で寝てニヤニヤしているのだ。この人がどんな声なのかもう忘れてしまったと言う程に会話をしていないと言う。いくら慣例だからと言ってそれでパートナー生活する意味があるのか。
パートナーとの会話が無いと聞いて、ゾロメは俺なんか毎日ミクと言い合いをしていると嘆く。オトナはそれを聞いてそれは相手との相性が悪いので、交換した方が良いわねとあっさりと言った。
そんな話をしながらオトナ女性は何度も倒れる。人と話すのが久しぶりでとても疲れると言う。そろそろ帰らなくちゃとオトナ女性は連絡をして迎えを呼んだ。それを聞いたゾロメの目から何故か涙が。あなたとは今日初めて会ったのに懐かしい気がすると言うのだ。
あ、まさかゾロメはこの二人の遺伝子によるコドモですか?
それが冒頭の光りに包まれた場面?
「迎え」がやって来る。ゾロメはガイガーカウンターの様な機器をあてられて調査される。オトナ女性は何をしたのかを審問され、何かを渡された。「迎え」は余計な事をして、おまえらの様な細菌保持者が入って来る場所じゃないとゾロメを叱責した。どうやらオトナは無菌状態の空間で生活している様だ。だからゾロメと話す時に殺菌をした。あのフードは防菌のフードなのかもしれない。オトナ女性に渡された物は抗生物質だろうか。
ゾロメは寮に帰って怒ったミクから罰の風呂掃除当番。あのオトナ女性に会った時の懐かしさは何だったのか、でもそれをいつしか忘れて日常生活に戻っていくゾロメだった。
ハクメイとミコチ・第10話
仕事が忙しくて肩こりが酷いハクメイ。温泉に行きたいなあと思ったけど、どこも遠い。ところがミコチが新聞を見ていたらすぐ近くに温泉が開業したと言うニュースが載っていた。さっそくお泊りで温泉に出かけた二人だが・・・
現地に到着したら猫の団体の抜け毛で排水口が詰まってしまって工事中だと言われてしまう。お泊りなら出来ると言われたけど、そもそも温泉に来たので虚しく帰るしかない。帰り道をトボトボと歩く二人。見上げるときれいな竹林。この竹林も温泉から見たらきれいだったんでしょうねえと残念感が溢れる。なんとか温泉を自力で作れないものか。岩風呂とかでは一週間はかかってしまう。
待てよ、この竹林の竹で行けるんじゃないか。幸い伐採された竹の中に少しだけ地上から残っているのがあった。おそらく大きな連中に伐採して貰って残ったものだろうと。これを使えば風呂が出来る。そうか小さいから竹を割っただけで風呂桶になるんだよね。と言う事で切れ込みを入れて竹を切り取る事にした。ミコチも手伝う事に。切り込みをある程度入れて、あとは体当たりで倒す。でもハクメイだけではびくともしなかったので、ミコチも体当たりを手伝う事に。ミコチにもかと思ったが、ハクメイだって女の子なんだよね。
めでたく竹を切り取る事が出来て、これを転がして家まで帰った。さらにこれを縦に割って水を満たしてそこに焼けた石を放り込む事で露天風呂の完成。さすがに森の中とは言っても女の子の入浴なので目隠しの垣根も作成。でも露天風呂に入るまで随分労働したなあ。
ハクメイが準備している間にミコチがお酒とツマミの用意をしておいて二人で浸かりながらチビチビと。このままここで寝たいと思うハクメイに、それじゃ溺れると思ったが、もっと切実な問題として、あれはお湯が湧いてる訳ではないので焼けた石を入れないと冷えてしまうのだ。
沼狸バスに乗って帰宅した二人。朝市から帰って来たのだ。食べ物ばかりだったので見ただけで帰って来た。節約なのだそうだ。節約が必要な暮らしぶりなのか?その側を配達通りますと大根一本が運ばれて行った。そんな豪気な買い物をしたのは誰だ、おでん祭りでもするのかと思ったら、家に帰ってみると家の前でミコチの代理に誰かがその大根一本を受け取っていた。
その顔を見てミコチが驚く。
ミコチの姉のアユネだった。知らせを入れてから来てよとミコチが言うが、面倒くさいと。コーヒーを飲みながらしんみりした姉妹の久しぶりの再会の話となったが、ハクメイがそれは猫をかぶっているのだろうと見抜いていた。
調味料も届いたと言うので、受け取りにアユネが出ているうちにハクメイがミコチにどんな姉なのか聞いてみた。聞いてみるとすごく生活力の無い姉で、そのおかげで今のミコチの自立力が出来たのだそうだ。そして到着した大量の醤油。大根もまるまる一本あるし一体どうするんだと言うミコチだが、仕方ないので切り干し大根にしようととりなすハクメイ。
アユネが手伝うのだが大根もろくに切れない。結局ミコチが全部やる事になり、アユネははたから見守る。相変わらず洋裁もやっていると聞いて、だったら今度劇の衣装を作って貰おうかなと言うと、ミコチがちょっとうれしそうな反応をしたのにそのまま今度はハクメイの方にちょっかい出す。
何か面白い話無いかと言われて例の夕焼け鳶の話をしてみた。あれの正体は実はカフウだったのだ。でもカフウは白いじゃないかと言うと、夕焼けの色を浴びて赤くなり、夜明けに白くなると教えてやる。これにアユネが反応した。劇作家の血が滾ったのだ。もう他の事に目は向かない。お腹が空くまで。
こうしているうちに風呂吹き大根が完成。でもそれを食べようとしてアユネがミコチの小さい頃の話を始めたのでミコチとの言い合いになってしまう。それをハクメイが風呂吹き大根は熱いうちに食えと。
食後、ハクメイが風呂に入っている間に姉妹でお話。なぜアユネが来たのか。何が本当の目的だったのか。アユネに言わせればスランプだったのも風呂吹き大根が食べたかったのも、そしてミコチに会いたかったのも本当なのだそうだ。
そして帰り際、アユネの左手に光るものが。アユネ、結婚するんだ。じゃあ劇作家やめたいかもと言うのは本当だったのか。ミコチはやめちゃ駄目と強く言い、アユネもじゃあやめないと帰る事になった。結婚にあたっての劇作家を続けるかどうかの迷いでミコチの所へ来たのだろうか。
でも相手の名前とか式の日取りとか聞いてないぞとハクメイが言うと走って逃げ出した。何も言わないけど、でもミコチに会いに来たのはそれが本当だったんだろう。この晩、ミコチは一人でグラスを傾ける。
恋は雨上がりのように・第10話
新聞紙の束があって、電気をつけていなくて暗くて、だからてっきり引越?と思ったのだがそうじゃなかった。月を写真に撮ろうとしていたのだ。願いが叶う様に。
あきらが新聞や雑誌の束を持ち上げたところ、横浜の赤レンガ倉庫街で古本市をやると言う雑誌が見つかった。本と言えば近藤、と言う事であきらはこの古本市に近藤を誘う。会った時の言い訳じみた言葉によると「お友達として良い本を薦めて」と言う事らしい。でもここでショックだったのは、捨てる様な雑誌って大分前だから古本市なんてとっくの昔に終わってるんじゃないかと思ったのに開催していて、つまり一般人は雑誌なんて瞬時に捨てるんだと。
と言う事で古本市で待ち合わせをしたあきら。天気が良くて良かったね。髪型がいつもとは随分違う。それにしても口実とは言ってもあまり本を読んだ事の無い子に古本市でお勧めの本って、そんなものあるのか。
歩き始めてみると近藤の馴染みの古本屋が出店していた。あの高田馬場で寄ろうとしたら閉まっていた店の店主だ。店主のじいさんはあきらを見て大きなお子さんだねと言う。そりゃそうだろう、この組み合わせなら。近藤が店の子と言いかけたところであきらが「お友達です!」と割り込む。それはそれでじいさんが訝しがるだろうw
品物の中に古葉書もあった。そんなものも売るんだな。確かに以前古本市で古日記が売られているのを見かけた。それと同じジャンルなんだ。ここでヴィクトル・ユゴーの世界一短い手紙の話。これがここで登場したのは何だと思ったが、そうか後で使われるんだ。
あきらが古葉書を見ているうちに近藤が消える。本探しに夢中になってどこかへ行ってしまったのだ。古書店のじいさんが教えてくれる、あいつ程の本の虫は居ない、自分で小説も書いてると。え?あの程度の蔵書で本の虫ですか?本の虫って、木造アパートだと本の重みで床を抜いてしまうんじゃ。そう言えば「舟を編む」の馬締君は1階に住んでたね。1階でも床が抜けるんだけど。
居なくなった近藤を呼び出すのに、メールを送ろうとしたあきらだが、ふと考えて例の世界一で一番短い手紙同様に「?」とメールを送る。近藤からは期待通りの「!」が帰って来た。信頼で繋がっている証を貰った感じだ。
近藤は古本屋のじいさんの所でやっぱりここの本が一番だと一冊買おうとして値切る。えー、古書店で値切るとかありなのか。その結果、じいさんは古葉書をひとつおまけすると言うので、近藤はあきらにどれか好きなのを選びなさいと古葉書をプレゼントする事になった。
こうして古本市デートは夕方でお開き。
あきらはアキレス腱の定期診察で病院へ。医師と看護師との話だとリハビリすればまた走れる様になるみたいだ。でもあきらはそれをしていない。もう陸上は諦めた目標となったのだろうか。
近藤は中華料理の店でラーメンを食べている。最近「ラーメン」って打ち始めるとそのまま「ラーメン大好き小泉さん」って予測変換されるんですが。その店でテレビを眺めていたらあの九条ちひろがインタビューを受けていた。テレビに出る程の作家なんだな。そこで小説は僕の恋人だとか。一方近藤はどうなのだ。
今日も近藤はファミレスの雇われ店長のお仕事。そこにあきらが休憩に入って来る。あきらが持ってる本はどうやら岩波文庫の古い版で漱石の「それから」らしい。ええー、そう言うの買ったの?いや、岩波の古い版は旧かな旧漢字の筈だからあきらが読むのは苦労しすぎると思う。近藤への想いが無かったら絶対2ページ目で放り出す筈。
