このはな綺譚・第11話
此花亭にお客さま。柚が迎えようとしたらすっと横に逸れてどうしたのかと思ったら桐によるとあの方は櫻のお客さまなのだそうだ。櫻のお客さまと言うと、何をするのかと思ったら櫻にドングリでヤジロベエを作ってやったりコマを作ってやったりして櫻が遊ぶのを眺めて楽しむと言う、つまりはロリコンかよ(をい
さらにまた別のお客さま。こちらは蓮のお客さまだと言うので柚はきっとオシャレなお客さまなんだろうなとベルバラな想像をしたらバラはバラでも薔薇族なお客さまだった。いや、性別はどっちなのか知らないが。でも蓮はいらっしゃいませーと喜んで接客。聞いたところでは芸能の神様なのだそうだ。

三人で来る筈のところ、もう一人は地元の祭で来られない。でも祭が行われるのは良い事だと言って近年滅多に行われない。年末年始と困った時しか神頼みしないと。まあ、年末年始に加えてそれなりの規模の神社なら夏祭りと七五三、そして或いは夏越の祓とかですかねえ。それに比べて最近は外国の祭が行われると言う。結局現代日本人は神への祭ではなくてイベントの祭をやってるだけなんですよね。
棗は舐められるからと逃げたが、芸能の神様には別の人がやって来た・・・って、声からしてどう聞いても女将じゃないか。
櫻に来ているお客さまも実は神様で、戦の神なのだそうだ。しかし櫻に手持ちの竹を削って竹とんぼを作ろうとしている時、自分の刀を取りだしたので柚がそんな竹に使ってはと斧か何かを渡そうとしたらこれで良いと。使われない刀は朽ちてしまうからと。
芸能の神様の方は飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。例の女将の声の人は昔の此花亭は地上と天上を神様が行き来したからもっと毎日が賑やかだったんだけどと言うが、柚は今は今で良いのではないでしょうか、今だからこそ出来るおもてなしも可能なのだと言う。それを聞いて女将の声の人は言う様になったね狐っこがと。やはり女将じゃないか。
そうして芸能の神様達をお見送り。柚達はてっきりその女将の声の人がお連れ様かと思っていたのに一緒に見送るから誰?と思う。桐は知っていて、それ、女将が化粧した姿だと言うので一同驚く。

いや、化粧じゃなくて化けたんじゃないのか。
あとから柚と蓮が女将の化粧を見たいと言って見せて貰う。すると先ずおしろいを塗るだろとぽんぽんとしたところでもう変わったw
お菊がひまそう。ひまだからあいつらと遊んでやるわと言うが、丁度その頃その「あいつら」は非常に忙しくなっていた。だから全然お菊の相手をしていられない。でもお菊ってそれなりに手伝いしてなかったっけ?
遊び相手が居ないお菊は町に出ようと瓜乃介に言う。瓜乃介が首を振ったのに行きたいんだよねと押し切って町へ。人混みの中をウロウロしているうちに瓜乃介が路地で人形を見つけた。お菊と同じ位の大きさで傷だらけになって捨てられた人形を。
お菊はその人形リリィを此花亭に連れて帰る。そして動けるんでしょと言うと、動き始めた。この此花亭には使える下僕が居るからあなたを修繕したり服を作ってあげると言ったものの先述のとおりみんな忙しい。棗には蹴られて頭がもげるし。

一方、櫻が例によってふらふらしているが、あれに見つかっては不味い。お菊、陵辱されるとか言っちゃったな。だから柚が来たところで櫻から自分達を守れと言う。でも櫻と柚の力比べじゃ柚は全然適わないのではないか。もっとも力負けする前に飛び越されちゃったけど。
お菊がこれからは第二の人生を送って思う存分人間を呪っても良いのよと言うと、リリィはあなたは遊んで貰った事が無いのねと言う。彼女はある女の子にプレゼントされてさんざん遊んで貰った。だからこれだけ傷が多い。そう言えばお菊は最初からしまわれていたからな。
でもその挙げ句に捨てられたんでしょとお菊が言うと、それが人形の寿命だからと言ってリリィは旅立って行く。
遊んで貰った事の無い、お菊。でも此花亭ではもう違うのだ。蓮が服が欲しいと言われた時に今は忙しいからダメと言ったけれども、蓮はちゃんとお菊の為にお正月用の振り袖を作っていたのだ。それを貰ったお菊が泣き出す。ここでは初めて相手をして貰える。お菊は泣きながらありがとうと。

実はリリィも捨てられただけでは無かった。リリィと遊んだ子は大きくなっていたが、忘れていた訳ではない。母親が勝手に捨ててしまったのを探していた。そして発見する。ずっと大事にされるリリィ。


