ハクメイとミコチ・第2話
今年の歌姫の発表です。栄えある1位はコンジュ・・・と、ミコチ。
「と」と言った段階でミコチかよ!と思ったらそうだった。しかもノーエントリーだったのに。どんだけ支持されているんだ。
私はノーエントリーなのだから辞退すると言うのを聞いてコンジュはじゃあ私の舞台を楽しみにしていなさいと言って立ち去った。
歌うのを嫌がっていたミコチをハクメイは高台の木の上に連れて行った。そこで見えたのは沢山の付喪神。元々収穫祭はこの付喪神を祀るものだったのだ。これを知って気を変えて歌う気になったミコチ。
ところが翌日祭の会場に行ってみたらコンジュが風邪をひいちゃってるではないか。聞いて見たら今日の為に昨日風呂上がりに二時間もそのまま歌ったと言う。ああ、冷えると一発で風邪ひくことあるからね。
取り敢えずムジナ商店の梨ジャムで喉を少しでもよくしておいて、本番ではコンジュが竪琴でアルトを、ミコチはソプラノのパートを分担する事になった。ラララで歌い始めたけど、下手に歌詞が付いている歌よりもイイ感じだと思った。付喪神もそれに感応して動き出してしまったよ。
ハクメイが夜釣り。ミコチは早く帰りたがる。魚の幽霊が出るからと。そして出現したのは確かに魚の幽霊。と言うか、骨。巨大魚と思ったのだが、そもそもこの子達は小人なので魚としては普通のサイズか。これを見てミコチが気絶。
うちの子が驚かせてすまないとセンが家に連れて来る様に言う。
センは「生命」の研究をしており骨に音ランプを心臓部につけて特製ビードロで拍動を送ると骨が動き出すのだ。だから今家になっている亀の骨のジョージもあの骨の魚もこの原理で動いている。但しビードロを吹くのは大変。鹿威しの拍動で動いている。では魚はと言うと無線の子機と言うのがあって、それを生物に取り付けてその生物の拍動で動くのだそうだ。骨魚の子機は別の魚に取り付けたが、その魚は逃してしまったらしい。とても元気で、そのせいで骨魚まで元気。
職務怠慢なヤツめと言われて弁解している時に骨魚がハクメイにアタック。泳げないハクメイだが、何とか助かった。咳き込んだハクメイが吐き出したのは実は子機。なんとあの骨魚の子機をつけた魚をハクメイが食べてハクメイの鼓動で骨魚が動いていたのだ。骨魚の元気の源はハクメイw
マスターがコーヒーを淹れてくれている。ガンガン叩いていたけど、これもやはりコーヒー豆がこの子達よりデカイので、一度割ってからじゃないとコーヒーミルで挽けない。
ところがミコチが豆を変えたの?と聞いて来る。豆は変えてないけど、今迄使っていたミルが壊れてしまって動かなくなったのだそうだ。そこでハクメイが見せてくれと言う。どこも悪そうには見えないので一度バラして組み立てなおしてみようと。ダメでも諦めてねと。
故障したミルは古いせいかひいた粒が揃っていないので自分とハクメイとミコチにしか使っていなかったのだそうだ。これ、この段階ではそんなの使ってたのと言う話なのだが、聞いてみたらもっと違う。
組み立てなおしてもう一度動かそうとしたもののやっぱり動かない。もう今日は酒のんで寝るしか無いw
ところが夜中にそれはおきた。あのミルが自分で動き出したのだ。付喪神、ここに繋がったか。実はあのミルは先代のミルで、そして先代はマスターの母だったのだ。先代の淹れたコーヒーはそれはそれは美味しかったが、先代は見て技を盗めと言うタイプだった。先代はやがて店をマスターに任せて旅に出た。そんな思い出のミルだったのだ。付喪神になってミルも旅立つ。
EDで先代=母からの手紙が来ていた。