古本の中から出てきた栞にツバメの透かし。透かしと言うか剥離した物。そう言えばツバメと言えば窓の外にあったツバメの巣。久保が壊しちゃったらしい。まあ飲食店だから仕方ない。雛が全部飛び立った後に壊したとの事。でも最後の一羽がなかなか飛び立てなくて、もしこのまま飛び立てなかったらどうしのだろうと思っていたと言う。でもそこに留まるって得る幸せもあるのかもしれない。それはあきらと近藤に当て嵌まる事だろうか。
あきらは近藤に店長が書き上げた物を読みたい、きっと好きになると言う。若い頃、あんなに書いていた、そして周りに迷惑をかけた(多分それで離婚した。でもあの回想に登場する奥さんは良い人そうじゃないか)、でもそのままいつしか小説の方から離れて行ってしまったと思っていたのがまたあきらから求められるのか。小説家は年が行ってからと言う人も居るしね。
春のアニメ新番組
平成30年4月期の番組改編に合わせた録画計画メモ
曜日 | 時刻 | 局 | 番組名 | 開始 |
---|---|---|---|---|
月 | 19:00 | 東京MX | Cutie Honey Universe | 4/9 |
19:30 | 東京MX | 実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ- | 4/9 | |
22:30 | 東京MX | かくりよの宿飯 | 4/2 | |
25:00 | BS11 | ゴールデンカムイ | 4/9 | |
25:10 | 東京MX | あっくんとカノジョ | 4/9 | |
25:15 | 東京MX | 踏切時間 | 4/9 | |
25:40 | 東京MX | 魔法少女 俺 | 4/2 | |
火 | 24:30 | 東京MX | ハイスクールD×D HERO | 4/10 |
25:00 | 東京MX | 立花館To Lieあんぐる | 4/3 | |
25:59 | 日テレ | 3D彼女 リアルガール | 4/3 | |
水 | 22:25 | 東京MX | ありすorありす ~シスコン兄さんと双子の妹~ | 4/4 |
24:00 | 東京MX | ラストピリオド - 終わりなき螺旋の物語 - | 4/11 | |
木 | 22:30 | 東京MX | 銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 | 4/5 |
23:00 | BS11 | 多田くんは恋をしない | 4/5 | |
23:30 | BS11 | こみっくがーるず | 4/5 | |
24:00 | BSフジ | ひそねとまそたん | 4/12 | |
24:55 | フジ | ヲタクに恋は難しい | 4/12 | |
25:00 | BS11 | 奴隷区 The Animation | 4/12 | |
金 | 22:30 | 東京MX | フルメタル・パニック!Invisible Victory | 4/13 |
25:40 | 東京MX | ヒナまつり | 4/6 | |
25:55 | TBS | 魔法少女サイト | 4/6 | |
土 | 23:30 | BS11 | ダーリン・イン・ザ・フランキス | 継続 |
24:30 | BS11 | PERSONA5 the Animation | 4/7 | |
日 | 07:14 | テレビ東京 | 若おかみは小学生! | 4/8 |
07:30 | BSプレミアム | カードキャプターさくら クリアカード編 | 継続 | |
23:00 | 東京MX | あまんちゅ!~あどばんす~ | 4/8 | |
23:30 | 東京MX | Caligula ‐カリギュラ‐ | 4/8 | |
24:00 | BS11 | ウマ娘 プリティーダービー | 4/1 | |
24:10 | NHK総合 | ピアノの森 | 4/8 | |
24:30 | BS11 | 食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇 | 4/8 | |
25:35 | 東京MX | デビルズライン | 4/8 |
この他に「信長の忍び~姉川・石山篇~」「シュタインズ・ゲート ゼロ」「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」をやるらしい。
例によって多いから放送が混雑する曜日は容赦なく切るしかない。特に月曜深夜は平日深夜なのでもっと減らす。が、「あっくん」と「踏切時間」は5分枠らしいからそこは切り捨てから除外。
日曜深夜は見るのが平日月曜だから6本とか不可能で、一方で「あまんちゅ」「ソーマ」はもうこれは確定枠なので少ない残り枠でどれを残す事になるか。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン・第10話
大きなお人形が歩いて来た。
アン・マグノリアの家にヴァイオレットがやって来た。どうやら病床についている母親の手紙をうつ為らしい。何かよくない物じゃないかと言う感じを受けたアン。大きな人形が来たよと母クラーラに言うとちょっと理解出来なかったクラーラだが、使用人の案内を聞いて依頼した自動手記人形が来たと理解する。
お茶とお菓子をすすめて迎え入れるクラーラに、アンは子供らしく色々とヴァイオレットにちょっかいを出した。でもこれから手紙をうって貰うのだからとサンルームの方へ。外か部屋からそれを見ていたアンだが、その途中でクラーラは具合を悪そうにする。最初からベッドの上に居たし、親族らしい人の会話がそうだったから先が長く無さそうな感じだが、病状はかなり進行しているのだろう。だから依頼した手紙は当然自分の亡き後の事についての手紙なのだろう。
アンはヴァイオレットを完全に人形扱いしていて、しかもあのヴァイオレットの手を見たものだから完全に自律する人形だと思い込んでいる。表情も変えないしね。
母を占有するヴァイオレットに最初は不満のあったアンだったが、いつしか遊び相手として接する様になっていた。ヴァイオレットにリボンを結んで貰うとか自分で言い出した。なぞなぞ遊びまでするのだが、ヴァイオレットにそう言う機微はきかない。パンはパンでも固くて食べられないパンは何だと背中にフライパンを隠しているのだが(この世界はパンはパンだしフライパンはフライパンなのかw)、固いパンもスープに入れれば軟らかくなると言うそんな回答しかしないヴァイオレット。
アンはヴァイオレットに母は誰に手紙を書いているのかと問う。それは守秘義務があるので答えられないと事務的に答えるヴァイオレット。どうやらアン宛ての手紙なのだろう。でもこの時はまさか最後の様な事になるとまでは思わなかった。
ヴァイオレットが手紙をうつ間もクラーラは何度も具合を悪そうにする。手紙と母の具合の悪さとを結びつけて考えてしまいそうになるアンは手紙なんて書かなくても良いとヴァイオレットに言うが、届けたい思いがあるから手紙を書く、届かなくていい手紙なんてないとアンに答えた。届かなくていい手紙なんてないと言うのは前回のあのヴァイオレットが郵便社での仕事を続けようと思った時の気持ちだ。
全ての手紙を書き終わってヴァイオレットが帰る頃には、最初は何かよくない物が来たと思ったのをそうじゃないと見送る様になる。ヴァイオレットに別れの挨拶をする時にアンはやっと気が付いた。ヴァイオレットの頬が軟らかい、人形じゃなかったのか。
やがて季節が過ぎて行く。冬が過ぎ、春が過ぎ、夏になり、そしてアンには別れの季節がやって来た。
8歳のアンに母からの手紙が届いた。最初は亡くなった直後の遺書の様な手紙を想像していたが、そうじゃない、成長して行く我が子にその時にはもう直接声をかけられない母からの手紙だったんだ。
だから10歳の時も18歳の時も、大人になっても、結婚した時も、アンに子供が生まれて家庭を持った時にも、毎年誕生日に手紙が届く。
C.H郵便社に戻ったアンは今回の仕事で書いた手紙の束を机に置いた。全部で50通、これからの50年間、毎年誕生日にアンに送られる母からの手紙だ。七日間もかけて書いたのはこれだったのだ。こんなに書いたのかと驚くカトレア達だが、ここに来て漸くヴァイオレットが心を解放する。自分が亡くなった後に娘のアンへ送る手紙を母と一緒に書いたのだ。その思いが共有されていない筈がない。でもアンの前では表情など変える事は出来ない。ましてや泣く事など出来る筈がない。
それが今解放されたのだ。止めどなく流れる涙となって。
今回のこの話、最後で、ヴァイオレットの涙でこんなにも視てる方にも涙をこみ上げさせるなんて、まったく途方もない話だよ。
宇宙よりも遠い場所・第11話
いきなり「いやだ死にたくない」とか不穏な台詞が登場してまさかそんな事は無いと思うけど遭難案件かと思ったら、カメラテストの中継での小芝居だった。マリは逆パンダと言うかタヌキの様に目の周りだけ日焼けしていなくて覆面芝居をしていたのだ。
カメラテストでは日向の「学校時代の部活仲間」とのやりとりも入っていた。それをその場で知った日向はカメラを手で塞いでその場から離脱する。日向は学校の部活が嫌になって(まだこの時点では理由は語られていない)学校をやめたのだ。それがいまさら対話の放送とか何だ。誰だ企画したの。
年賀状のスタンプを押しながら日向はコンビニの店長にしか出さないのと聞かれて言葉を濁し、トイレにと立つ。さっきからの行動を見ていた報瀬はこれが気になった。だから後をついて出てみたが、やはりトイレには居ない。ではどこにと外に出てみたらそこで日向が怒りを爆発させていた。
「ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!」
ただ、ここの流れは今ひとつ明瞭じゃなかった。嘗ての部活仲間がチラとしか表示されなかったので、厚顔無恥さが伝わって来ていない。だから日向の怒りの強さが今ひとつ掴めない。
