食戟のソーマ 餐ノ皿・第8話
叡山との食戟は叡山に買収された審査員が食戟相手の料理を食べもせずに判定を下すので勝ち目はない。そして創真が極星寮を賭けたものの叡山が勝手に退去期限を前倒しして今現在極星寮には叡山の手下の学生50人が退去の強制執行の為に向かっている。どう転んでも創真のやろうとしている事は無駄なんだよ、さあ心が折れろと言う叡山だが、創真は全く動じていなかった。
実際、極星寮の方ではこんなの嫌だと叫ぶ吉野の声に応えて寮母のふみ緒がその昔極星寮が最盛期だった頃に他の生徒のやっかみを受けて襲撃されていた頃の闘争道具を供出してくれた。そのおかげで不良学生達は容易には近づけていなかった。それにしてもこの暴力をふるう事しか出来なさそうな連中が50人も遠月に居たとは驚きだ。
折れない創真にキレそうな叡山。創真の方は淡々と準備を始める。メニューは餃子。ちょっと待って!なんですか、叡山(CV:杉田智和=ベートーヴェン)に対してギョーザーで勝負を挑むの?wまああのベートーヴェンは必ずしもギョーザーの料理に成功してないから。
叡山、さらに創真に煽られる。色々表から工作して来るけど、自分に何か言いたいのなら皿で勝負してくれないかと。それとも勝負するのが恐いのかと。煽られた叡山、今迄料理を作る事すらしなかったのがとうとう手を出した。それを見て創真がさらに煽る。叡山先輩って料理出来たんだと。怒りの叡山、十傑の力を見せてやると料理開始。
流石に金儲けだけで十傑になった訳ではなく、叡山には料理を見極めた上でどうやって金になるかの力量がある。そのせいで十傑になった年の売上は他の生徒の全合計を上回った実績があり、それを以て満場一致で十傑になったのだそうだ。
叡山が作ったのは海南鶏飯。ああ、これは食べてみたい。審査員も叡山殿の美味しそうな料理がたまらない感じでさっそく食べてみる。あまりの美味しさにおはだけ発動。創真も美味しさを認め、くいしんぼの竜胆も感動。ただ、竜胆がはだけてない。
これでもう勝ちでいいじゃないかと判定しようとした審査員達。その頃創真の料理は最後の仕上げに入っていた。既に創真のギョーザーはパルメザンチーズによって羽根付きになっていたが、最後にあんかけがなされたのだ。それらを見て審査員達はB級グルメだとあざ笑っている。
創真はまあいいから食べてみなよと、先ずは叡山にそれを差し出す。煽られていた叡山はそれを一口囓ってみたが、顔色が変わった。赤にw
そして一言も発せなくなっていた。その様子を見て審査員達の様子が変化した。あの叡山があんな状態の料理、どうせ叡山の勝ちにするにしても創真のギョーザーを食べてみてからでもいいんじゃないかと。
真ん中の審査員がボタンを押そうとするのを制止して両側の審査員達が食べてみる。何という美味しさ。竜胆も食べてみたいと言って多めに作っていたのを食べてみる。竜胆おはだけキター。これが叡山と創真の料理のうまさの違いだねw
たまらず真ん中の審査員も食べておおいにおはだけ。こうなっては自分に嘘を付けない。三人とも創真の勝ちに判定した。この審査員達、叡山との共同経営者で下手に味に対する知見があるから嘘を付けなかったのだろう。味に無頓着なら経営者達だったらどっちも美味しいがどっちが上かあまりよく分からなくて、だったら金を貰っている叡山に、と言う判定をしていたかもしれない。
食戟は創真の完勝。この食戟は中継されていたから誰も文句はつけられまい。極星寮の廃寮はこれと同時に無くなる。
創真や極星寮を見ていたえりなはある事に気が付いていた。ここは今迄自分が居た世界とは違う。各々が意見をぶつけ合って一つではない正解を求めている。それは居候をしているからと毎回味見をしてやっていたえりなの「正解」が必ずしも極星寮の寮生達がそのまま受け入れる事にはならず、別の解を常に求めていた様子から気が付いた。そいて今回の創真のギョーザーも、寮での経験から生み出されたものだった。
だから創真はTVカメラに向かって宣言する。極星寮を潰そうとする相手には自分が立ち向かってぶっ潰すと。薊を承認した残りの5人の十傑への、その後ろに居る薊への宣戦布告だった。