いぬやしき・第6話
サブタイ「2chの人たち」
この原作は今年の夏で連載終了した物なので「5ちゃんねる」じゃなくても仕方ない。でも「2ちゃん」が「5ちゃん」として普及する日は来るのだろうか。今年の新作でも未だに「2ちゃんねる」と言われていて最低限今年までの作品は「2ちゃん」のままだろう。
ここまで悪逆非道(と言うか本人にはそう言う意識は無かったと思われる。それは友人安堂直行への言葉からうかがわれる)の限りを尽くして来たが、母親にあの連続殺人犯の犯人が自分だったらと言って、母親がそうだねえ、一緒に死ぬかねと言った事で自分が行った事がどんな事なのかを理解して、今まさにもう「人は殺さない」と思ったその直後に警察が踏み込んで来た。
獅子神皓は確保と掴みかかって来た警官をふりほどき(警官を殺していない、つまりこの時点ではもう人を殺さないと言う意志に変わりはない)空に飛んで離脱した。その先で、あの告白した渡辺しおんと出会い、拾われた。しおんはこの時点では獅子神皓が人を殺したそして警察に追われたと言うのは知らなかったろうが、家に匿った時点ではどうなのだろう。学校に行ったら先生から話を聞かされるし。多分冤罪なのだと思っているのだろう。だってクラスで虐めに遭っていた安堂を助けたのだから。
テレビでは例によって無責任な報道が始まる(「例によって」と言うのが情けない)。過去の文集が暴かれ両親が別居しているのも報道される。だからこう言う報道やめろって。
しおんの家では祖母が獅子神皓によくしてくれた。しおんの両親をみかけないが、聞いてみたら両親はもう死んだのだと言う。獅子神皓が匿われている部屋のオーディオが古くてそれなりの歳だったんだろうなあ。二人とも癌で亡くなったから自分も多分長く生きられないとしおんは言う。しおんは多分意識してテレビをつけない。獅子神皓の報道で埋め尽くされているのを祖母に見せたくないから。
犬屋敷壱郎の方では安堂が獅子神皓を止めたいとの気持ちから様々な協力をしていた。以前獅子神皓がPCのUSBポートをスキャンして自分の指にUSBポートを作ってそれに携帯を繋げて機能をコピーしていたのを見て、それを犬屋敷壱郎にもやらせるのだ。自分の機能をうまく使えない犬屋敷壱郎には大きな味方が出来た。
それにしても58歳のじじいってそう言う工夫と言うか考えが出来ないんだな(をい、誰に向かって言ってるw)
これで安堂との通信が自由に出来る様になった。試しに空に飛んでみてずっと上昇して、どう見ても携帯基地局の電波が届かなくなる迄上昇しても通信が出来た。挙げ句の果てに国際宇宙ステーションの所まで行っても通話が出来る。
因みにかなり以前なのだが、新千歳に着陸しようとしていた時の機内で電源を切り忘れていたガラケーが苫小牧上空にさしかかった所でもうメールを受信した。上空への直線距離だと結構届くものだと思った。
安堂の家で寝ながら犬屋敷壱郎はTVの電波を拾ってバラエティ番組を見て笑っている。しかしそこにニュース速報が流れた。犯人獅子神皓の母親が自殺したと。あんなにマスコミにおしかけられて謝罪をさせられて、失踪いた挙げ句が自殺。茫然とした獅子神皓は安堂家の二人を見て回る。まさか自暴自棄になってこの二人を殺さないだろうなと心配した。
そして外に出て今度は父親の家に行ってみたらそっちにもマスコミが殺到して父親を吊し上げていた。これではもう獅子神皓を止められない。
獅子神皓は機関銃まで手で作ってマスコミを皆殺しにした。後に残った父親は撃たないでくれと怯えるだけ。
そして矛先は今回のサブタイの2chに向かった。2chの獅子神皓の母親のスレを作って晒し上げにしていた連中に獅子神皓が特定してぶっ殺すと書き込む。当然そこに居る連中は「はぁ?何言ってんのこいつ」状態な訳だが、まさか獅子神皓が人類の知識から見たら万能だとは思うまい。
スレ主を特定して今からお前の所へ行くと書き込む。物理的に窓から飛び込むのかと思ったらモニタ越しに登場。ところが筋金入りの2ちゃんねらーはこの現象にも笑うだけ。獅子神皓が現れた、これは通報ものだと。その2ちゃんねらーに獅子神皓がバンする。モニタ越しでも撃てるんだ。逃げても無駄だ。嘘をついても無駄だ。その嘘を吐く口を貫く。
こうして獅子神皓の復讐が始まる。2以降も皆殺しへ。次々と殺されていく2ちゃんねらーがいかにもな連中ばかりかと思ったら、立派な会議室で殺されているヤツも居たw
始まってしまった獅子神皓の世間への復讐劇。