この時は報瀬は日向に声をかけられなかったが、この後の作業も日向は何事もなかったかの様にこなして行くのを見て行かなくてはならない。そして轟さん、相変わらずユウくんとは音信不通なんだね。
三人が風呂に入っている時、報瀬は藤堂達と麻雀。そこに日向宛のメールが来てると言われて気になった報瀬は船内のPCの所へ。
轟が船内に設置された観測隊向けのメールを見てもこっちにもユウくんからのメールは来ていない。そこに報瀬が来たのでいつまでも占拠していちゃいけないと譲るのだが、報瀬はそこに「【三宅日向様】羽生第三高校陸上部一同」と言うメールを見かけてしまう。激しく躊躇いつつ、それを開いてしまう報瀬。ここにすぐに日向が入って来たので冒頭だけ見ただけに終わったが、逆に開封した所に来られたから見なかったフリが出来なかった。大抵は「未読にする」と言うのがあるので、時間的余裕があったら開封済みのマークをまた戻せるんだけど。
見たんだなと言う日向に報瀬は少しだけと言いつつ、だって日向の事が気になるからと。話したくなさそうだった日向には、いいから話してと迫る報瀬。
ここでやっと日向が何故高校をやめたのかがはっきり語られる。陸上部で良いタイムを出していた日向だったが、その年度最後の大会の代表選手選びの時に陸上部の同級生から頑張って大会へ行きなよと言われる。日向はこの時点では三年生に先輩達が最後の大会だからそれで良いのだろうかと思っていた。しかし、その言葉に乗せられてタイムを出して代表選手に選ばれると、先輩達からは空気を読まないヤツと見なされ、挙げ句の果てに日向を唆した連中は自分達もそう言ったんだけどねと、酷い裏切りを受けたのだ。
これでもう高校なんかに行ってられるかと学校をやめた。そりゃ怒る。
日向はこれを話して「負け犬で申し訳ない」と言うが、報瀬とかそれを負け犬とか思える訳が無い。
こんな生活や観測の中でも報瀬は母親譲りの面を見せる。雀鬼とかチョコレートケーキとか。
こうしていながらまたも南極での作業は進む。確かに南極の水は綺麗なんだろうな。バクテリアはほとんど繁殖していないだろうし。好冷菌ってのもあったけど、南極では気にしなくていいんだろうな。
テントに戻ってから、報瀬は水くみに行くから手伝ってと日向をテントから連れ出す。マリが自分もと出ようとしたが、結月は気がついてマリを引き止めた。
報瀬はずっと日向の事を考えていた。あんな事をしたくせにもう取り返しつかないのにと。それで日向はありがとう、でも私はまだ怖いんだよと。日向はあのしがらみの世界からこの世界へ連れて来てくれてありがとうと言う。
そして日本との中継場面。日向の陸上部時代の相手との場面で報瀬が身を乗り出す。日向が面と向かって言えないのを全部代弁する。それにマリが加勢する。驚いた日向を抑えて結月がいいじゃないですか、友情じゃないですかとどんどん言ってやれと応援。
「私の友達を傷つけた代償だよ!」
凄い、トドメだ。
日向はなみだでぐしゃぐしゃになるしかないじゃないか。
ドラム缶の除夜の鐘で吹っ飛ばして、年明けからはいよいよ報瀬母の区切り付けかな。天体観測装置の設置をこれを見て藤堂も決断したみたいだし。
りゅうおうのおしごと!・第10話
あーきはーばらー・・・じゃなくて、あーろはー
竜王戦第一局の為にやって来たハワイ。しかし銀子が言うまでもなく相手が名人なんだからどう見ても弱っちい現竜王八一が浮かれている場合ではないと思う。桂香も一緒にやって来て(着くまで気づかなかったのか)僕の為に来てくれたんですねと喜ぶ八一にまた銀子が「ちっ」と舌打ちする場面かと思ったら私だってハワイ位来るわよ!と言う桂香さんの為の場面だった。
竜王の為に用意された部屋はでかい。まあそうだろう。ベッドはツインだし。だからあいがもじもじちらっちらっして私もこの部屋に泊まりたいなあと言うのだが、八一は無視。
対局開始前のレセプションでは八一にはあい手作りのレイ贈られる。そして今日はあいの誕生日だと言う事で(10月7日生まれ)月光会長のはからいであいに詰め将棋ケーキの誕生日プレゼントが贈られる。盤上がハート型の駒配置で、詰め将棋を解くまでの時間をゆっくりと食べて貰おうとしたのに、目の前であいがあっと言う間に解いてしまった。八一曰く詰め将棋に関してはあいはゴッド。
こんな感じで名人側をほっぽらかして八一側で盛り上がるレセプション、これってこのあとの暗転が待っていそうな予感。
八一が夜中にビーチに出てみたら銀子が泳いでいた。見に来たのかとか言われるけど、それ以前に夜中に泳ぐ方が、どちらかと言うとあまりないのではないか。銀子は八一からパーカーを借りてその後はビーチサイドを一緒にお散歩。アイスクリームもおいしくいただいて銀子的には良い雰囲気だった。なのに八一はこんな時でも小学生の事を気にかけているとこのロリコンめと責める。ロリコンじゃないのなら証明してみせろとちゅーをおねだりするポーズをするのだが、八一はご冗談でしょうと。まあね、普段の銀子の様子からだとからかわれていると思っても仕方ない。でも銀子は大いに不満。
そして始まった第一局。名人が八一の得意手の一手損角換わりで仕掛けて来る。八一は応戦するもののこの対局は八一の負け。この負けが大きい。自分の世界を破壊されたのだ。対局後にあいが未だ一回負けただけですよと言っても、その自分の世界が破壊されたのだからと怒りをぶつける。これはどちらも仕方ない。あいは小学生でまだそこまで分からないし、八一も自分の世界を破壊された高校生なのだから。小学生に大人げないなんてのはもっと老成してから言える話だ。
第二局は大阪で。あの大きな傷手から間もない事もあって、ここでも八一は負けたものの未だ第一局での敗北感の方が大きい。そして第三局は天童で。一見うまく攻めている様に見えたのに八一は持ち駒でその先名人に襲いかかる手が浮かばない。既に時間を使っていて考える余裕が無い。そこで目に入ったのは千日手。千日手をしている間に考えられると思ったが、その中で王手が入っていた為に王手を入れた千日手はダメなのだそうだ。そこで狼狽する八一に最早名人は溜息をつくしかない様だった。
こうして第三局も八一の負けで、もうあと一勝で名人が竜王のタイトルまで奪う所となった。八一は究極に追い詰められた。しかもその追い詰められ方が酷かった。一体どうやったらこの局面を打開出来るのか。棋譜を掠う八一。
そんな八一をあいがかわいらしく迎えるのに、ぷいと自分の部屋に入ってしまう。八一には打開策を考える事しか頭になかった。そこにあいが明日はマイナビ女子オープンがあるので一局勉強させて欲しいと言って来た。
ここでうるさいと言って追い返しはしなかったが、その後の対局が酷い。あいを完全に怯えさせてしまって、しまいには盤上の駒を手を叩き付ける様にして掴む。ここ、分からなかったのだが、原作者の解説によると、あいが負けが決まっていたのに粘ったのを、自分の勉強の時間が失われる事に苛立った八一の行動なのだそうだ。追い詰められた若者だから仕方ないかもしれないが、あいちゃんをこんな目に遭わせたのは許せぬ。
だから翌日のマイナビ女子オープンの時、対戦前から天衣はあいの異変に気が付いていて、対局で月夜見坂があっさりあいに勝って、雷に勝ったと聞いたから期待したのにこんなものかと立ち去れたあとで、あいは過呼吸で倒れる。
いよいよ終盤で八一にもあいにも試練の回。
八一はクズだけど、年齢を割り引いて考えてあげよう。
citrus・第10話
クリスマスのまつりとの騒動を受けて芽衣は改めて柚子の事を思ったのか、とうとうコトに及び始める。あなたがしたいコトをして良いのよ。
ところがここで柚子が拒否するのだ。できないと。なんだろうね、どうしてここまで来て拒否するかね、柚子は。怖いのだろうか。だが芽衣のこれまでの人生からしたらこれは痛い拒否なのだ。この時以来二人の間に会話が無くなる。
それから随分日にちが経ったらしい。まつりが訪ねて来るが、あけおめと言う挨拶に今更かよとか言うので正月もとっくの昔に終わった頃。芽衣はどうしたのかと聞かれて修学旅行の準備で生徒会の仕事してると言うのだ。
まつりは柚子にあのクリスマスの晩は芽衣とえっちした?と聞いて来る。しかけて拒否した柚子なのだが、してないと聞いてまつりは柚子に好きならもっと相手の気持ちを理解した方が良いよと。
そして修学旅行当日。やっとOPで見られた淡い紫髪の女の子二人が登場した。東京駅で迷っていたら親切な女性に助けられた、あの人は運命の人だと言う小さい方。多分芽衣の事なんだろうなあ。
一方、柚子は大変な事になっていたのだ。見事に寝坊して集合時刻に遅れそう。と言うか絶望的。こんな時に頼りになるのははるみで、はるみに電話して遅れる事は伝える。その時に芽衣の様子を聞くが特に変わったところはないと言う。それにしてもいくらなんでも修学旅行の日に柚子を起こしてやらずにさっさと行ってしまうのは酷すぎないか、芽衣。
先程の二人の女の子の小さい子、そう言えばゆずぼっちの限定品を買っていなかったと言ってすぐ帰って来るからと列を離れる。これはどう考えてもはぐれるパターン。ところでこの時点で「ゆずぼっち」と言うからそれっててっきり柚子の事なんだろうか、柚子は顔が広いなと思ったが、違った。そして遅れて来た柚子。このゆずぼっちの背後に隠れていたさっきの女の子と出会う。修学旅行でこれから出かけるんだけど、10時に改札集合で改札ってどこですかと聞かれる。とっくに時間が過ぎてる上に、東京駅で「改札はどこ」とか聞かれても困るな、数が多すぎてw
結局柚子とこのタチバナ・サラの二人は後から新幹線でみんなを追う事になった。よくそんなお金があったものだ。新幹線で東京から京都まで行ける金額はなんとか持っていたのか。でもそうすると現地に行ってから使えるお金が無くなるのでは。
車内でサラは東京駅で親切にしてくれた運命の人について話してくれる。これだけ聞いた柚子はてっきり男の人の事かと思ったが、女性だと言う。女性が運命の人?それをサラはあっさりと言ってのける。好きだと思ったら男も女も関係ないと。これはサラから柚子への天啓ですよ。
京都駅に到着してじゃあここからは別々と思ったのに、修学旅行の行き先が全く同じだった。まあこれはあるかもしれない。と言う事でこの後も二人の修学旅行。でも先行する学校の人達になかなか追いつかない。いや、回る順番が分かっているのなら先回りすればいいんじゃ。そうして回るうちに柚子が心細くなった。「喧嘩した友達」とはもううまく行かないのかもしれない。それをサラは慰めてくれる。たまたま調子が良くなかっただけで大丈夫だよと。
で、結局最後は宿泊するホテルに辿り着くのだが、ホテルまで一緒。サラの到着を待ちわびていたニナが出迎えてくれた。浴衣をはだけて駆け寄って来て、なにもかもがでかいぞ。
柚子の方は遅刻した事で説教を受ける。でも峰子先生寝てるぞ。代わりに姫子が柚子を叱るのだが、ここはあっさり叱ってくれた方がいいんじゃないかな。
芽衣の姿をみつけた柚子は話があると言って外に連れ出した。
何故今日は起こしてくれなかったのか。そしてそれから進んでクリスマスの夜の事を言う。ああ言う事は姉妹のスキンシップとしてはやりすぎだと思うと。しかしそんな柚子に芽衣は問いかける。一体あなたは私の事をどう考えているのか。そうなんだよ、ある時は必要以上に迫って来て、ある時は突き放す(クリスマスの夜の様に)。そりゃ芽衣がそう聞きたくなるのも当然だ。それに対して柚子が大事な家族だと答えるから、芽衣はそこどまりなのねと立ち去ってしまうのだ。
こんなやりとりをサラからゆずぼっちのアクセサリーを貰ったのに落としちゃったと探しに出たニナに目撃されてしまった。
ダーリン・イン・ザ・フランキス・第9話
イチゴの気持ちの向いている方向をいつも見ていたゴロー。
視聴者にはとっくにお分かりのゴロー→イチゴ→ヒロ→ゼロツーの思い。
今日はパパ達からのプレゼントの日。クリスマスみたいなものか。みんなそれぞれ欲しい物を頼むのだが、ゴローの釣り竿って渋いな。そしてイチゴはまたぬいぐるみかとその渋いゴローに言われる。
こんな日に新参者のゼロツーは蚊帳の外にならざるを得ない。でもそれはヒロがカバーした。自分達だけプレゼントを貰って喜んでいて、それではすまないからとナオミが置いて行ってくれた手鏡をプレゼントしたのだ。まあゼロツーは素直に喜んでいたからいいけど、昔の女の物をプレゼントって微妙な。喜んで抱きつくゼロツーに、そしてその様子を見るイチゴ、そしてそれを見るゴロー。
全然諦めきれてないじゃん。
ここでゴローがヒロに何もかもぶっちゃける。イチゴがお前の事を好きなの気づいてないのか、そして自分はイチゴの事が好きなんだと。でも今はこれで良いんだとも。
さて今回の任務は距離2000の地点に(単位不明)出現したグーテンベルク級の叫竜の撃退。今回は前回の様なプランテーションへの被害はなんとしても防がなくてはならないと。
叫竜まで距離があると言いながら、すぐに遭遇。なんだあれはって言うけど、いつもいつも敵の様子を調べないで戦闘に入るよね。大きさしか情報が無い。無人偵察機とか飛ばせないのか。そのせいでなんだコアが見えているじゃないかと突っ込んで行って囚われてしまったアルジェンティアを助ける為にゴローが飛び出し、逆にデルフィニウムが囚われる。しかもそのまま叫竜が爆発しそうだったのでイチゴだけを脱出装置で飛び出させてゴローがデルフィニウムごと叫竜に取り込まれてしまった。
脱出装置は二人同時に使えないの?
そのせいで面倒な事態となる。ピスティルが居ないからデルフィニウムのマグマエネルギーは使えない。辛うじて残っている電池で生命維持されているが、その電池が切れたらゴローは死ぬ。叫竜はそのまま侵攻して来ているのでプランテーションに近づく前に撃破しなければならない。それまでに倒せない場合はプランテーションからの大量の攻撃によって叫竜を破壊する。たまたまこの叫竜は爆発性の液体で出来ているからどんどん攻撃すれば削り取って行けるだろう。だが、その場合、内部のデルフィニウムはダメだろう。
そんな事許せないと治療を受けて起きてきたイチゴが叫ぶ。そしてゴローと話をさせろと言うのだ。いつもいつも勝手に物事を決めてと怒るイチゴだが、ゴローは大丈夫だ叫竜を破壊して戻るよと言って通信を切る。そんな事が出来る訳が無い。
ゼロツーがひとつの解決策を提案した。叫竜の頂上にガス排出口の様な物があった。あそこから飛び込めば中のデルフィニウムに到達出来るかもしれない。イチゴはそれに賭けることにした。しかし叫竜の所へ赴く時にゼロツーは「自分だったらしない」などとうそぶく。
叫竜の所へ到達して、排出口をこじ開けてイチゴをその中へ。本当にスーツだけで入るんだな。
叫竜の中ではゴローがデルフィニウムの電池切れが近づいていたところで愈々自爆装置の起動をしようとしていた。そして子供時代を思い出す。集団生活に嫌気して他の子供と喧嘩していたのをイチゴが手伝ってくれた。あの時からだった、イチゴが好きになったのは。でももうその時にはイチゴはヒロを見ていたのだ。
うん、なんと申しましょうか、後から横恋慕したのですね、ゴローは。
そして自爆装置に手をかけた時、イチゴが間に合う。なぜ来たと言うゴローにひとりで勝手はさせない、二人でなら出来ると、あの子供時代と同じ事を言うイチゴ。イチゴの復帰でデルフィニウムは叫竜を破壊して脱出。後知恵だが、あの時にイチゴを強制排出しなくてもあのままで助かったって事ですな(身も蓋もない)。
でもこのおかげでゴローはイチゴに言えるのだ。俺はお前の事が好きみたいだと。
好きってなんですか、少佐、みたいな事もなく、これで三人の気持ちの関係だけははっきりする。
ハクメイとミコチ・第9話
コンジュがリズムをとっている。ハクメイが死にそうな顔をしている。
何だこれはと思ったら、センの例の骨に乗って水中を進んでいたのだ。センの骨は鼓動のリズムで動くので、コンジュのリズムを使っていた。ハクメイは泳げないので水の中とあってぐったりしていた。
骨は順調に潜航。
コンジュはノッて来たわーと言ってテンポを上げた。すると骨は動揺。サイモンは臆病なんだから気をつけろとセンはコンジュに文句を言う。確かに調子に乗ったのは自分だけど、その言い方はないでしょとコンジュはむくれる。ここからコンジュとセンの関係がうまく行かなくなる。ミコチがなんとかとりなそうとするのに。
水底に到着したサイモン。ところが再出発しようとしてコンジュがリズムを取り出したものの、サイモンはピクリともしない。このままでは水の中から脱出出来なくなってしまう。私のリズムが悪いんだとコンジュが泣き顔になるが、そうじゃないだろうとセンは言う。
そこでセンは潜水服を着てサイモンを外から調べる事にする。調査から帰って来たセンは、ちゃんと鼓動にも反応する様だがと訝しがる。
圧迫感に耐えきれず木こりの歌をコンジュとミコチが歌い始めた時、サイモンがピクリと動いた。これはもしかしてサイモンは騒がしい音の方が良いのかもしれないと、コンジュに元気な歌をやって貰う事にした。操縦の度にセンがコンジュに指図するので、だったらあなたが先導して歌えばよいでしょうとコンジュが言い、センは歌詞を知らないからラララで歌う事にした。そしてどうせなら全員で歌おうと言うと、ハクメイがまたも死にそうな顔。ハクメイは歌が苦手なのだそうだ。それでも地上に帰る為だと促されてハクメイも参加する事になる。
ハクメイを加えた四人の合唱でサイモンは元気に進む。こうして無事に帰還できた。マキナタに戻ってコンジュは歌姫のお仕事。今夜はここまでと言う所で、ハクメイとミコチがそっとドアの外からこちらを見た。あの時の約束どおりにセンが聴きに来たのだ。それを察知して、それじゃもう一曲とコンジュは歌い出す。コンジュとセンもそこそこうまく行く様になったかな。
ミコチがセンの服を作ろうとしていた。ハクメイとミコチはセンにかわいい服を着て欲しいのだ。あの潜水服を脱いだ時に思ったが、センも女の子だったのか。でもセンは今迄服に気を使った事が無い。だからミコチが言う生地の色もあまりピンと来ない。
でも青系が良いと言う事でブルーベリーで染めようとする。これだけだと明るい色になるからとつるばみとヤシャブシを集めてとハクメイに頼む。ハクメイはセンにも手伝って貰って橡(つるばみ)(どんぐりの帽子)を集めに出た。センには染色の話もその材料の話もどれも新鮮だった。いや、視てるこっちも新鮮だよ。原作者の樫木祐人さん元からこんな知識があったのか、それとも何かをヒントに調べたのか。
こうして布地は染め上がり、デザインに関してはセンもミコチとやりあって、そして服は完成した。
あらかわいい
センも気に入った様だ。でも二人を見送る時にはいつもの服に戻っていた。大事にしたいからだと言う。ミコチはタンスの肥やしにならなければいいけどと心配したが、その夜、ランプの明かりの下でグラスを傾ける時、センはこういう時はとミコチの作った服に着替えたのだ。
恋は雨上がりのように・第9話
夏祭りが二人だけなのかと思ったら、はるかの妹達がどうしてもと言って付いてきてしまった。それでもそれは気にしないでヨーヨー釣りとかを楽しむあきらとはるか。そうするうちに風と空の妹二人がトイレと言うので、二人を置いて翔大がトイレに連れて行く。
ふとあきらを見たらあきらの視線があらぬ方向を向いていた。近藤と勇斗も夏祭りに来ていたのだ。あきらはそちらに走り寄る。その様子を見てはるかがおや?と思うのだ。戻って来たあきらがバイト先の店長と言うその様子からまさかあきらがその店長を好きなのかと聞いてみるとあきらの反応が露骨なので分かってしまう。でもあんなおっさんでしかも子連れって。視聴者は近藤の事情を知っているからいいんだけど、あの姿だけ見たらまさかあきらは不倫?と思っても仕方ない。
何も言ってくれないと言うはるかだが、聞かれないから言っていないと言うあきらの抗弁にはるかは聞くなと言う雰囲気を出していると言う言い合いになってしまう。ありゃ、折角蟠りが解けたかと思ったのに。
近藤が横浜から高田馬場にやって来た(多分同じ日の夜)。飲み屋でどうやら誰かに会うらしい。それはやはりあの九条ちひろ・・・あ?は?男?へ?ホモ?いや勇斗って子供いるし、どう理解すれば・・・と言うのをこの場面で1分近く考え込んでしまったよ。
会話が進んでやっと話が見えて来る。近藤と九条は大学時代の友人で、同じ文芸をやっていた。そして九条の方が小説家としてデビューしたのだ。近藤、早稲田大学卒業だったのか。それが今のこの雰囲気から行くと文学部、そして後の橋の上での会話からするとロシア文学のコースだったのだろうか。学生時代に二人とも大学の文芸誌に寄稿していて九条は小説家、一方の近藤は小説家にはなれずに結果的に雇われ店長。文学部の就職って大変そうだ。因みにここでチラと出たのは元妻は「みどり」。
十年ぶりだと言うが、こんな悪友みたいな関係で東京と横浜ならもっと普段から会っていても良さそうなものだが、やはり思うところがあったのかな。仕事や家庭を持つと近くても会わなくなるけどね。
昔話に花が咲いてしたたかに酔っぱらって店を出る。歩いて駅まで帰ると言う近藤に九条がだだをこねるが(この辺りの奔放さが九条の方が小説家に向いていたと言う感じだろうか)、橋の上で月を見上げてロシア語で呼び合う二人。後で気づいたけどこの時は未だ満月じゃないんだよね、満月の直前。
九条がタクシーに乗って帰るその間際に言う、俺たちは大人じゃないだろ、同級生だろと。
近藤が翌日店に出ると(キッチンが別の日とだ。常時同じメンバーだったWORKINGと違うなw)、あきらに元気がなさそうだった。もうあきらとは「おともだち」の近藤だから気がかりで、夜になってゴミ出しをして来たあきらに近藤が声を掛けた。
友達と喧嘩しちゃって、もう仲直り出来ないかもしれないと言うあきらに近藤は空を指差す。そこには巨大な満月が。でかすぎるだろと言うのは、あきらの心象風景と言う事で、それを指して近藤は言うのだ。月に願いをかけて、今あきらとその友達が離れてしまっていてもまた近づける日が来るよと。ちょうど近藤と九条の様に。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン・第9話
敵要塞攻撃の先行突入部隊として要塞に入ったギルベルトの部隊は首尾良く大広間の占拠に成功したものの、その直後にギルベルトは敵の銃弾を受ける。さらに第二射も受けてギルベルトは重傷を負った。ギルベルトを助けようと応戦したヴァイオレットだが、残弾が無く、背負って助けだそうとしたところでヴァイオレットも銃弾を受けた。ここか、ここでヴァイオレットが腕を失うのか。それにしても銃弾の一撃で腕が落ちるものなのか。
撤退しろと言うギルベルトに対してヴァイオレットは少佐も助けて自分も退避すると言う事を聞かない。だがそれもさらに敵が手榴弾を投げてヴァイオレットの残った片腕までもを奪うに至ってヴァイオレットがギルベルトを引きずって脱出する事が不可能になった。
そしてこの時だ。ギルベルトがヴァイオレットに対してお前は逃げろ、心から愛していたと言ったのは。愛?愛って何ですか、少佐!と叫んだ時に砲弾が二人を襲う。ギルベルト達の撤退を確認していないのにクラウディアの砲兵隊が撃ったのかなと思ったら、敵のガルダリク軍が敗退の腹いせにそれまでの自陣地を砲撃で破壊したのだそうだ。その砲撃の時にギルベルトがヴァイオレットを爆風から突き飛ばした。
それにしてもギルベルトも罪作りな。逃げろと言っておいてその後に「心から愛していた」とか言ったらヴァイオレットは絶対心残りになってしまうではないか。それでも言わずには居られなかったのだろうが。
ヴァイオレットが瓦礫からギルベルトの証拠を探している所へクラウディアがやって来る。ここに居ると思ったと。そうしてヴァイオレットが助け出された時の話をした。ヴァイオレットが病院に収容された当時、彼女はギルベルトの事しか考えられなかったからあの時は助け出されたとしか言えなかった。でもギルベルトは自分にヴァイオレットの事を託した。だから今は郵便社へ帰って来い。ヴァイオレットが動かなければ自分も動かないと言う。
このままだと二人とも動けないと思ったのだが、ベネディクトが車で迎えに来た。そのベネディクトがヴァイオレットを車に乗せた様だ。
部屋には戻ったものの、ヴァイオレットは部屋に閉じ籠もったままだ。このままだと普段ですら食事を平気で抜かすヴァイオレットは餓死しちゃうんじゃないか。(少し離れた立場の)あなたが様子を見て来なさいよとカトレアはベネディクトに言うのだが、実はベネディクトはそれどころではない状態。新人が配達を放棄して郵便を捨てて逃げてしまったと言う。それを見つけてちゃんと配達すると言うのをベネディクトとやっていた。
このままひとりにさせておいて良いのか。エリカとアイリスはヴァイオレットに手紙を書く事にする。そしてそれをローランドに託した。カトレアが来ても扉を開けなかったヴァイオレットだが、ローランドが手紙だよと言うとそれを開ける。やはりそう言う位置に居る人、そしてしかもそれが好々爺だと閉ざした心と一緒に扉も少しだけ開けるんだ。そのローランドの様子を見たヴァイオレットはこんな夜中なのにローランドが沢山の郵便を持っているのを発見する。あの捨てられてしまった郵便を発見して今からローランドが配達に出る所だった。それを聞いて自分が携わった手紙の事を思い出して手紙が相手に届かないなんて事が無い様にとヴァイオレットもそれを手伝う。ここからヴァイオレットの手紙をきっかけとした心の解きほぐしが始まる。
届けた先のある一軒で郵便受けに入れた途端に中から子供の声で手紙が来たよ!と喜ぶ声が聞こえた。手紙が届けられない事があってはならない。ディートフィリートにその血塗られた手で人と人とを結ぶのかと言われた手であっても、そしてクラウディアも我々の身はそう言う炎で包まれたと思い出させられても、今こうして人と人とを結びつけている。
そして配達が終わったヴァイオレットには依頼が待っていた。あのギルベルトやヴァイオレットと同じ様に戦場に出向いて足を悪くして帰って来たルクリア兄のスペンサーだ。今度は自分から妹に感謝の手紙をルクリアに出したい、それにはどうしてもヴァイオレットに頼みたいと言う依頼だ。
街を言うヴァイオレットの目の前に大きな演劇のポスター。あの劇作家のオスカーの作品。オスカーもヴァイオレットによって救われたひとり、それだけではない二カ国の王子と王女を結んだのもヴァイオレット。
過去に戦場で行った事は消せない、でも過去に郵便社で行った事も残る。
これからも自動手記人形として生きていいんだよ、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
宇宙よりも遠い場所・第10話
本格的に昭和基地への上陸。流石に前回の様なタラップで降りて、その後そこから徒歩とかではなくて、ヘリで移動となる。荷物と自分の体重を合計した値も100kgを切っていてOK。マリがあれだけ食べてお菓子減らしたのに変わってないと言うのに対して日向がつっこむが、いや排出していれば減ってる筈。
昭和基地の簡単な紹介があって部屋に案内されるが、昭和基地ってあんなにでかかったんだ。最初に見た「いわばリビング」の建物しか知らなかった。昭和基地の建物についてはこちらをどうぞ(https://weathernews.jp/s/topics/201801/260205/)。そして予想外に快適、基地の中に居れば。さらには夏期だと0℃近くまで上がるので、それって冬の北海道程度だから普通に暮らせる。個室があてがわれるのでこれでマリの寝言から解放されると言うが、目を開けたまま意味不明の寝言を言うマリ恐い。
さっそく外のレポをする訳だが、ペンギンには5m以上近づくなと言われたのに近づこうとする報瀬。そんなにペンギン好き好きだったか。
さて、前回の最後に母からのメールが来ていた結月だが、最後の場面ではPCだったのに今回はスマホに着信したのは、PCのアドレスに出しても返信が無いからスマホに出した、と言う意味だろうか。それとも同報したけどスマホは基地に着くまで着信出来なかったと言う事だろうか。内容はと言うと、それ自体は不吉な話ではない、オーディションに受かったと言うもの。
ところが結月があまり浮かない顔をしている。ここから今日のメイン。朝ドラに出る事になるので日本に帰ったらもうマリ達に会えないのではないかと。どのみち帰国したら別々の生活が待っている。学校だって違うし、住んでいる場所も結月は館林じゃないし。でもそんなのは別にしてお話は出来るじゃない、私達親友なんだからと言われて結月がきょとんとした。
え?私達親友?いつから?
いつからと言われても困るのが普通だが、この場面を見た時は「シンガポールのあの事件からだよ」って言えば結構すんなり理解されたのではとも思った。結月は当事者ではなかったけど、あそこで明確に四人の関係が決まったと思う。
そんな結月が疑問を抱きつつも、昭和基地での仕事は山の様にある。南極の夏と言う事は12月と言う事で、12月と言うとクリスマス。厨房ではクリスマスの準備をしていて、マリは凍った鶏の本体を解凍する様にと言われた。暖かそうな場所って、やっぱり室内?
いつから友達と言う確証が掴めなかった結月が友達誓約書と言うのを作って来た。ここに署名したらはっきりすると。あー、今迄寂しい生活送って来たんだな、結月。子役でずっと普通の学校生活出来なかったんだろう。そして未だ高校一年だし、さらにはマリと報瀬とひなた同じ年齢なのに対して一年下なのを実はずっと引きずっていたのかもしれない。そう言う性格なのかもしれないが、作中でずーーーーっと敬語を使っていたからね。
当然だがマリ達三人はこれは違うだろうと思うがうまく説明出来ない。だが報瀬がはっきり言った。友達ってそう言うものじゃないこんなの意味ないと。
マリ、こんな事をする結月を見て泣いちゃったよ。良い子なんだよ、ホントにマリは。
さて、クリスマスの準備は完了。食事も完了。こう言う基地生活で一番大事なのは食事と言うが、そうなんだよね、入院生活も食事とイベントが大切なの。
ところが結月がマリに食事後に時間が取れるかと聞いてもマリがこのあと予定があるからと言って行ってしまったのを結月が気にしていた。何か怒らせたのかとか。報瀬はぼそっと説明するが細かいところになるとそっぽ向いて日向に任せるし。この辺りでさてはマリは結月の誕生日の準備しているなと思った。
クリスマスパーティーは隊員達がすっかり酔っぱらって寝てしまって、折角の報瀬のサンタコスも誰も見ていない。こんな事までしたのに。
部屋に集合と言われて戻った結月がマリにそれをメッセージする。その中ですみませんでしたと送ったのに既読スルー。どうしたんだろうと悩む結月。その時にドアをノックする音がして外に出たものの誰も居ない。と思ったらマリが天井に隠れていた。LINEで返事がないから怒ってるんでしょと結月は言うがマリはそんな事ないよと。そしてめぐみとの画面を見せるのだ。めぐみはあまり何も送って来ないけどでも何となく分かるんだと。
そこにクラッカーを慣らしながら報瀬と日向が入って来た。マリ達はやっぱり結月の誕生日の準備をしていたのだ。実は結月の誕生日はあの荒れた海ですっかり船酔いをしていた頃だった。キャラ紹介見てみたら12月10日だそうだ。だからあの時に出来なかったのをこの機会にやるのだと、クリスマスケーキの材料を拝借して手作りケーキをプレゼント。
今迄友達から誕生日を祝って貰った事がないんですと泣き出した結月。
その後、すみませんでしたと言うメッセージの後に結月が推敲した挙句に送って来たのが「ありがと」「ね」。マリ、これを見て分かった。友達って多分ひらがな一文字なんだ「ね」と。
りゅうおうのおしごと!・第9話
マイナビ女子オープン、いよいよ予選が開始。解説は竜王の九頭竜八一と女王・女流玉座の空銀子がお送りします。でも銀子のテンションが低い。こう言うキャラで周囲が納得してるのならそれはそれで良いんだけど。
あいが大写しになると愛弟子と言う意味を超えた感じのかわいいと言う感想に銀子が舌打ち。これも銀子のキャラとして受け入れられているのだろうか。
そこに客席に居た雷から八一に質問。私への答えはいつしてくれるのかと。でも雷もこのマイナビ女子オープンに参加しているので早く対局室へ行かないと不戦敗になってしまう。ところが雷はそんな事はどうでもよくて八一との関係の方が重要なのだ。銀子が口を挟もうとしたところ白髪ブスには聞いていないと睨み返す。え?銀子の髪ってアニメ特有の記号的な色分けなのかと思っていたが本質においても白いんだ。
雷は取り敢えず対局室へ行ったものの、八一はその後銀子から責められる。雷への答って何だと。その時に八一と雷との出会いが語られるが二人は同い年で、お互いが相手の素性を知らないままネット将棋をして、そしてお互いがその強さを認めて八一が上京した時に初めてリアルの地位を知ったが、それ以来雷が八一の強さを見込んでつきまとったのだそうだ。八一との対局の為ならと自分の持ち物を次々と池に放り込んだり、挙げ句の果ては八一の部屋に入り込んで裸になっていたり。
銀子はそのまま答えをせずにキープにしていたのかと怒るが、八一としてはちゃんと断ったと言う。八一がこうして銀子に踏みつけられているところにあいが入って来て、何をしているのかと聞くが、雷の話を聞いたら同じ様にヤンデレて詳しく聞きましょうと。
八一の部屋に勝手に上がり込むとか飛んでもない変態さんだとあいは言うが、いや、あいも勝手に上がり込んでいたから。
ともかくこの話を聞いてあいは決心した。次の雷との対局の時にきっぱりと盤上でお断りしますと言って来ると。
そう言って対局室に行ったあいだが、八一はそれは無理だと思う。何しろ相手は里奈も認める才能の持ち主。いくらなんでもあいが適う相手ではない。銀子には一度負けているが、それすらも自分の駒を相手の所へ置いてしまった反則負けで、何故そんな事をしたのかと言えば、先の先を読んでその駒が銀子の所へ行くと言うのを示したからだ。それが無かったら銀子が負けていた。銀子もその才能は認めているものの、勝負はやってみなければ分からないと言う。
こうして始まったあいと雷の対局。雷が端歩をみせるとか、普通の対局では見られない指し手で定石どおりには行かなさそうな対局となった。ダイレクト向かい飛車に角交換、才能と才能のぶつかり合いとなって冷静さを失った方が負ける。
雰囲気は雷が押している感じだったが、雷のうった金に対してあいが攻めに行ったところで流れが変わる。あれだけ見下していた雷の表情も変わって「あれれ?おかしいですよ」と。
そしてトドメのあいからの「お断りします」。
この予選では天衣も桂香も勝ち残る。本日の対戦を終えてあいと天衣がインタビューに出されて今日はどうしても勝ちたかった、それは今日8月1日が師匠の誕生日だからどうしても二人の勝利をプレゼントしたかったのだと答える。
これに八一が感激。
良い弟子を持ったと。
その頃、竜王位への挑戦権は歩夢と名人との戦いの末に名人が勝って挑戦権は名人に。あの弱そうな八一が名人に勝てるの?
citrus・第9話
まつりが学校にやって来た。芽衣を待っていたのだ。
柚子から遠ざかれと言ったのに芽衣はそれに従わなかった。だから今度はこれで従わせようと見せたのが、あの駐車場での芽衣とまつりのキスの写真。言う事を聞かなかったらこれがどこに送られるか分かるよねと。この場面では祖父と父との家族写真が描かれたので送るのはそっちかと思った。柚子に直接送りつけても柚子は動揺するかもしれないが、ちゃんと説明すれば済みそうだし。一方理事長などの方に送りつけたら騒ぎになって柚子が困りそうだから。
言う事を聞けと言って差し出したのはまつりが使っている援交の為のスマホ。それを使ってそこで示された相手と会えと言うのだ。芽衣はそれを受け取る。
クリスマスの準備をしていた芽衣だったが、スポンジが何度やってもうまく焼けない。あれって材料と手順をマニュアルどおりにやったら出来るものじゃないのか。ツイートを少しみたら「スポンジは買って来ても仕方ない」とかあって、ひょっとしたら難しい。そこに梅が帰って来て、今年は芽衣も含めて家族でクリスマス出来るわねーと。そこにさらに芽衣が帰って来るが、この会話を外で聞いて入るタイミングが遅れた。
入るタイミングを遅らせて帰った芽衣は生徒会の仕事でクリスマスは帰られないと言う。そこを何とか出来ないのと言う柚子に梅が芽衣を困らせちゃだめだよと言うので、この場は飲み込む柚子。その時にまつりからクリスマスを一緒に過ごそうとメッセージが入って、いきなりだなと言う柚子に対して芽衣はまつりの事も気遣ってあげてと立ち去るのだ。
芽衣と一緒のクリスマスが出来ないと(それにしてもいくら生徒会の仕事と言っても深夜までやらないのだからその後でもいいんじゃないのかと思ったものの、多分夜が遅くなると今度は梅が居ないんだろうな)沈んでいる柚子にはるみが勢いよく後ろからどついて来る。一緒に帰るって約束したのに先に帰るのかよ!と。はるみはいつも柚子に元気をくれるな。そして芽衣が生徒会の仕事でクリスマスが一緒に出来ないと聞くと、じゃあ自分は先に帰る、柚子は生徒会の手伝いするんだろ?と言ってくれるのだ。はるみ無くして柚子の学園生活は成り立たないぞ。
でもこれで柚子が生徒会室に行ったら芽衣が生徒会の仕事があると言って断ったのが嘘だとすぐにバレるんじゃ?と思ったところでまつりがやって来た。そしてそのまま柚子を連れ出す。
行きたい所があると言ってまつりが柚子を連れ出したのは自由が丘のお店。そしてそこでやはり芽衣が待ち合わせをしていた。
芽衣がケーキを食べながらこのスポンジのやわらかさってどうやるのかなあ、ケーキを焼いてるけどなかなかうまく行かなくてと言うと、まつりは私とのクリスマスの時は手作りじゃなかったのにと恨めしげに言う。いや、でもあの頃って小学生なんじゃないの?
しかしまつりにはそれが気にくわない。何か言う度に芽衣芽衣と言うと柚子に文句をつける。その芽衣が今何をしているのか知っているのか、自分の援交用のスマホを持って今頃はおっさんと会っている筈だと。そんな人なんだと。
これを聞いて柚子がまつりに怒った。そうなんだよ、柚子はもう既に芽衣に対する信頼を築いている。だからまつりがこんな事を言ってもそれは逆効果。芽衣は自分にまつりの事も気にかけてあげてと言っていた、まつりは芽衣の事を一番よく見ていた、謝りに行こうと。それを聞いてまつりがそんな事はない。勝ったのは私だと言うが、ヘッドバットを喰らわして人間関係はゲームじゃない勝ちとか負けとかそんな安っぽい言葉で語るなと説教を喰らわせた。
まつりが渡したと言うスマホに電話をかけたものの、すぐにぷっつりと切れたので柚子は焦って飛び出したが、何とか呼び出そうとした柚子の背後に芽衣が居た。そうだった、芽衣はスマホとか使った事がないので、うっかり電話取ろうとして切れちゃったんだw
三人で帰る電車の中で芽衣はまつりに援交相手に会ってやられてしまう覚悟はあったと言う。結局まつりは自分と同じでちゃんと自分を見てくれる人が居ないと思っていた。でもおせっかいな愛情をくれる人がいてくれのだと。
と言う事で電車の乗り換えで帰り際にまつりはどうやら芽衣の事を認めた様で、今度は3Pしようねと言い残してE233で帰って行った。これりんかい線大井町駅だ。
帰りが遅くなってしまって梅はもう仕事に出かけてしまったが、二人で芽衣の作ったクリスマスケーキを食べる。電気をつけない暗いままだったのでこの後があるなと思っていたが、とうとうあの時以来芽衣が柚子を押し倒して自分の胸に手をあてがわせて胸のどきどきを伝えるのだ。
あ、ここで続くになってしまったぞ。
舞台探訪・ラーメン大好き小泉さん・野方ホープ本店と天下一品高円寺店
さあて今週の小泉さんのラーメン店は。
野方ホープ本店と天下一品高円寺店です。
先ずは野方ホープ本店ですが、これを選んだのはたまたま今回の小泉さんの放送の時にお店のツイッターが盛んにツイートをしていたのを見かけたのでそれで行く気になりました。
ところが野方ホープ本店って西武新宿線から結構離れています。中央線との中間地点位に。調べてみたらその環七を高円寺駅と練馬駅を結ぶ関東バスの高60と高10が10分間隔程で走っていると言うのが分かり、天下一品高円寺店も見て来る事にしました。
・野方ホープ本店(第9話)
高10と高60の高円寺駅行き方面の八幡前バス停の目の前にあります。
背脂ラーメンに堕ちた美沙が千駄ヶ谷のホープ軒の翌日に行って「コテコテ」を注文します。
すみません、私はお腹が弱いので「元」を至って普通で注文しました。
でも美味しく頂きましたよ。
・天下一品高円寺店(第1話)
さて、目の前の八幡前バス停ですぐさまやって来た高63高円寺駅行きに乗ります。
どうもこの高63は臨時便だったんじゃないかと。空いていたし。
天下一品高円寺店に着きました。
※すみませんが、私の弱いお腹では二杯目は無理でした。
因みに休日は中央快速は高円寺に止まらないのでホームに上がる事も出来ません。
そんな訳でこれは総武緩行線ホームから見た中央快速線の駅名標。反対側は写せません。
ダーリン・イン・ザ・フランキス・第8話
第13都市部隊の連携もだいぶ良くなって来た。今度の叫竜はスムーズに抑え込んでいる。ところがこの叫竜、青い液を吹き出した。触れるとマズい液体かと思われたが、痛みなどは無い。なんだ虚仮威しかと思ったところでこの液体がフランクスの中に入って来る。そしてその液が触れるとピスティルのパイロットスーツがみるみるうちに溶けて行くのだ。
ピスティル達の露わな姿が見えて来たのにゾロメとフトシは何も言い出さない。しかし明らかにフランクスの動きが鈍くなる。遂にヒロが口に出してピスティル達は自分のスーツが溶けて肌が露出した事に気がついた。戦場は一旦混乱状態になったものの、ゼロツーが平静を保ったおかげでストレリチアが倒す。
女の子達のスーツが溶けると言うのがこの後の話の流れで重要なのだが、その前にフランクスの中に液体が侵入出来て良いのかとか(これじゃ水中戦闘出来ないじゃん)、所構わず液体が侵入したのなら何故ピスティルの上にだけ垂れて来たのかとか、そもそもこの液体は叫竜の罠だったのかそれともたまたまそう言う成分だったのか、多くの謎を残す。
寮に戻ったところで女子達はおかんむり。ゾロメが何だよ減るもんじゃなしと火に油を注ぐ様な事を言ってしまう。一方フトシはココロがかわいいから口に出せなかったと、なにげに女殺しだねフトシ。
ヒロが両者をなだめるつもりで、ゼロツーによると少しえっちな方が連携が良いそうだと言うと、なにそれと軽蔑した目で見られる。一応ゼロツーはうんうんその通りと言う反応なので少しは救われたか。
怒ったミクが宣言する。もう男子との共同生活はゴメンだと。そして東西冷戦の壁を築く。いや、白線だけど。こっちから半分は女子のもの、男子はこの白線を越えるなと言う。そして風呂も占拠してしまった。
この対立を見たナナとハチ、これをフランクス博士に報告するが、全員が発情期・・・いや、思春期を発生させるとは面白い、経過を是非見たいので七賢人には報告するなと言い、そして介入するなとも言う。
風呂を占拠して優勢を確保した筈の女子だったが、考えが甘かった。男子は外で水浴び。水浴びをして裸でそのまま帰って来る。何をしようとこっちの領分の事だと。一方で女子は自分達で風呂の掃除をしないとならない。ここで興味深い話が出た。食事は「誰かが」「いつの間にか」用意するのだそうだ。確か前のバーベキューの時もそうだった。そしてうっかり領有権を主張しなかった食堂は男子に先に領有権を宣言され、誰かが用意してくれる食事が摂れない。
ところがゼロツーはこの対立に参加していないから自由に食堂へ。そしてヒロにはこの対立はこのまま放置した方が良いとも言う。
食堂を失った女子達は食物を探して家探し。その時に一階の立入禁止の部屋の前へ。初めて来たとか言うが、長い間住んでいて建物の中を歩かなかったのか。普通はその日のうちに全部見るだろう。そこにやって来たゼロツーに自分達に参加しろとミク達は誘う。いいだろうと言ったゼロツーが行動を開始する。
何をするのかと思ったら、浴室の男子禁止の張り紙を破って、ゾロメ達に使って良いそうだよと招く。なんだ、女子達は間違いを認めたのかとゾロメ達が意気揚々と風呂に入るとそこには女子達が入浴中。当然風呂桶を投げ合う騒ぎになり、そのすきを狙ってゼロツーが服をかっさらってしまった。
ヒロがそれを追いかけるが、追いかけっこを楽しむゼロツー。最後にはヒロもその気持になり、こう言うのが人間らしいだろと言うゼロツーだった。
流石にここまで混乱するとナナが介入。そりゃこの状態の時に叫竜がやって来たら大変だからね。
なぜこんな事をしたのかとゼロツーを責める女子達だが、生ぬるい対立じゃ生ぬるいままだ、今のうちに言いたい事は言っておけ、どうせみんな死ぬんだからと。
男子達、部屋に戻って反省会。ヒロがゼロツーのおかげで半歩他の男子達よりオトナになっていて、女子達を大切にしていなかったのが悪かったと。あのゼロツーが一人で叫竜と戦おうとしたのを見て受け止めたヒロの言葉だ。
一方女子達も部屋で反省会。こちらはココロが他の子達より半歩進んでいた。あの「はじめての出産」を読んだな。仲良くやっているうちに産まれるものがある筈だと言うのは別に信頼関係だけではあるまい。産まれるのは赤ちゃんだろう。
ところがミクが仲直りには納得しない。そして飛び出して行った先があの立入禁止の部屋だった。ふと見るとこの部屋には生活感がある。そしてそこに見つけたのはパラサイトの写真。驚いて手から落としてしまうミク。そこにみんなが助けに来た。そう、この部屋は前の13部隊のパラサイトが使っていた部屋だ。それは今は居ない。つまり全滅したのだ。
言いたい事を言えないで、そして何も受け入れずに単に対立してそれで死んでしまって良いのか。自分達もいずれ死ぬかもしれないと言う目の前の事態にやっと「男の子、女の子」の溝を埋める事が出来た。
ヒロは言う、もっとゼロツーの事を知りたい。
「君が私の何を知っているの」とはゼロツーは言わないw
うん、と答えてストレリチアに二人で乗り込む。
ハクメイとミコチ・第8話
コンジュが歌おうと向かった先の建物が破壊されていた。一緒に来た者達によるとこれは古参の仕業だと言う。もう我慢ならない。殴り込みだと新残の者達は古参の者達の居る場所へ行く。
そこでは古参の者が破壊を認めて後は綺麗に片付けておけよなと言うので、一触即発の事態で、ハクメイがそっちのリーダーは誰だ話がしたいと問いかける。しかし旋毛丸はリーダーは居ない、嘗てはウカイと言うのが居たが、もう亡き人らしい。ウカイは蜂蜜館の地区の中に像が建てられる様なリーダー館主(やかたもり)だった。そして今はヒガキが二代目を引き継いでいるが、姿も見せない。
どうしてくれようと新参で集まっている時、殴り込みを訴えるコンジュが攫われてしまう。あまりの事で一同は茫然と見送るしかなかったが、すぐに追いかけるものの、見失ってしまう。
そんな時にある人物がハクメイとミコチを手招きした。だがハクメイはさっきの集まりには見ない顔だ、お前は誰だとすぐには応じない。彼こそはヒガキと言って例の二代目を引き継いだ者だったのだ。
ヒガキはミコチの料理での名声を聞いていて、手伝って欲しいと言う。そうして飲ませたのが蜂蜜館ジュレップ。この時はミコチがおかしな物は入っていないわねと、ハクメイがすぐに応じなかったのと同様に警戒心はちゃんと見せている。そして飲んでみたらとてもおいしい。しかしヒガキはこれではダメだと言う。嘗てウカイが作ったジュレップはそれを飲ませれば対立する両方を収める事が出来る物だった。再現しようとしたもものの、もうこれ以上どうしたら良いのか分からない。だからミコチにお願いした訳だ。
ヒガキの考えではこれさえ完成させられれば今の古参と新参の争いを収められる。そしてコンジュも取り戻せると言う。それを聞いてハクメイとミコチは手伝う事にする。ミコチはそのレシピを見せて貰うが、回りくどくてよくわからない。そこでヒガキにこの通りに作ったのかと聞いてみたら、蜜の量だけは書かれた通りに入れると甘すぎるので半分にしていると言う。他にウカイの酒は無いのかと聞く。ヒガキは奥にあると言うので取りに降りたらそこには旋毛丸が。
ここで一騒動。新参が旋毛丸にコンジュを返せと掴みかかったところでランプが落下。それがミコチに落ちかけたのをヒガキが助けて旋毛丸がランプを受け止めた。それを改めて放り出して旋毛丸はヒガキに好きにさせて貰うぞと逃げ出した。
改めて本を読んでミコチは蜜液に秘密があるだろうと予想する。それを聞いてヒガキは確かウカイはハチミツ酒を持っていたと気がついた。きっとそれだと言うミコチ。そう言う訳でウカイのハチミツ酒を手に入れようと言う事になった。ウカイの部屋、革層の外れに取りに行くことになった。
こうして革層にキノコを武器に突入。見張りが混乱しているうちにハクメイは紙飛行機で移動。古参の連中が退散したのを見てウカイの部屋を探したら、実はハクメイが乗っている屋根がそれだった。
家探しをして見つからないのだが、ここで旋毛丸が声をかけて来た。これが欲しいんだろと。臆面もなくそれだと言うハクメイに旋毛丸はハチミツ酒を渡した。旋毛丸もヒガキがウカイのジュレップを作ろうとしているのに気づいていた。だからこれをハクメイに渡す。そして仲間には素知らぬ顔をしておいたてるのだ。
籠城する古参達だが、食料を持ち込まなかったので新参達がキノコでよろしくやっているのを恨めしげに見ていた。さっさと終わらせて酒場で一杯やりたいと。それを聞いてコンジュが何のためにこんな事をしたのかと聞いたら、構ってほしくて。呆れるコンジュ。
そこに紙飛行機でハクメイとヒガキが飛んで来た。ジュレップが出来たのだ。差し出されて飲んでみた旋毛丸、これはウカイの酒じゃない。そしてヒガキと声を揃えて言うのだ。こんなに美味くなかったと。
二人とも気がついたのだ。ウカイの酒は不味かった。でもそれで仲直りしたのはウカイの人徳、そしてそれが記憶の中では旨い酒のおかげだと思い込んでいたのだ。
うまそうな酒を見て古参達は新参達に降伏。それから後は合流して、コンジュの歌を聞きながら盛り上がる。
EDの蜂蜜館賃貸借契約書、オチにワロタw
恋は雨上がりのように・第8話
近藤のこの妙なテンションは何だ。あきらにおともだちとか言って手伝おうとする。吉澤が混じろうとしたら吉澤には前髪が長いねとつれない。吉澤がこれまた真面目で、もしかしてバイトをやめせられるかもと悩むのだ。
どうしてここまで近藤がおともだちおともだちと言うのかと言うと、あの嵐の夜に思わずあきらを抱きしめてしまったのを「友達としてのハグ」と弁解した為。だから「おともだち」をしっかり固定しようとしているらしい。
あきらがまかないを食べているところへユイもまかないを持って入って来た。そしてあきらの右頬にニキビが出来ているのを発見。良い薬があるからと取り出そうとしたところで吉澤が暗い顔をして入って来た。例の前髪を指摘された事を気にしているのだが、それを聞いたユイが自分は美容師を目指しているからカットしてあげようかと言うと、悩み解決と感じた吉澤がユイの手を握って大喜び。
吉澤が出て行った後でユイが真っ赤になってあきらに好きな人居る?と聞いてきた。以前もそのそぶりが見えた様にユイは吉澤の事が好きなのだ。だからあんな事を言ったけどうまく行かなかったらどうしようと急に弱気になる。そのユイをあきらが励ます。先ずはおともだちになれば良いと。そしてお友達から先に進むかも知れない。それは自分に言い聞かせている言葉でもあった。
店内に夏祭りのポスターを貼りまくる近藤。律儀な性格で引き取ったポスターを全部貼るのだそうだ。でも従業員の動線上にあんなに貼るのは意味的な意義は無いよなあ。但し物語的にはこれであきらが夏祭りを意識すると言うのが分かる。そしてこの後であきらがおともだちなんだからメールアドレスを教えて下さいと言うので、てっきりあきらは近藤を夏祭りに誘うのかと思っちゃったよ。
あきらがあがる頃、ユイが外で吉澤の髪をカットしていた。そして近藤のメアドを貰ったあきらは例によって足をうきうきさせるのだ。
あきらを気にしていたはるかだが、そこに転がって来るサッカーボール。どうやらはるかに声をかけるきっかけのボールの様だったが、はるかは露骨にそれを嫌がる。いつも一緒に居た子は誰だっけと言うので、サッカー部キャプテンの山本がターゲットにしているのははるかを介したあきらではなくて、はるかそのものらしい。
でも話かけんなと言わんばかりのはるかがそこから走って離脱しようとしたのを山本も走って追いかけようとしてどうやら痛めた膝が痛んだらしい。山本もあきらと同じ様に足を痛めて好きな物から遠ざからざるを得なかった様だ。そんな山本が怪我でスポーツを諦めている者の気持ちを代弁してくれる。そしてはるかがあきらの傍に居てくれるのが支えにもなっている筈だとも。おや、はるかの表情が変わった。この場面でははるかの山本を見る目が変わったのかと思ったのだが、今日の最後の場面を見るとそうじゃなくてあきらへの気持ちの方なんじゃないかと思って来た。
現代国語の補習を受けていたあきらだが、店にもそれを持って来て問題の解答を書いている。近藤は夏休みの宿題?と思ったが、補習と聞いてちょっと笑っちゃう。現国の補習を受ける様な子が近藤の為に夏目漱石を読み出したんだけどね。
どんな問題?と聞いて芥川龍之介の羅生門と知ると俄然テンションが上がる近藤。芥川は夏目よりずっと読みやすい。明治から大正に時代が移っただけでこんなにも感性が現代に近づくのかと思う程に。
近藤が問題を見てみたら最後の問いが下人の行動をどう思うかと言う問題で、こんなのを問題にしちゃなあと言う近藤だが、これは採点対象じゃないと聞くと、それなら納得だと言う。羅生門を読んで自分がどんな風に思ったのかを書けと言うものだ。そして近藤は羅生門のあらすじを饒舌に語る。と言うか、冒頭を読み上げ始めてしまう。わ、わたしも源氏物語の冒頭なら暗唱してるよw
近藤は自分が下人だったらどうするかと聞かれてもう小さく生きる事しか出来ない年になったと述懐する。そして自分はもうニキビなんて出来ない老境に近づく人間なんだと思う近藤。
そうしてあきらの教科書をぱらぱらと見ていくのだが、そこに例の落書きがあって焦る近藤。ああそうか、あの時の教科書これのここの部分か。
厨房では吉澤がユイにカットをして貰って喜んでいる。あのぱっつんで良かったのか。何にせよ吉澤が喜んでいるので、ユイ、良かったなあ。髪をカットした吉澤を褒める近藤だが、あきらのニキビを見てもう自分は・・・などと思った近藤なのに、その彼にもニキビが。
そしてあきらは夏祭りに出かける。誘ったのははるかだった。お待たせ、と言ったので近藤が相手じゃないとは思ったがはるかだった。離れていたはるかをあきらが夏祭りに誘って嬉しそうなはるかだった。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン・第8話
エヴァーガーデン夫人から少佐が亡くなったと聞いてクラウディアの所へ駆け込みクラウディアも少佐は未帰還兵士となっていると知ったヴァイオレット。次に海軍のディートフィリートの所へ押しかけた。突如面会を求めても兵士はそんなものは聞き入れないとヴァイオレットを追い返そうとするものの簡単にねじ伏せられる。そこにディートフィリートが出て来る。この兵士、命拾いしたな。ヴァイオレットがギルベルト少佐がどうなったのかと問うのでディートフィリートは初めてヴァイオレットが何も聞かされていないと言うのを知る。
ディートフィリートからも同じ事を聞いたヴァイオレットは最後の確認の為にブーゲンビリア家の屋敷に向かった。最初は列車に乗っていたのに乗り継ぎの列車が無かったか金銭が尽きたか途中からは徒歩で、ブーゲンビリア家に到着した頃はボロボロになっていた。召使いがその姿を見てヴァイオレットをギルベルトの墓に連れて行く。ヴァイオレット、墓を見て納得出来ただろうか。少なくとも大きな絶望感には囚われたろう。でも未帰還兵士であってその墓の中には誰も居ないのには変わりがないのだが。
ヴァイオレットは無名の孤児の時にディートフィリートに拾われる。しかしその過程であの船上の惨劇があったのだろう。人を殺すタダの武器だと放り出したヴァイオレットをギルベルトが引き取る。
人を見ると攻撃をかけかねないヴァイオレットがギルベルトに対してはその心が感じ取れたのか、毛布を与えた時のギルベルトの様子からそれを感じたのか、やがてギルベルトのいいつけには従う様になる。ギルベルトの姿が見えなくなると探すまでに。
やがてあのギルベルトがヴァイオレットの名前をつけた時、ヴァイオレットはやっと人語を話すのだ。ヴァイオレットって所謂幼児の時に人間から隔てられた野生児の様な育ち方をしたのかな。その後どんどん言葉を覚えて行くヴァイオレットにギルベルトは字を書く練習もしようと報告書を書かせる。
ギルベルトは上官からヴァイオレットを戦場に送り出す様に命令された。上官もヴァイオレットをタダの兵器としか思っていない。反論するギルベルトにこれは命令だと黙らせる。仕方なくヴァイオレットを自分の隊に入れたギルベルトは次の作戦で敵の砲兵隊を黙らせる作戦に連れて行った。池を通って近づいた時に敵の哨戒兵を見つけて立ち止まったその瞬間、ヴァイオレットが飛び出して一瞬にして敵兵を殺した。それに気が付いた他の敵兵も次々と殺し、燃え上がった炎によって乱戦に突入して行く。
この時の功績に報いる、と言う訳でもないが、ギルベルトはヴァイオレットに何かをプレゼントしようとした。何か欲しい物があるかと言うギルベルトに対してヴァイオレットは自分の意志で何も欲せない。あたかもそれは命令によって行わなければならない様に。だが、ある店の前でヴァイオレットが立ち止まる。そこにあったブローチは少佐の瞳と同じ色と言う理由でやっと欲しい物となったのだ。
そして運命の決戦。ここで敵要塞を陥落させれば敵の前線が崩壊する、そしてこれで戦争は終わる、そんな最後の戦いになる筈の作戦だ。この時にクラウディアとヴァイオレットは初めて会った。ギルベルトがクラウディアを紹介する事で何とか警戒を解くヴァイオレット。俺、この戦争が終わったら会社を立ち上げるんだ、と普通なら本人の死亡フラグになる筈のクラウディアの言葉。その時はお前も来いよと言うのにギルベルトはそれはご免だと言いつつ、戦後のヴァイオレットの処遇を考えてヴァイオレットが入るのが良いかも知れないと答える。だが、これはヴァイオレットにとっては自分が少佐から捨てられる様に感じたのだ。
ギルベルトの部隊は敵の要塞に潜入して厳しい戦いの末に作戦を遂行する。この時のヴァイオレットの活躍はまさに軍神・鬼神。信号弾を見て安心したクラウディア。だが、その時に悲劇は起きたのだ。大広間の占拠に成功して油断をしたのか、ギルベルトは敵の凶弾に倒れる。
ここ、ここで次回へ、か!